先日、テレビの朝の番組でMCが「どくかいりょく」と言ったとき私は、あれ、と思いました。画面のテロップには「読解力」と出ていたからです。「読解力」なら読み方は「どっかいりょく」で、「読」は促音になっています。ちなみに、「読解力」は「読解」+「力」の複合語であり、国語辞典の見出し語は「読解」です。
〔以下、国語辞典を抜萃して引用させて頂きました。用例中の、見出し語を表す記号〔 ー 〕は文字表記に変えさせて頂きました。下線は引用者です。〕
『明鏡国語辞典』第二版
どっかい【読解】
〔名・他サ変〕
文章を読んで、その意味・内容を理解すること。
「英文を読解する」「読解力をつける」
促音の例ではありませんが、以前、或る出版記念会のスピーチで、「句読点」を「くとくてん」と言った作家がいました。「とく」は、「読」の読み方「どく、とく、とう、よむ」のうちの一つではありますが、「句読点」の読み方は「くとうてん」です。参加者の一人が「くとくてんだって…」と小声で言い、嗤っていました。そんなことも、ずっと記憶に残っています。
「非力」という名詞・形容動詞があります。或る作家のゲラ刷りを見る機会があり、その作家宅に電話をしたことがありました。その折り、私は「非力」を「ひりょく」と言いました。作家が「ひりきです」と強い口調で言いました。一瞬、目が眩むようでした。恥ずかしながら、私は「非力」を「ひりき」と読むことを知らなかったのでした。
『広辞苑』第七版
ひりき【非力】
1 体力や能力がないこと。力量が不足していること。
2 自分の力量の謙譲語。「非力ながら力添えする」
ところで、今『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』を見てみると、語義説明の末尾に「ひりょく」という表現が記されています。「ひりょく」という言い方もある、という意味でしょう。そして『デジタル大辞泉』には、「ひりょく【非力】」という見出し語もあります。しかしながら、基本の読み方はやはり「ひりき」のようです。
『デジタル大辞泉』
ひりき【非力】
〔名・形動〕
1 腕力や筋力の弱いこと。また、そのさま。ひりょく。 「非力なバッター」
『デジタル大辞泉』
ひりょく【非力】
〔名・形動〕⇒ ひりき(非力)
最後に。
取り敢えず私は「読解力」の読み方は知っていたわけですが、では「読解力そのものはどうなのか」と問われたとしたら…。それはもう即座に「読解力は非力です」と答えるでしょう。
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武蔵丘陵森林公園にて
〔埼玉県比企郡滑川町〕
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クリスマス ローズ
〔2024/3/7(木)〕
公園・庭園樹園の斜面いっぱいに、クリスマス ローズが見頃を迎えていました。
先年、この花畑で若い女性が「下向いてるから写真撮りにくいよ。クリスマス ローズは嫌い」と言うのを耳にしたことがあります。数人の女性グループとすれ違ったときでした。…
撮りにくいのはこの斜面の所為もあるな、などと思いながら私はクリスマス ローズ花畑を上り下りしました。
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西口ひろば
〔2024/3/3(日)〕
広場は、テントで賑わっていました。天候も良く、休日だからでしょう。右側の女性は、こんな所に居てもケータイに夢中のようです。
小学生たちの課外授業(?)。
手前の花畑は、ネモフィラが生育中です。
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渓流広場の横を通るサイクリングコース
〔2024/3/7(木)〕
後景は公園・庭園樹園です。クリスマス ローズと、早咲きチューリップが見頃を迎えていました。
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早咲き チューリップ
〔2024/3/7(木)〕
〔早咲きチューリップは、〕冷蔵処理した球根を植えることで春早く花を楽しむことができます。
《案内板抜粋》
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