※ネタバレあり。
これは何で知ったのか忘れた。
もう上映が終わりそうで早朝とか夜とかの上映しかなく、初めて恵比寿の映画館に来ました。
これで同じ料金ならいつもここにしたいくらい素敵な映画館！
1820年代のフランス。
アングレームの印刷工場で働いていたリュシアンはパリに出て詩人として成功することを夢見ている。
リュシアンを支援するルイーズ・ド・バルジュトンは朗読会にリュシアンを呼ぶが、リュシアンの詩に興味を示す者はいなかった。
またルイーズの夫に不倫がバレて働けなくなる。
二人はデュ・シャトレ男爵の提案でパリへ向かうことにした。
だが、デュ・シャトレ男爵はルイーズが貴族ではない者を連れてきたことに失望。
シャトレ男爵の計らいで近くのアパートに住むことになった。
ルイーズはリュシアンを従姉妹デスパール侯爵夫人のサロンに連れて行く。
デスパール侯爵夫人はお気に入りの小説家ナタンを紹介するが、リュシアンはナタンをバカにする。
また礼儀を知らず悪目立ちしてしまい逆に笑い者に。
ルイーズもリュシアンから離れてゆきシャトレ男爵からの援助も無くなったリュシアンはレストランで働き始める。
そこで出会ったジャーナリスト、エティエンヌの誘いで新聞記者となる。
リュシアンは新聞記者として成功し女優と結婚して豪邸を購入する。
そんな時リュシアンに冷たくしたことを詫びに来たルイーズは、母方の性(貴族の名)を取り戻したいなら王党派を批判しないようアドバイスをする。
その言葉通りリュシアンは新聞社を休むことにしたが…。
原作は19世紀末バルザックに寄って書かれたもので、貴族だの何だの昔のフランスの話って思うけど、やってることは今とあんまり変わらないんだよね(^^;💦
まず人妻との不倫でしょ？
ダンナにバレて危うくなって、パリに逃げたけど貴族ではないからバカにされて。
当時は父親の姓を名乗ると決められていたからみんな「薬屋の息子シャルドン」って呼ぶ。
リュシアンはムキになって「リュバンプレだ」と貴族だった母の姓を言うんだけど誰も相手にされない。
誘われて新聞記者になるんだけど、売り方がエグい。
まず嘘の記事を書く。
そうすると誰かが「それは嘘だ！」と反論する。
そうして議論が起こり話題になれば新聞は売れる。
なんか昔から進化してないなぁ、人間は(^^;💦
当時新聞はできたばかりの新しいメディアですごく勢いがあった。
大型の印刷機が導入されバンバン部数が増える。
朝出した記事にはその日のうちに原稿料が支払われるので短期間で大金を手にすることができる。
また別の場所で世論を操っているサンガリという男が登場する。
こいつ何やってるかというと、劇場にサクラを入れて新作の舞台でヤジを入れたりする商売。
劇場がほかの舞台を潰すために雇っている。
さすがに初日でブーイングが起こるとヤバいから、新作をかける劇場はサンガリに依頼者より多額の金を渡してブーイングを歓声に変えさせる。
サンガリが仲間と共に拍手の仕方、ブーイングのやり方、腐った野菜の投げ方を練習してるの笑える(^^;💦
しかも何に向かって野菜投げてるかと言うとラシーヌの像。
依頼を受けた舞台がラシーヌをやるから。
サンガリが指揮者のように手を上げると一斉に仲間たちが行動を起こす。
いやいや、見事だな、って見とれてる場合じゃないんだけどチームワークがすごいんだよね。
でも、こいつそのうち56されそうじゃない？
1820年代のパリだからみんな豪華なドレス着て貴族とかいて華やかなカンジだけど、人間の中身は変わらない。
結局身分があり権力があり金のある者が世の中を牛耳っていてそれはいつの時代も同じ。
科学は進歩するけど人間は進歩しないから。
リュシアンは何がなんでも貴族の姓を取ることに固執してるので、申請して王党派の悪口いわないようにして。
ここで王党派の悪口言う人を取り締まる法律ができるらしい、という噂が聞こえてきてホント笑う。
シャトレ男爵がリュシアンに金を渡してパリから出ていくよう忠告した時に、
「セーヌ河に網をかけることになった。何故だかわかるか？ 自殺した者の遺体を回収するためだ」
と言っていたので、パリに残っていろいろやらかしてるリュシアンは最後は死んでしまうのかと思った。
母親の姓にこだわるよりほかにやることあるんじゃない？
その点小説家のナタンはデスパール侯爵夫人のお気に入りとなりうまくやってたよね〜。
才能もあるし賢い。
いつの時代もコミュ力と人脈じゃない？
ただナレーションが入るのがちょっとな💦
もちろんナレーションあったほうがわかりやすいんだけど、少しつまらなくなるんだよね。
ラスボス(笑)デスパール侯爵夫人👆
魚眼みたいな目がめっちゃ怖い(^^;💦
『幻滅』予告編。👇👇👇👇👇
初めて恵比寿ガーデンシネマ行ったけどカフェみたいで素敵！
結構ギリギリに来てしまったけど、早めに来てここで待てばよかった(^^;💦
充電もできる！
また来たい！
