イライラの心と体の影響について触れてきました。
イライラが続くと、人との関係もぎくしゃくしていきます。
家族にきつく当たってしまったり、
仕事で感情的になって後悔したり……。
誰もが経験したことがあると思います。
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私自身、子育て中はいつもイライラしていました。
子どもは、私の顔色をうかがって、「お母さん怒ってる?」とききます。
「怒ってないわよ!
」と言い返してしまって、私はハッとしました。
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優しさが伝わらなくなる瞬間
本当は「わかってほしい」「大切にしたい」と思っているのに、 口から出る言葉はついトゲのあるものになってしまう。
そして、「あの人は怒ってる」「怖い」と誤解され、 距離を取られてしまうこともあります。
その結果、孤独感や虚しさが増し、 さらにイライラが募るという悪循環に陥ってしまうのです。
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夫は忙しく、出張も多くて、
子育てのことを相談しようにも「お前に任せた」と言って、話もきいてくれない。
私の心はいつも孤独でした。
いつの間にか、夫との間にも距離ができてしまっていました。
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怒りの奥にある“本当の感情”を見つめる
心理学では、「怒り」は“第二の感情”と言われています。
その奥には、悲しみ・不安・寂しさ・無力感など、 もっと繊細で vulnerable(もろい)感情が隠れています。
「どうして私ばかり…」
「ちゃんと見てほしい」
そんな “心の声” を聞かずにいると、 イライラはどんどん大きくなってしまいます。
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私は、本当は、本当は、夫に、
「話をきいてほしい」
「心に寄り添ってほしい」
「もっと優しくしてほしい」
そう思っていました。
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「怒る」という表現をとるのは、それ以外に気持ちを伝える方法を見失っているから。
怒りとは、届かない悲しみの裏返しなんです。
イライラは敵ではなく、あなたの中の「助けて」の声。
その声を受け止めることが、癒しのはじまりです。
次回は、その怒りの奥に隠れている「本当の気持ち」を、どうやって見つけていけばよいのかをお話ししますね。

