先日、『医療のパラダイムシフト2025』に向けたLIVE配信の中で、
視聴者の方から、こんなコメントをいただきました。
「命の灯が消えそうな友人がいて、何もできなくて、自分は無力だと感じます」
この言葉に、胸が締めつけられるような思いがしました。
私自身も、医師として、幾度となく「無力さ」を感じてきました。
どれだけ早く診断しても
どれだけ迅速に治療を始めても
助けられなかった命が、あります。
遺族の前で、悔しくて、悲しくて、泣いたこともあります。
「命を救うはずの医師なのに、私は何もできなかった」
そう感じたことも、一度や二度ではありません。
そこから私は、医学だけでなく、心理学や脳科学、
その中で出会ったのが、
「人は、自分の死さえも、自ら選んでこの世にやってくる」
という視点でした。
もちろん、大切な友人や家族には、死んでほしくない。生きていてほしい。
それは、遺される私たちの切実な願いです。
けれど、もしその人が、
“この人生で果たすこと”を決めてきていて、
“このタイミングで旅立つ”と魂のレベルで選んできているとしたら——
私たちにできるのは、
その選択を、尊重し、信頼することなのかもしれません。
死は、遺された者にとって本当につらく、悲しい出来事です。
でも、だからこそ、
その悲しみを超えて、今ここに生きる自分を大切にすることが、
残された私たちの“いのちの使命”なのだと、私は思います。
2025年7月19日(土)、20日(日)に
『医療のパラダイムシフトサミット~死を通して“今”を生きる力を取り戻す~』
オンラインイベントを準備中です。
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