こんにちは、野上徳子です。
昨日は、熱中症を防ぐ水分の取り方をお伝えくました。
「なんとなくダルい」は体のSOS──初期サインを見逃さないで
「寝不足かな?」と思っていたら、昼前から頭痛と吐き気……。
それ、軽い熱中症かもしれません。
診察室で強く感じるのは、まじめで頑張り屋さんほど自分の異変を「気のせい」で片づけてしまうという事実。
暑さが本格化する今こそ、体の小さな声に耳を澄ませましょう。
初期症状セルフチェック
こんなサインはありませんか?
✔ めまい・立ちくらみ
✔ いつもより汗が止まらない
✔ 反対に汗が出なくなる
✔ 脈が速い、動悸がする
✔ 筋肉がピクピクする・手足がしびれる
✔ ぼーっとする、思考が回らない
1つでも当てはまったら即ストップ!
“ちょっと大げさ”なくらいがちょうどいい初期対応
1.涼しい場所へ避難
—屋外なら日陰やクーラーの効いた室内へ。
2.首・脇・太ももの付け根(鼠径部)を集中冷却
—保冷剤・氷のう・冷えたペットボトルをタオルで包んで当てる
3.経口補水液で“水+塩分”を同時補給
—水やお茶だけでは電解質不足に
4.15分たっても症状が改善しなければ救急要請
—自力摂取が難しければ点滴が必要です
がんばり屋さんへメッセージ
「仕事がたまっているから」「このくらいで休んだら迷惑をかけるかも」
――その遠慮の数分が、重症化の分かれ目になります。
体はあなたのいちばんのパートナー。
“サインを受け取って早めに手を打つ”ことは、周りに迷惑をかけないどころか、長い目で見れば最良のセルフマネジメントです。
ぜひブックマークして、あなたと大切な人の夏を守りましょう。
2025年7月19日(土)、20日(日)に
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