楽器のお手入れについて | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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先日教えに行った中学校、「まず楽器の手入れから教えてあげて」と、基本的なところからやりました。

大切ですよね。きょうはそんなトロンボーンのお手入れを書いてみたいと思います。
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 
スライドは…
 
スライドクリーム、スライドオイル、ちゃんとつけてますか?
毎日、とは言わないけれど、最低でも2~3日に1回。
 
 
左がスライドクリーム、右がスライドオイル。
写真はヤマハですが、各社から出ています。
 
どちらを使うにしても、塗る前に必ず、残った古いクリームや汚れをガーゼで拭き取ってから。
でないと、古いクリームやオイルが中で固まってしまいます。
中管の外側だけではなく、外管の内側も、掃除棒にガーゼを巻いて(金属部分が露出しないように)、
きれいに拭き取りましょう。
そのとき、スライドに曲げ方向の力がかからないように、充分に気をつけて。
そして、塗る前だけではなく、たとえば楽器を長期間しまっておくような場合、
スライドをよく拭き取って、乾いた状態でしまうようにしましょう。
 
 
クリーム?オイル?
 
さて、クリームとオイル、どちらがいいのか…
お手軽なのはオイルだけれど…
 
クリームは、拭き残りが固まってしまいそうなそうな気がしますが、
でも、残りが中で固まってしまうのは、むしろオイルの方なのだそうです。
 
ヤマハの新しい楽器は、隙間が少ないせいなのか、クリームだとどうしても粘ってしまうのです。
なのでぼくはオイルの方を使っています。
楽器と相性のいいクリームやオイルを、そして塗り方を見つけてくださいね。
動きだけではなく、音も変わりますよ。
 
 
ロータリーは…
 
ロータリーバルブにもオイルをさす必要があります。
学校指導で楽器をチェックしてみると、ロータリーの軸がカラカラに乾いていたりする楽器があります。
よくこれで動いてるよなぁ、と思います。さすが世界のヤマハ!
 
さて、オイルにも種類があります。
 
 
左から順に、ローターオイル、ロータースピンドルオイル、レバーオイル。
なにが違うかというと、粘り気が違います。右に行くほど粘りが多いです。
写真はヤマハですが、各社から出ています。
hetmanの場合は、番号が大きくなるほど粘りが多いです。
ちなみに、トランペットなどのピストンに差すオイルは、ローターオイルよりもっとサラサラです。
少なくとも、1週間に1回くらいは差しましょうね。
 
 
どこに差すの?
 
ローターオイルは、ぼくは、ベルのスライドをつなぐところの管から、ロータリーに届くように差してます。
 
 
もちろん、ロータリーに届くように垂直にして差します。
差す量は、2滴ぐらい。
多すぎると、オイルがスライドにまで流れていってしまって、スライドがネバネバになります(*_*)
 
 
ロータースピンドルオイルは、ロータリーのふたを開けて、中にある軸に少量差します。
それから、ふたの反対側の軸の隙間のところに、やっぱり少量差します。
 
 
 
 
そしてレバーオイルは、レバーの可動部に少量差します。
 
 
オイルは銘柄によっても鳴り方が変わるので、自分の楽器に合った、
というか、お好みのオイルを見つけてくださいね。
そして、楽器を長期間しまっておくときにはオイルは差した状態で。
 
 
チューニング管
 
チューニング管にはグリスを塗ります。
少なくとも季節に1回くらいは塗り替えましょう。
そのときに、スライドのときと同じく、古いグリスや汚れをガーゼでよく拭き取ってから。
反対側の内側も,掃除棒にガーゼを巻き付けて拭き取ってください。
あっ、拭き取るガーゼはスライド用とは別にしてください。
グリスがスライドにつかないようにするためです。
 
 
まん中が固形タイプ。右がジェルタイプ。そして左は、ジッポオイル(ライターの燃料です)。
なぜジッポオイルなのか…
たとえば、グリスの銘柄を変えたい時、前のグリスをきれいサッパリ拭き取りたい。
そんなときはジッポオイルを少量ガーゼにつけて拭くと、きれいに拭き取れるのです。
ただし、火気厳禁。アルコールですからね。
 
 
グリスによる違い
 
さて、どうして銘柄を変えたいときがあるのか、ですって?
それは、銘柄や固さによって鳴り方が変わるからです。
楽器によっては、かなり変わります。
固い、重いグリスの方が、しっかりと鳴るけれどキツくなります。
重すぎると鳴らせません。鳴りません。
軽いグリスだと、明るく反応よく鳴ります。
もちろん楽器によって違い、相性があります。
ちなみに上の写真のヤマハの2つだと、ジェルの方が重いです。
ぼくは今はジェルを使っていますが、固形タイプに変えようかな、と、ちょっと思っています。
奥が深いでしょ。
 
 
そのほか…
 
今、トロンボーンのスライドに通すスワブなんかも出ています。
使ってます。なかなかいいです。管内が汚れません。
これ、オススメします。
大きな楽器屋さんになら、あると思います。
 
マウスピースは毎日洗いましょう。
時々は,マウスピースブラシを使って洗いましょう。
スロート(細いところ)があんまり汚れると,鳴りに影響しますよ。
 
それから、ウォーターキーのコルク(ゴムの楽器もあります)。
これが欠けたり劣化したりして気密性が損なわれたりすると鳴りが悪くなります。
ぴったりフィットしているかどうかが、鳴りにかなり影響します。
傷んできたら楽器屋さんで交換してもらいましょう。
 
ウォーターキーといえば、バネが折れることがあります。
楽器の銘柄によっては、けっこう折れやすかったり…
片側折れるとウォーターキーが軽くなる。と、鳴りが悪くなるのです。
もし折れたら、楽器屋さんで即交換してもらいましょう。
 
あと、スライド先端の石突きゴムでも鳴り方が変わります。
前に書きましたね。
 
楽器のメンテナンスって、調子に直結するんですよ。
ちょっと調子が悪いな、と思ったら、楽器をメンテナンスしてみては?
この前オイル、いつ差しました?