「ベルを上げて!」について訊いてみた | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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14日のブログ『『ベル上げて』は必要ですか?』に関連して,ツイッターでアンケートをしてみました。

きょうはその結果を元に,ちょっと考えてみたいと思います。

 

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家,吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 

 

「ベルを上げて!」という指導を受けたことがありますか?

 

まず最初の設問。

ベルを上げて!という指導を受けたことがありますか?

それを取り入れましたか?

取り入れてどうなりましたか?

という,複合設問。



有効投票数266票。

 

8割の人が,『ベルを上げて!』という指導を受けたことがあるのです。

そして,その中で,『良くなった』と答えた人が42%

一方で,『悪くなった』と『取り入れなかった』が合わせて38%います。

 

ここでひとつ…

『ベルを上げて!』にも,いろいろあるのです。

たとえば,楽器の重さでベルが下がって気道が狭くなってしまっている子がいたら,

その子に,「もう少しベルを上げて」と指導することは,プラスになる可能性があります。

その目的,上げれば上げるほどいいわけではないこと,そして,そのための身体の使い方…

このあたりがちゃんと伝われば,良くなるでしょう。

それが,ほんとうのその子の角度だから。

なので,『ベル上げて!』が全て悪いわけでは決してないのですね。

もちろん,単に見てくれだけで無闇に『ベル上げて!』と言うのは害でしょう。

 

なのでやはり大切なのは,観察と見極めなのです。

 

 

誰から指導を受けた?

 

次の設問は…

『ベルを上げて!』という指導を誰から受けたかを問うもの。

予想では,先輩から後輩へ代々呪文のように『ベル上げて!』が受け継がれ…

と思っていたのですが,予想に反して…



有効投票数169票。

 

半数以上,52%が,顧問の先生から受けているのですね。

どういう意味での『ベル上げて!』なのかが気になるところです。

単なる見た目からなのか,それとも見極めた結果なのか,そしてそれを先生は言ってくれたのか…

これはアンケートのしようがないので,わかりません。

でも,『ベル上げて!』の指導の多くは顧問からされているということがわかります。

 

尤も,どういう意味での『ベル上げて!』なのかは,実際にその子を見れば一目瞭然です。

ちゃんと見極めと観察ができる先生が多数であることを祈りたいですね。

 

 

良くなったところは何ですか

 

次の設問。

『ベルを上げて!』という指導を取り入れて,良くなったところを問うもの。



有効投票数157票。

 

『音、鳴り』が一番多くて,取り入れた人の半数以上,52%になります。

さて,でも,『音、鳴り』といってもいろいろあるのです。

客席に直接音が届きやすくなったことを『鳴りが良くなった』と捉えたのかもしれません。

それとも,実際に楽器から出てくる音が,良く鳴るようになったのかもしれません。

このあたりは,この問いからはわかりません。

『音のコントロール』や『呼吸』が良くなったと答えた人も数%。

一方,『良くなったところはない』が35%,1/3以上になっています。

 

 

悪くなったところは何ですか

 

次の設問。

『ベルを上げて!』という指導を取り入れて,悪くなったところを問うもの。



有効投票数206票。良くなったところを問う設問よりもずいぶん多いですね。

 

さて,あまり大きな差はないのですが,『呼吸』が悪くなったと答えた人が31%で最多です。

『悪くなったところはない』は,28%

前の設問の『良くなったところはない』の35%に対して,やや少ないですね。

 

 

ベルの角度はそろえるべき?

 

最後の設問は,トランペットやトロンボーンのベルの角度はそろえるべきか,というもの。



有効投票数224票。

 

『各自の奏法が優先されるべきだ』と『そろえることに意味はない』を合わせて67%

2/3の人が,ベルの角度はそろえなくていい,そろえる意味はない,と考えていることになります。

一方で,ベルの角度はそろえるべきだと考えている人が33%います。

これは,予想外に大きい数字だと思うのです。

しかも,『見た目のために』が,『音のために』の倍いるのです。

たとえばマーチングだと,そろえる必要があるのでしょうか?

 

少なくとも座奏だと,そろえる意味はないです。

なかには,『角度がそろってないと減点される』とか,『ベルが下がると減点される』とか,

そんな指導を受けている子もいるのですね。

マーチングならいざ知らず,座奏のコンクールでそんなことはありえません。

どんな場合であれ,嘘は良くないと思うのです。

嘘は何も生み出しません。

 

 

ベルの角度って人それぞれ

 

ベルの角度って,骨格や歯並びなどで決まってくるもの。ひとりひとり違うものです。

たとえば受け口で(このこと自体は悪いことではありません),ベルを水平から下げられない人もいます。

人それぞれなのです。

それを無理矢理そろえたら,いい演奏なんか期待できません。

上がっていればいいというものではないし,下がっているからいけないとも限らない。

何度も書きますが,大切なのは,見極めと観察なのです。

 

あなたは『ベルを上げて!』,『角度をそろえて!』という指導を受けたことがありますか?

また,指導者さんや先輩さんは,そういう指導をしたことがありますか?

それは,その子をちゃんと見極めた上での指導ですか?