TRAZOM@さるさる横丁


電動車いす@さるさる横丁を開店しました!
 2011年8月より電動車いす利用者となりました。

 そこで、外出時の情報を掲載した〝電動@さるさる〟を開店させていただきました。

 URL;http://blog.livedoor.jp/tra_zom/


被災障害者に対する「ゆめ風基金」の救援募金活動を続けます!  

2011年3月に発生した<東日本大震災>、福島第一原発事故は大きな被害をもたらしました。

この地震・原発事故により被災し、避難を余儀なくされた〝障害者〟の方々に救援募金を届けます。

厳しい環境で生活を送っている方の中には〝障害者〟も当然含まれています。重度の人もおられます。

「ゆめ風基金」による、こうした被災障害者のもとへ救援金を届ける運動に、みなさんご協力ください!

                                                     

※NPO「ゆめ風基金」は1995年の阪神大震災をきっかけに、被災障害者を支援する活動として生まれました。

 今回、全国各地の障害者団体が結束して立ち上がり、「ゆめ風基金」は大阪の事務局を担うことになりました。


※救援募金の送金先

  郵便振替 (加入者名)ゆめ風基金  (口座番号)00980-7-40043

  (通信欄に「とうほく」とお書きください。)


※お問い合わせ先

  NPO「ゆめ風基金」事務局  代表理事;牧口一二、呼びかけ人;小室等、永六輔

  〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-14-1-108

  TEL 06-6324-7702  FAX 06-6321-5662

  URL http://homepage3.nifty.com/yumekaze/              

                                                                             

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[4271]管弦楽はベルリンで合唱のみウィーンで別録音して論議を呼んだ第九

【今日の一枚】
ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱」
〔カラヤン=ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、他〕
[CD]DG◎UCCS-9103



8:00起床。
昨日の続きを。〈一部の人が使えなくてもいいという考えは優生思想〉に依然引っかかって仕方ありません。
ボクの愛機WHILL-Cはスマホが必要(しかもiPhone推奨)で、例えば本体をOFFする時にBluetoothで操作できる仕組み。WHILL-Cから離れる際の安全のためです。
じゃあガラケーしか持ってない人はどうする?WHILLに乗れないことになりますよね。〈一部の人〉を切り捨てるというわけ。
業者さんに訊くと、誰もが使えるように、イコール「下に合わせる」を基準にしてたら技術革新はおぼつかない。どこかで線引きが必要だとおっしゃる。
〈一部の人が使えなくてもいいという考え〉云々は一見正しいようで、世の中を衰退の方向に追いやっているに違いありません。

○絶頂期のカラヤン
12月になったので第九を聴いてます。
カラヤンが1970年代に録音した全集。ダイナミズムと華麗なアンサンブル、輝く金管群等がすばらしく、胸躍る仕上げになっているんですね。
なのに第4楽章のソロ〝O Freunde,nicht diese Tone!〟が始まった途端、様相が一変してしまいます。オケと合唱・ソロがバラバラでどうしても違和感が生じてしまう。
これはオケと合唱を別録りしたからだと言われてきました。事実、ブックレットにも「1976年10月、12月、1977年1月 ベルリン、1977年2月 ウィーン」と記されています。

○別録りは音楽の冒瀆か?
最初LPレコードで聴いた時はそんな違和感なかったのになぁ。1970年代はまだアナログの時代。今だったらコンピュータで分からないように加工できるんやろうけど。
そのアナログをCDで聴いたら「アラ」が見えてしまったような・・・。
さてカラヤン盤が発売された当初、レコード雑誌などで「こんなの冒瀆だ」とか「演奏がよけりゃいい」といった議論が湧きました。
ボクはカラヤンのこの第九は、レコードという技術から派生した「実験」と捉えています。また結果が全てなので、その人が聴いて感動するなら何も言うことはありません。
ただし、こうやってCDを聴くと「実験」は失敗かなとも思ったりします。リリース当初は良くても、50年近く経って聴いてみると違ってくる。技術革新が内在する「怖さ」のような気がしてなりません。
 

