愛情なんて信じない
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当ブログでは多少の専門用語が出てきます。
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唐突ですが、ストレンジ・シチュエイション法って
ご存じですか。
これは、乳幼児と母親との間の愛着を検査する
為に用いられた方法で、実験はこんな風に
行われます。
まず小さい子と母親が部屋に入り、しばらくして
母親が突然部屋を出ます。それと同時に見知らぬ
人が部屋に入ってきます。
そして母親が部屋に戻り、見知らぬ人は部屋を
出てゆきます。
これらの過程において小さな子どもがどのような
反応を示すかを見ているのですが、反応には
四種類のパターンがあることがわかっています。
その反応パターンなのですが、一つ目はこんな
具合です。
母親と別れる際に泣いたり混乱することもなく、
また母親との再開時にも自分から抱っこを求めたり
しません。
そして母親が抱っこをやめても抵抗するそぶりも
見せません。
時に母親から目を逸らしたり、母親を避けようとしたり
します。
このような反応を示す子をAタイプ(回避型)と呼んで
います。
二つ目のパターンはこんな具合です。
母親と別れるときは、泣いたり多少の混乱を示しますが、
母親との再開時には自分から積極的に身体接触を
求めたりしてすぐに気持ちがおさまります。
また母親や見知らぬ人へは肯定的感情や態度を示す
ことが多く、人からの慰めを受け入れることができます。
このような反応を示す子をBタイプ(安定型)と呼んで
います。
三つ目のパターンはこんな具合です。
母親と別れるときは、非常に強い不安感や混乱を
見せます。
再開したときには、身体接触を求めていくが、その際に
強い怒りを示して母親を叩いたりします。
行動は不安定で用心深い態度が見受けられたりします。
このような反応を示す子をCタイプ(アンビヴァレント型)と
呼んでいます。
四つ目のパターンはこんな具合です。
顔をそむけながら母親に近づいてみたり、抱っこを求めたかと
思うとすぐ床に倒れこんでしまうなど不自然な行動を多く
とります。
何をしたいのかがわかりづらく、母親の存在におびえる
そぶりを見せたかと思うと、見知らぬ人に自然で親しげな
反応を見せたりします。
このような反応を示す子をDタイプ(無秩序・無方向型)と
呼んでいます。
この中でもBタイプだけは愛着形成に成功していると
言えますが、他のパターンは愛着形成が不完全と
言わざるをない様相を呈しています。
発達心理学では「愛着」は人が乳幼児期(3歳頃まで)
に獲得しておかなければならないテーマとして
挙げられています。
この時期に獲得することを逃すと、のちの人生にネガティブな
影響を及ぼすだけでなく、いつまでも獲得すべきテーマ
として残っていってしまいます。
総じて、上記の反応パターンは養育者の養育スタイル
が大きく関わっているのですが、乳幼児期の愛着形成は
特に大人になってからの人間関係の形成に大きな影響を
与えることになりそうです。
(つづく)
地震がないのに揺れている
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震災が発生してから3カ月が経過しましたが、
聞くところによりますと、地震がないのに揺れを
感じるという症状が続いている人がまだまだ
いるようです。
この症状の原因としては内向という防衛機制の
ひとつが関わっているようです。
内向とは主に怒りの感情なのですが、本来
外にむけるべき怒りを抑圧し、その怒りを
自分に向けることによって心を安定させようとする
心の働きです。
怒りは抑えると自分に向かうようになります。
自分を責めるようになり、自責の念を感じるように
なったり、自己批判するようになったりします。
これが高じてくると、罪悪感を感じたり、自信喪失に
なったり、無力感を感じるようになります。
イジメを受ける子が怒りを抑えてしまうと、言い
返せない自分・やりかえせない自分は駄目だと
感じるようになり、自分を責めるようになります。
またこういった傾向はうつ病を患う人や自殺を図る
人にもよく見られます。
このような自責の念や罪悪感といった症状がでてきたら、
怒りの感情を外に向けて出していけるように支援して
あげることが必要となってきます。
怒りが出せるようになってきたら、罪悪感が減り、
自信喪失も減り、パワーがよみがえってきます。
地震がなにのに揺れを感じる人というのも、自分では
気付いていませんが、怒りが内に向かう人が
多いようです。
震災にあたって、地震や津波はては原発に対する
怒りを内に向けてしまっています。
その結果、たとえば被災者に対して何もできない
自分というものに対して罪悪感を感じてしまって
いたりします。
揺れを感じるという症状ぐらいであれば、一度
声に出して、「地震のバカヤロー」とか「原発の
バカヤロー」と力強く言ってみてください。
一度やっただけで症状があらわれなくなったという
報告を聞いています。
しばらくパソコンが不調で更新できませんでした。
最近になって光回線にかえたのですが、自分の
環境では無線LANでないとうまく使えないことがわかり、
さらに遅れてしまいました。
便利になったのか、不便になったのか。
対人恐怖症は恐怖症?
