コンクール中止!? | フクロウのひとりごと

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静岡県吹奏楽連盟が昨日、この夏の吹奏楽コンクール全部門の中止を発表しました。

少なからず驚いたのですが、他の都道府県の発表も調べてみました。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

もしかしたら、このブログでこのことを知ったという人もいるかもしれませんね…。

こんな重大なことを、ぼくのブログなどで知りたくはなかったかもしれませんが…

 

 

各都道府県吹連の状況

各都道府県、各支部のホームページで、コンクールについて言及している連盟を調べてみました。

静岡県 … 全部門で開催中止。

千葉県 … 実施の方向で準備しているが、状況により変更の可能性。

長野県 … 各連盟は状況を注視しながら実施の可能性について検討を進めている。

岐阜県 … 検討中

京都府 … 5月下旬の全日吹連定時総会の判断を待ちながら、現時点では開催に向け準備の予定。

大阪府 … 5月22日が申込締切だが、どの組に参加するかの変更は6月11日午前まで可能の特例。

宮崎県 … 現時点で判断することは難しい。

東海支部 … 5月10日の常任理事会で開催可否を決定する。

きょう(4月14日)現在の状況です。

 

コンクールがなくなることは…

全日本吹奏楽コンクールが始まったのは、1940年(昭和15年)。

第1回から第3回までおこなわれ、1943年から第二次世界大戦のため中断。

再開されたのは1956年(昭和31年)です。

それから毎年欠かさず行われてきたのですから、もし、今年中止などということになると、

第二次大戦以来の中断ということとなるわけですね…。

まだ静岡以外の決定は出てきませんが、『そこまで自粛しなきゃならないのか!?』という感想です。

もうこれは戦争なのですね…

 

3出休み

ところで、以前コンクールには『3出制度』といわれるルールがありました。

コンクール全国大会に3年連続で出場した団体は、その次の年はコンクールに出られないという制度。

1994年から2013年まで存在していたルールです。

全国大会常連団体は、4年に1回コンクールをお休みしなければならなかったのです。

でも、そのお休みした次の年には、またちゃんと全国大会まで駒を進めてくる。

なぜだと思いますか。

 

 

今すべきことをただ淡々と

これまで、全国大会常連校の練習も、何校も、何度も見させていただきました。

そこで、総じて感じたのは…

たとえコンクール直前であろうがそれ以外の時期てあろうが、やるべきことにいつもただ淡々と、

でもていねいに取り組んでいる、ということ。いつも同じように。

コンクール前だからといって熱くなったり、特別なことをしたりもしない。

でも普段から、いつでも、ただていねいに淡々と、音楽と向き合っている。

コンクールも、いくつもある大切なステージの中のひとつ、そんな印象を受けるのです。

だからこそ結果的に、いい成績を挙げていくのだろうな、と思います。いろいろな要素はあるにせよ…。

 

もしコンクールがなくなっても…

今年これからどうなるのか、それはまだわかりません。

でももし、コンクールがなくなってしまったとしても、音楽が出来なくなるわけではありませんよね。

もちろんここでもし仮に、「コンクールだけが音楽ではないよ」などとたわごとを言ったところで、

「そんな簡単な問題ではない」と返ってくるでしょう。当然です。でも…

今、この機会に、よく考えてみませんか。

コンクールとは何なのか。

どうして、そんなにコンクールが大切なのか。

コンクールで、一体なにを得たかったのか。

コンクールをとおして、どんな経験をしたかったのか。

それはなぜなのか。

楽器を演奏するのはなぜなのか。

音楽をするのはなぜなのか。

音楽って、何なのか。あなたにとって、みんなにとって、仲間にとって、世界にとって…。

正解なんてありません。時間はあります。じっくりと考えてみませんか。大人の人も考えてください。

なにか思うことがあれば聞きます(聞くことしかできませんが…)。いつでもメッセージください。

 

大切なことをゆっくり考える、いい機会だと思います。

決して、マイナスばかりではないはず…。