いい録音を録るには | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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感染症の影響で、コンクールやコンテストが録音や録画審査になっているところ、多いですよね。

さて、どんなふうに録音したらいいのでしょうか。きょうは初歩的なことだけ少し書いてみますね。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

録音録画

アンサンブルコンテストやソロコンテスト、いろいろなコンテストが録音録画になっていますよね。

どんな方法で、どんな場所で録音録画するのか、それもいろいろだと思います。

使う機材も、スマホもあれば、ちょっと本格的なもの(ってどんなの)まで、いろいろだと思います。

たいていの要項にはきっと、

『録音のクオリティーは審査に関係しません』的なことが書いてあると思います。

でも、それってきっとムリだと思うのですよね。

では、どんな録音がいいのでしょうか。

機材や専門的なことはその道の人に任せるとして、ちょっと初歩的なことを書いてみますね。

 

録音レベル

これは機器によって出来るものと出来ないのもとあると思うのですが、

録音レベル。つまり、どれくらいの大きさで録音するのか。

これを、適正にすることが大切だと思うのです。

大きすぎると音が歪んで(割れて)しまいますし、小さすぎると細かいところが聞こえません。

 

もし、マニュアルで大きさが調整できる機器なら、できればマニュアルがオススメです。

オートで調整させると、せっかくちゃんと強弱をつけて演奏、表現したのに、

それを全部平均化されて強弱表現をなしにされてしまうことも…

これは、その機器のオート機能の性能によります。

 

そして、現代の録音ってデジタルなので、あるところまではきれいに録ってくれるけど、

そこから少しでもオーバーすると、その分は歪んでしまうのです。

そこを見極めて、大きさ(録音レベル)を合わせます。

試し録り必須ですね。

そして、録音係に手伝ってもらうことも。

 

マイクのセッティング

さて、録音するマイクの位置、これ、どこに置いたらいいのでしょうか。

もし、マイクの場所を変えられるのであれば、まず…

あまり遠すぎるのはオススメできません。逆に近すぎるのも良くないかもしれません。

ある、有名演奏家さんが言われるのには…

『ベルの前方斜め上45度、距離2メートル』がベストなのだそうです。

もちろんいろいろな条件によって変わってくるのでしょうが、

たしかにこのあたりだと、いい音で録れるように思います。

2メートル前後、もしかしたら、ひとつの目安なのかもしれません。

そして、金管楽器は(木管も)、ベルの正面にマイクを置かない方がいいように思います。

斜めから狙う感じがオススメ。

もちろん、音楽の種類によっても変わってくるのでしょうけどね。

 

響きすぎない場所

さて、ではどんな場所で録ったらいいのでしょうか。

響きの多いところの方が、上手く聞こえる?

これに関しては、審査員さんは多分そんなことで評価は左右されないのではないかと思います。

ただし、あまりにも響きすぎるところ、銭湯(笑)や洞窟の中(!)みたいなところでは、

逆に表現のニュアンスが伝わりにくく、マイナスになるように思います。極端な場合はね。

もちろんコンサートホールで録れればベストなのでしょうが、

普通の場所で大丈夫だと思いますよ。教室とかでも。

ただ、あんまり狭くない場所の方がいいかもしれませんね。

そして、静かな場所ね。

 

音の加工はしない

さらに、録った音、これ、直したり加工したりする必要はあるのでしょうか。

これは、余計なことはしないほうがいいと思います。

たとえば、上手に聞こえるようにエコーをかけたら…

それで有利になったり評価が良くなったりすることはないと思います。

むしろマイナスになることはあるかも…

たとえば、わんわんにエコーをかけたりなんかしたら、むしろ評価のしようがないでしょう。

音の加工は禁止と書いてあることもあるかもしれません。

いずれにしても、余計なことはしないほうがいいように思います。

 

ちょっとしたことで

そんな感じで、なにも高い高い高級機材を使わなくても、ほんの少し気をつけるだけで、

ある程度はちゃんとした録音って出来るものだと思うのです。

なかにはお金をかけてホールを借りて業者まで頼んで録音録画する団体もあります。

でも、はっきり言って、そんな違いで演奏を見極められなくなるような審査員はいないと思います。

が、ほんのちょっとしたことで損をしないようにとの思いを込めて、これを書いてみました。

 

それでは、いいコンテストを。