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過去2回にわたって恐怖症のトピックを扱ってきました。
恐怖症の原因となるものをまとめてみるとおよそ
以下のもになるかと思います。
①主にイカリの感情が抑圧されたもの
②トラウマとなる体験がある場合
犬に噛まれてそれ以来犬が怖いなど
③親による汚染
これにも2パターンあって
親が過剰に怖がっている反応を子どもが
見て学習する場合
ゴキブリがでてきたらお母さんが驚いて部屋から
逃げ出してしまうのを見て、ゴキブリは怖いと思い
込んでしまう
親の過干渉によって学習する場合
ちょっと高いところに上ったらお母さんが「そんな
高い所に上って落ちたらどうするの」といって血相
変えて飛んできて叫んだ
子どもは事実を事実として評価する能力が育って
いないので、いくらでも怖い方に想像を膨らませて
しまいがちです。
そして大人になっても、このパターんを繰り返して
しまいます。
いわゆる認知にゆがみが生じているため、防衛本能
が過剰に働いてしまうのです。
ゴキブリが怖い人はゴキブリが飛びかかってきて
自分が噛まれてしまうと本気で思っていたりします。
恐怖症を持っている人は大抵ありえないことを想像
していますが、このあたりが普通のPTSDと違う
ところなのです。
恐怖症の恐怖症たる所以は、ありえないことを空想
しては自分で自分を怖がらせているところです。
普通のPTSDであれば感情処理だけで終わるのです
が、恐怖症治療ではさらにこういった認知のゆがみを
正す作業が必要となります。
総括すると
①の治療は主にイカリの感情処理
②の治療は感情処理に加えて認知のゆがみを正して
あげながら、怖さを減らしていってあげる
③の治療は認知のゆがみを正してあげながら、
怖さを減らしていってあげる
になります。
恐怖症と名のつくもので他に対人恐怖症がありますが、
実は普通の恐怖症とは区別されています。
これは禁止令の決断
(近づくな ・属するな・
子どもであるな ・見えるな etc)
が関わっているものなので、上記の治療法ではなく、
再決断療法の対象として扱われることと
なります。
聞いたこともあるかと思いますが、対人恐怖症は日本
人だけにしか見られない症例だそうです。
そういえば肩こりというのも日本人にしかないと聞いた
ことがあります。
日本社会とは、時の為政者の都合でそうなってきた
ものなのか、村八分といった言葉まであるように、
同質性を好む?ところがあり、多様性とか個性尊重
とかが排除されてきた歴史があります。
その帰結するところは廻りにあわせなければならないとか、
人に気にいられるかどうかが無意識下の行動の指針と
なっています。
その点外国は感情表出においても、寛容なところがあるなど
対人面ではそれほど気を使わずにすみそうな感じです。
インターナショナルスクールの子どもたちを見ていると
日本のこどもたちとは明瞭な違いを感じます。
3.11の大震災に際しても、日本人の秩序正しい行動が
賞賛されてましたが、その特性のポジティブな面の表れ
なのですが、一人一人の胸のうちは少し窮屈そうにも
見えなくありません。
だからといって中国の人たちみたいに、あたりかまわず
というのもあまりいただけたものではありませんが。



