2014 FIFA World Cup Brazil !! | PHYSICAL TRAINER KAZUHIRO OFFICIAL BLOG

PHYSICAL TRAINER KAZUHIRO OFFICIAL BLOG

プロアスリートから一般の方のフィジカルトレーニング方法、栄養管理、身体のメンテナンス法など、
トレーニングに関する様々な情報を配信してまいります!

2014 FIFA World Cup Brazil

日本代表はGLで敗退してしまいました

私自身としては、歴代の日本代表の中では今回のチームが最も強いと思っていましたし、

今回の代表には、以前私がトレーニングサポートさせて頂いていた選手がメンバー選出されていましたので、ホントに今回は期待していたのですが。。。

私の交流のある、選手エージェントやジャーナリストの中では、
当初からGL突破は難しいとの予想を立てていましたが...
結局願いは叶いませんでした。

原因は沢山あると思います・・・

◆日本代表の実力が足りなかった
◆海外の選手とのフィジカルの差
◆本戦に至るまでのコンディション調整不足
◆本線で自分たちのサッカーを出来なかった(実力を出せなかった)
◆「個」の実力差が予想以上にあった
◆元々のメンバー選出?

などなど、反省点は沢山あると思いますが、

逆に今回は「日本のサッカー」を研究されつくされた面もあると思われ、
それは日本代表の実力が確かに上がったと言う考え方も間違えではないと思いますが。。。



私自身は、これから更に「日本サッカー」が何かと言う事も、
再度考え直さないといけない時期に来ているかなと思います。
実際スペインもGLで負けましたし

・フィジカル面では、世界のトップレベルまではまだ届かない
・逆に「足元の上手さ=ボールの扱い」は日本は世界でも上位に入るレベル
と言う事でボゼッションフットボール=「組織力」で戦うチームと言うのが、
簡単に言うと日本代表のサッカーの特徴ではありますが、

今回の様にその組織力が思う様に出せない、
ゲーム終盤相手よりも足が止まらない筈が、相手よりも先に止まってしまったら

やはり日本代表の良いところは出せず、勝利はできませんね(^_^;)

かと言って、ではフィジカル面で世界に通用する選手ばかりを取り入れたとしても、
足元の技術が伴っていなければ、現在の日本代表のストロングポイントは消されてしまいます。


ではこれから日本代表がもっと世界で戦えるチームになるには、どうすれば良いか?

私の様なトレーナーの立場としての考えは
更に若い世代(U-世代)から、もっとフィジカルを鍛える
瞬発力・持久力・筋力などなど

確かに体が大きくなれば、スピードは遅くなりやすい、持久力は落ちやすい、
ボールコントロールの技術は落ちるかもしれない...

でも現在の日本国内での指導法は、まだまだ改善・進化できる部分はあると思いますし、
現在の日本選手のストロングポイントは更に向上させつつ、全体的なフィジカル面を上げて行く、またその様なポテンシャルのある選手を発掘する!
それを若い世代から実施していけば、「A代表世代」になった時に、世界で通用する選手に育てられる!と私は思います。

もう一つは、やはりもっと海外(特に欧州や南米)へ若い頃から挑戦していって欲しいと思います



特に「DF(デフェンダー)」の選手達。
DFの選手は、まだ海外のクラブでは通用しない、
海外のクラブに移籍してもゲームに出れず、
結局ゲーム感を忘れ、自身の実力も落ち、潰れて帰って来る
と言うパターンも正直ありますし、
そのまま引退する選手もいるのが現状です。

ですが、海外のクラブの中で毎日練習するだけでも、得られる事は沢山あると思いますし、
(正直全体で見たら、まだまだ日本国内のクラブチームの練習は欧州や南米などの強豪国のクラブに比べ生ぬるい部分はあります)。

もし潰れてしまいそうになったら、そこはまずは周りで支えている者たち(トレーナーやエージェントなど)が、もっとサポートするべきだと思います。

大分長くなってしまいましたが、
サッカー日本代表は、新体制となってすぐにまた始動しなければなりません。
今回の悔しい気持ちを出場した選手は勿論ですが、今回選出されなかった選手達も持っている筈。

その悔しい気持ちを、必ず4年後のロシアでリベンジして欲しいです