[4270]〈一部の人が使えなくてもいいという考えは優生思想〉に対する反論

【今日の一枚】
エルガー: 威風堂々 第1番
〔プレヴィン=ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団〕
[CD]DECCA◎UCCS-50144



8:00起床。
同じ障害者として、これはアカンなというニュース。例の名古屋城をめぐる障害者団体の「抗議」もここに極まれり、という感じ。
まずは共同通信の記事を引用しておきます。                            

<名古屋城天守閣の木造復元事業で小型昇降設備を名古屋市が導入する方針を巡り、愛知県の障害者団体が7日、方針の撤回を求めて市に要望書を提出した。要望書は、一部の車いすが利用できないと指摘し「多くの障害者に対する人権侵害だ」と抗議している。団体の辻直哉事務局長は「一部の人が使えなくてもいいという考えは優生思想だ。全ての人が楽しめる木造天守にしてほしい」と訴えた。>

○はき違える人権と優生思想
要望するのはいいでしょう。抗議も理にかなっているのなら許されもしよう。だがその言い分が問題なのだ。
何が「人権侵害」か。どこが「優生思想」なのか。人が生きていく上で精神的苦痛を含めた実害が生じたときに「人権侵害」となるのであって、天守閣に上れなくても侵害にあたらないでしょうが。
「優生思想」とは生命を抹殺する考えであって、団体の誰が命を脅かされているというのか。乱暴な言葉使いもいい加減にしなさい。
(他のメディアでも取りあげられていますが、共同以外は「人権侵害」や「優生思想」を伝えていません。)

○人との関係性を無視
京都や奈良には車いすで入れない神社仏閣が多いです。東寺では今月11日(日)まで講堂で立体曼荼羅が一般公開されています。でも車いすはムリ。
観覧できないからといって「人権侵害だ!」と抗議するつもりなど毛頭ありません。車いすが利用できない場所が日本中至るところにあります。くだんの障害者団体はこれらもすべてにも「一部の人が使えなくてもいいという考えは~」と抗議するのでしょうか。
名古屋城「だけ」を問題にしている点で彼らが間違っています。さらには障害者当人のみを問題にしており、人との関係性を無視しています。奈良・興福寺の五重塔公開時も車いすでは入れず、介助してくれた人に「ボクの分まで目に焼き付けて」と言いました。

最後に大阪城のエレベーターの画像を貼り付けておきますね。こんな無残な観光名所にしたいのでしょうか(笑)。木造復元にこだわった歴史的意義をどのように捉えているのか、団体の見解を示してもらいたいものです。



○希望と栄光の国
エルガー作曲「威風堂々」を聴きました。TVドラマ「臨場」のラストテーマ(平原綾香)でも有名ですね。
プレヴィンはもっとドラマチックにやるのかと思いきや、案外あっさりしています。その分聴き応えはあって、慎ましやかな響きが味わえます。
もっと力強くというならショルティ盤を、感情込めた演奏ならバルビローリ盤を。
でもプレヴィンのあっさり目が、いかにも英国紳士の中庸を表しているようで好感がもてます。
名古屋市に抗議した人たちにこのCDを聴いてもらいたいなぁ。

[4269]捉えどころのない長大な曲に無色透明なヴァイオリンが別世界に誘う

【今日の一枚】
エルガー: ヴァイオリン協奏曲、あげひばり
〔ハーン(vn)デイヴィス=ロンドン交響楽団〕
[CD]DG◎4745042(輸)



7:30起床。
子供のころ、気に入ったお菓子をまとめてずっと食べつづけていた。こんな歳になっても小さい時の習慣から抜け出せないのか、心に引っかかった音楽ばかりまとめて聴くクセがついてしまっています、トホホ。

