もっと歌って!? | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
おもに吹奏楽の活動に役立つ情報を発信中!
バンド指導をご希望の方はお気軽にご連絡ください。

合奏やパート練習、「もっと歌って!」なんて言われたことはないですか。

もしそう言われたら、一体どうしたらいいのでしょう?
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 
 
「歌って!」
 
高校の時、ある日の合奏、学生指揮者が言いました(うちの高校、当時は普段の合奏は学生指揮者)。
「トロンボーンもっと歌って!」
一瞬、どうしたらいいんやろう…、と思いながらも訊くのもしゃくなので、
とにかくウネウネ歌い込んだつもり。そしたら指揮者…
「歌うって意味を勘違いしたな」……
『なにをえっらそうに!うるせいわクッソが!』(心の声)
心の声は、ときに口が悪いのです(^_^;
 
さて、みなさんは言われたことないですか?
「歌って!」
どういう意味かわかりますか。具体的にどうしたらいいのでしょう。
 
 
歌うってどうするの?
 
さて、「歌って!」って、どうすることなのでしょう。なにをして欲しいの?
ただ「歌って!」と言った場合、きっとおもに2通りの意味があると思うのです。
ひとつは、『演奏する音を心の中で歌って』、つまり、ソルフェージュして、という意味で言う場合。
もうひとつは、『もっと音楽的に』というような意味で言う場合。
なにしろどちらの意味で言ったとしても、「歌って!」だけでほかになにもなけれはただのお題目。
まったく意味のない指示ですね。
 
 
ソルフェージュの意味で言う場合
 
『ソルフェージュして』、つまり、自分の中に音があるように、という意味で言う場合、
たとえば、実際にその音列を歌って聞かせてあげて、
「この動きを吹こうと(管楽器の場合)しているんだから、これを自分の中で同時に歌っているように」
という指示なら伝わりやすいかもしれません。
ある程度音が取れている場合で、そこに気づかせる、意識に上げるという効果になると思います。
あるいは実際に声で歌ってもらって確認するのもいいと思います。
 
でも、「もっと歌って!」と言われたときは、おそらくもうひとつの意味でしょうね。
 
 
 
もっと音楽的に
 
「もっと音楽的に」という意味で「もっと歌って」と言う場合(なんて横着な言い方なのでしょう)…
どうしたら音楽的になるのか、情感豊かになるのか、具体的ポイントを伝える必要があると思うのです。
その内容は場合によって色々でしょう。
たとえば音の重さ軽さのこと、たとえばフレーズのこと、その重心、長い音の方向性のこと…
いろいろあります。
レガートだったら息の流れや抑揚、それに音楽のスタイルのこともあるでしょう。
また、「もっと歌って!」と少し似た指示で…
 
 
気持ちを込めて
 
「気持ちを込めて!
これもありがちではないですか。
でもやっぱり、意味のない指示です。
気持ちというのは、『込める』ものではなく、『込もる』ものです。
気持ちを『込めよう』とした演奏って、たいていろくなことにはならない、そんなことないですか。
だから、むしろマイナス効果かもしれない指示です。
では、どうしたらいいのか…
 
これも具体的にイメージを描かせるのです。
情景、場面、物語。より具体的に。
なかには、歌詞をつける人もいます。
また、だれかに自分の前に立ってもらって(立奏の場合)、その人に伝えるつもりで演奏する。
こんなことでも演奏が変わりますよね。
 
 
指示は具体的に
 
なにしろどんなものであれ、指示は具体的に、なのです。
そのためには、深い観察が必須ですよね。
 
さて、あなたのバンドでは練習で「歌って!」って言われますか?
で、どうしたらいいかわかりますか?