前回の続きで、岐阜県の願成寺西墳之越古墳群を見学したお話です
東側の1号墳の見学からスタートし、南側の43号墳を回ってから、古墳群の南西側に向かいました
南西側には、古墳群で最後に造られたとされる51号墳があり、地震の影響を受けていますが現存しています
黄色の線で囲んだあたりを見てきました
道路沿いにも墳丘が並び、保存されていてホッとしました
南西エリアにある古墳も、全て円墳です
58号墳は、径13m59号墳は、径15.5m
60号墳は、径16m
道路の角に55号墳がありますが、墳丘が低いので見逃してしまいそうです
径9mの円墳横穴式石室の天井石が露出しているそうですが、草で見えないです
山に入って、標高139mのあたりに51号墳があります
2段築盛の円墳で、径18m、高さ3.5m
築造時期は7世紀後半で、その後8世紀前半までに追葬が3回。この古墳群で、最後に造られた古墳だと考えられています
8世紀前半に近い時期に地震があり、その際に横穴式石室が崩壊しています
横穴式石室は、全長11.46m
玄室は、長さ4.95m、高さは奥壁付近で1.92m。コウヤマキの木棺があったようです
石室入口に網があり、中の撮影は不可
天井石は5つで、うち4つの天井石は合計5.7トンの重さ
いつも思うのですが、巨石を運ぶ技術もすごいです
51号墳の西側、墳丘裾間では8.8mしか離れていない近距離に、52号墳があります
円墳で、径8m、高さ1m
51号墳と同時期か、前後する時期の築造
51号墳の被葬者は、律令官人かそれに相当する人物と考えられています👑(追葬された人がそうだったのかもしれません)
お役人さんなんですね
スーパーに行ったら、お米5kgが5000円になっています
さすがにきついですよね
現代のお役人さん、お米の価格を何とかよろしくお願いします~
(参考文献)池田町教育委員会「岐阜県史跡願成寺西墳之越古墳群51・52号墳発掘調査報告書」2000年3月