相手がどんなふうに受け取ったのか | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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言葉が意図通りに伝わらなかった…、そんな経験、みなさんはありませんか。伝わったつもりでも、じつは違うふうに受け取られていた、そのことに気づきもしなかった、そんなことも、もしかしたらあるかもしれません。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  指導の現場で

 

以前、こんな話を書きました。指導の現場で…
「自分の思ったように演奏してごらん。合わなくてもいいから」って伝えた方が、合う、と。
でも、ある人にこんなことを言われたのです。
「合わなくていいから」と伝えると余計に『合わせなければ…』と思ってしまう人もいる、と…
たしかにそうです!
「出来なくていいんだよ」って言われると、『あぁ出来なきゃいけないんだ…』って思う…
そんな経験、小さい頃にあるような気がします。
言葉ってほんとうに難しいですね。
だって、むしろ逆の意味で伝わってしまうのですから。
 

 

  どんな声かけが…

 

では、どんな声かけをしたらいいのでしょうか。
「合わせようとしないで!」
うーん、、否定型ですねぇ…
「合わなくていいから」を、あえて言わない。
それはいいかも。
「自分の中の流れに(あるいは歌に)素直に演奏してみよう」
うーん、ちょっとわかりにくいですかね…
「思いっきり好きなようにやってみよう」
って言われてもねぇ…
「◯◯を思いっきりやってみよう」
これはいいかもしれませんね。

いい声かけがあったら、ぜひ教えてください!
 

 

  文章

 

言葉で伝えるのは、声や表情、身振り手振り、いろいろな情報があるからまだいいですよね。
それなのに、ときには意図と逆の受け取られ方をすることもあるのです。
ましてや、これが文章だけだったら…
意図と違う受け取られ方をするのなんて日常茶飯事だと思っていた方がいいかもしれません。
『どんなふうに受け取るだろうか…』
それを試すような意図でなにかを伝えることもありますよね。ないですか。
どんなふうに受け取るのかによって、相手の立ち位置がうかがえることもある。
そう思いませんか。
同じ言葉を発しても、それをどんなふうに受け取るのかは人それぞれ。
ほんとうにいろいろなのだと思うのです。
 

 

  観察

 

言葉でも文章でも、それを相手がどんなふうに受け取ったのかって大切です。
いろいろな受け取り方をする人がいる、そして、その受け取り方で、相手のことがわかる。
それって、とっても大切な情報ですよね。
だから、観察が大切なのですね。
どんなふうに言葉を発するのか以上に、

それを相手がどんなふうに受け取ったのかを観察することは大切なのです。
これは、指導の現場でも、日常のコミュニケーションにおいても、言えるように思います。

 

 

  コミュニケーション

 

良いコミュニケーションにおいて大切なこと、それは、

いかに発するか以上に、それを投げた対象、相手の反応を観察することだと言えそうですね。

これ、大切なことです。

コミュニケーション能力とは、つまりはこういうことを言うのかもしれません。

音楽の合奏やアンサンブルも、音でのコミュニケーションです。

相手を観察すること、受け取ること、大切ですよね。

発信したらそれっきりな人、少なくないように思うのです。

日常のコミュニケーションでも、合奏やアンサンブルでも。


みなさんは、相手のことをちゃんと観察できていますか。