マスクマスクマスク・・・・・・
足りないんです!!!
昔の日本なら、母親たちが立ち上がって、自分の地域の人たちにマスクを作って配布しようと立ち上がったのではないかと思います。
今回は人が集まることを避けないといけませんから、それもままならず・・・ですね。
さて、私はアンティーク着物侘びすけのオーナーです。
2年前からは着物のリメイク商品にも力を入れております。
そんな中でのコロナ。
私の店にはほどいた着物や70年代のデッドストックの洋服生地がたくさんありますので、
それらを利用して、マスクを作りはじめました。
着物地で作るマスクについて、皆様の疑問にお答えしようと思います。
コットンでも、何かを作るときには水通しをするそうですね。
着物地、つまり絹だとどう違うのかと申しますと・・・・
縮みます!!!!
絹にもいろいろございまして、紬という、織で模様を作っているタイプと
織った生地に染めで模様を描いているもの(柔らかもの)とございます。
紬は大島紬に代表されます。
水にめっぽう強いので、縮むことはほとんどないのですが、
問題は、柔らかもの。
特に縮緬と呼ばれる絹。
しぼがあってざらざらした絹です。
高級な素材ですが、水にめっぽう弱い。
ものすごい収縮率で縮みます。
でもね、マスクになるなら、特に問題はございません。
縮むだけ縮ませてから切ればいいのです。
◇ 洗い方
ネットに入れて普通の洗剤で洗います。
私の場合はお客様にお渡しするマスクですので、その方がどんな扱いをするかなんてわかりませんよね。
ですから最悪の場合を想定して、普通の洗剤で洗います。
ご自分用でしたら、柔軟剤入りの手洗い専用洗剤で、やさしく洗うのがいいと思います。
そして、しわをなるべく伸ばして、天日に干します。
しわを伸ばして干すとアイロンが楽になりますよ。
さあ、アイロンがけをするとごわごわだった生地が、途端に柔らかくなります。
◇マスクの作り方
型に合わせて切ります。
マスクの型ですが・・・
三月上旬のころは左側の型を使っていました。
一般にネットに出てる女性用の型では小さいなと感じましたので少し大きく改良しました。(No.1)
男性でも特に問題はありませんが、もっと大きくしたい方は全体に 5ミリ足して 大きさを確認すればいいと思います。
その後だんだんとマスクが大きくなりまして、超立体型も作っております。
そちらがこの右側の型。(No.2)
今でも両方作っています。
好みはそれぞれですから。
裏地にはさらしや柔らかめの木綿を使います。
最近は裏地にも柄のあるものを使うこともありますが、それはお好みで。
表地と同じ型ですが、耳側だけが表生地より2センチ程度短くなっています。
工程は
まず、曲線になった部分を中表に合わせて、
表生地と裏生地をそれぞれ別に縫います。
曲線の部分に切れ込みを1センチ間隔で入れます。
アイロンをあてる際にきれいに曲線が出るように。
次に裏生地と表生地を中表に合わせて上下を縫います。
縫い合わせが、ゴロゴロしないように、縫い代が左右に分かれるように
まち針でとめて縫うときれいに仕上がりますよ。
その時に左右を間違えないように気を付けて。
重ねてから中表にすると間違えません。
ひっくり返して、縫い目が裏側に来るようにします。
いったんアイロンをあてます。
裏地と表地がずれないように
上下の端2ミリくらいのところにミシンをかけます。
上だけでも十分です。
そこまでできましたら。ゴムや紐を通す部分を作ります。
表地は裏生地より2センチ程度長めですから、
三つ折りにして、裏生地にかぶせるように縫います。
細く縫いすぎますと、ひも通しが通りませんから、
1センチ程度は穴をあけておきましょう。
最後に紐やゴムを通して完成です。
(この見本は木綿で作っています)
素朴な疑問に
絹でも息ができるの?というのがあります。
もちろんです。
むしろ通気性がよくて保湿もできる高級な素材ですよ。
絹が高価になって、日常生活から疎遠になってしまったんですね。
着物柄とコットンを比べますとやはりダントツ高級感があります。
敷居は高くないですよ。
木綿で作る感覚で、絹のマスクを作ってくださいね。