ペトルーシュカ | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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今年はストラヴィンスキー没後50年。じつはずっと前から思っていたのです。

ペトルーシュカを吹奏楽に編曲してやろう、と…。でも…
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 

ペトルーシュカ

ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽で、みなさんは何がいちばん好きですか。ぼくは…
火の鳥は、オーケストラで何度かやったことがあって、これも好きなのですけど、
ペトルーシュカ、これ、好きなのですよ。やったことはないのですけどね。
かっこいいと思いませんか。そして…
これ、吹奏楽でやったら映えると思うのです(個人の感想です)。
いつか編曲してみたい…、ずっと前からそう思っていました。
おんなじこと考えてる人、きっと少なくないかもしれません。
 

没後50年

今年はストラヴィンスキーの没後50年です。
著作権の保護期間は、日本では、作曲家の没後50年でした。かつてはね。
待っていたんですよ、今年を。首を長~くして!
ところが…
一昨年、著作権の保護期間が日本でも70年に延長になったのです!
(諸外国ではじつは、むしろ70年の国の方が多い)
それで、ストラヴィンスキーは、あと20年はしないと著作権が切れない…
 

許諾

ご存じない人が多いのかもしれませんが…
編曲をするのには、作曲者さんの許諾、つまり、許しが必要なのです。
『この曲を編曲していいですよ』っていう、許可。
時には許諾にともなってお金が必要なこともありますし、使用期間を限られることもあります。
楽譜や許諾書の提出を求められることもありますが、電話一本でOKってこともあります。
以前、ファリャ(現在は著作権消滅)の許諾を取ったことがあるのですが、電話一本でOKでした!
一方では、『許可しません』、『許諾は出しません』という人もいます。
ホルストの惑星なんかそうでしたね(現在は著作権消滅)。
少なくとも大っぴらに流布させるのには、この『許諾』、絶対に必要なモノ。
無許諾で編曲してYouTubeに演奏を上げるなど、明らかな違法行為なのです。
みなさん大丈夫なのでしょうか…
 

ロシアもの

で、ストラヴィンスキーなのですが…
許諾は、まず下りません。
ロシアものって、特に難しいのですよ。
ハチャトゥリアンなんかも取れないですね。
ことにコンクールの自由曲にする場合など、無許諾の曲をやったら失格ですからね。
難儀する場合もあるのです。
ロシアではないですが、以前、ある許諾を取ろうとイギリスまで英文メールを打ったことがありました。
その時は、やり取りの末、結局は編曲を諦めざるを得ませんでした…
 

著作権

著作権については以前にも何度かブログに書きました。もしよかったら探してみてください。
著作権って、著作者(作詞者、作曲者、編曲者)の権利を守るものです。
それはもちろん必要なモノだとは思うのですが、でも時に、
あまりにも融通が利かなさすぎやしないか、と思うこともあるのです。
それって、必要な権利じゃなくて過剰な権利なんじゃないの!?  と思うこと…
レッスンで使うにも使用料が必要だなんて話もそうですね。
前にも書きましたが…
それが『文化の発展』のブレーキになっていることも少なくないように思うのです。
 
さて、20年後に向けて、今から書き始めますか、ペトルーシュカ…