続・サッカーなでしこJAPAN代表選手のトレーニング | PHYSICAL TRAINER KAZUHIRO OFFICIAL BLOG

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トレーニングに関する様々な情報を配信してまいります!

前回の「サッカーなでしこJAPAN代表選手のトレーニング」の話での、

「私の理想とするトレーナー像」についての続きです。


現在、主にチーム競技では、
選手をサポートするスタッフについて、サッカーのクラブを例に取り上げますと、
監督・コーチ・フィジコ(フィジカルコーチ)・アスレチックトレーナー・トレーナー(PT:理学療法士などのメディアルスタッフ)・チームドクター・管理栄養士など
その専門家達が連携し合いながら、その役割を担っています。

個人競技においても、例えばゴルファーでは(トップの選手に限られますが)、
コーチ・トレーナー・管理栄養士・メンタルトレーナーなど
チーム競技ほど多くはありませんが、数人の専門家達が選手をサポートしているのが現状です。

勿論、その各スタッフは他の専門家と常に連携を取り、
選手(チーム)が勝利する為にサポートして行きますが、
例えばJリーグのクラブにおいて、本当にその連携が効率良く取れているか?
と言うと、勿論上手く機能しているクラブもあると思いますが、
まだまだ全てのクラブが上手く連携を取れている?とは感じられない様に私は感じてます。

各専門家同士間でまだまだ「壁」がある
自分の仕事を全うする事は勿論の事ですが、やはり他のスタッフとの連携が取れてこそ
選手に正しいサポートが出来ると、私は思います。。。

土屋トレーナーの詳細なプロフィールは前回ご紹介させて頂いた通りですが、
実際同氏は、メディカル~フィジコまでをお一人で賄える技量をお持ちです。

先日の筑波大での「なでしこ代表選手のトレーニング」でも、
午前中から日が暮れた後まで、トレーニングサポートを行われましたが、

まず「マッサージなどの徒手療法」や「電気治療器」でのコンディショニング
→体幹トレーニングやウェイトトレーニングに移行するのですが、
その際にも選手の「姿勢評価」と「動作分析」を行い、詳細な身体の使い方の指示、
更に数十分後にはグラウンド上でご自身も一緒にボールを蹴りながら、走行法やボールの蹴り方などを動画撮影し、選手とも深く議論しながらの「実践の動き」の指導。

通常スタッフ3人は必要な仕事をお一人で行われますが、
その一つ一つが非常にレベルの高いものになります。

~土屋トレーナーによる「コンディショニング」風景~


勿論、チームサポートとなれば、一人で数十人の選手を指導するのには限界があるでしょうが、私の様に選手の専属トレーナーとして活動するものとしては、非常に魅力を感じるトレーナー像であります。

私自身も現在は、例えば海外に自主トレキャンプなどを実施する場合は、
コンディショニング~実践の動きの指導、更に栄養管理までを一人でサポートする形を取ることもあります。
栄養管理については、自ら考案した食事メニューを自分で作り、選手に食べて貰ったりします。
ですので、選手に「不味い(>_<)」と言われない様に、ほぼ毎日朝・夜は自炊して、日々コックさんとしても修行中です(^_^)
どんな「アスリート飯」を作っているかは、また他の回でご紹介させて頂きたいと思います。

過去に実施した「Jリーガーとの自主トレ」風景。
終了後で、かなりリラックスしてます(^O^)



勿論、各スタッフ(専門家)がいる事は大切でありますし、その人数においても必要な数がないと特にチーム競技などでは、全ての選手をサポートしきれないのは確かな事ですが、

もっと各専門家たちが他の専門家の知識や能力を互いに勉強仕合い連携・協力し合う事が、更なるレベルの高い「選手のサポート」に繋がるのではと、私は日々考えています。

そしてそれが、各競技の更なるレベルアップに繋がると思っております。