○歌わせる竹澤恭子
エルガーの交響曲をきっかけに他の曲にも手を出して、さて今日はヴァイオリン協奏曲です。長くて難解な曲。口ずさめるメロディなんてない。どうやったら魅力的に聴けるのだろうか。
これまで食わず嫌いでいたんですが、どうにも気になって、ボクにとって一種の挑戦です。

まずは図書館から竹澤恭子盤を借りて聴いてみました。ウナギのようにつかみどころのない曲。簡単になじめないなと思いつつ、竹澤恭子の巧いヴァイオリンに惹きつけられる。少しポルタメントをかけ、そこが日本人的というか、熱を帯びた演奏で好感がもてるのです。

○SFの世界に誘われるハーン
指揮は竹澤恭子盤と同じくデイヴィス。彼はよほど気に入ったのか、この曲を何度も録音しています。1993年(竹澤恭子)2003年(ハーン)2009年(ズナイダー)という具合に。しかもオケは3種とも異なっているのが興味深いところです。
さてハーン盤について。繊細で透徹した響きにまず魅了されました。竹澤恭子がヴァイオリンらしさを全開したとするなら、ハーンはヴァイオリンらしさを超越しているとでも言おうか。現実と別世界の区別がつかない、SFでみるような永遠の空間に誘われるような錯覚をおぼえます。
長大なエルガーの50分の旅。聴き終えて現実により戻され、さてどこをさまよっていたのか、不思議な感覚にとらわれてしまいました。一体あれは何だったんだろう。

○出色の「あげひばり」
ヴァイオリン協奏曲が曲を閉じ、続けてヴォーン・ウイリアムズの「あげひばり」が奏でられます。幻想的で消え入るようなヴァイオリンがこれまたいい。
かつてスーカーマンとバレンボイムの指揮で聴いたことがありましたが、あちらはメロディアスな面を強調していました。
それに比してハーンはいかにも儚い。すっとゆらめいている。最後はあげひばりが遠くへ羽ばたいていって、小さな姿が消え去るまでの時間が本当に惜しく感じられるのです。
エルガーの曲が苦手でも、この「あげひばり」だけでも聴く価値はあると請け負います。
 

[4268]クロアチアってどこ?と調べたら旧ユーゴスラビアだったと赤面する

【今日の一枚】
ヤナーチェク: シンフォニエッタ、グラゴル・ミサ
〔マタチッチ=ザグレブ・フィル、スミリャニク(S)アンガロヴィク(Ms)ミヤク(Br)マラソヴィク(org)〕
[CD]Zagrebacka◎CD 37596(輸) ※1979.12.19 ライヴ



9:00起床。
サッカー・ワールドカップ。日本はクロアチアに延長戦の末、PKで敗退してしまいました。よくやった。PK戦にまでもっていくなんて引き分けに等しいでしょ。
ふとクロアチアってどこ?と何も知らずにサッカーを応援していたことに気づく。

Wikipediaで調べましたよ。すると旧ユーゴスラビアの片割れ?だとある。あれだけベルリンの壁崩壊を勉強していたのに、己の知識のなさに赤面するばかりです。



独裁政権を打倒後ユーゴから独立して以降、経済はどうなっているのだろう。
首都はザグレブ。そういえばザグレブ・フィルなんてあったよなぁ。そしてユーゴスラビア出身と言えば指揮者マタチッチ。

○野人マタチッチの本領
彼の指揮するヤナーチェクをずいぶん前に聴いたっけ。西洋イズムに陥らない、粗野で荒々しく、人間の叫びや祈りをヤナーチェクの音楽を借りて表現した「音楽」だった。
旧ユーゴスラビアは独裁政権だったが、そこに人間礼賛の演奏が生まれたのは奇跡だったのか必然だったのか。
現在はキタエンコが首席指揮者だそうだが、整然とした合理的な演奏になってしまっているのが想像できる。つまり規格外のマタチッチのような存在がいっそう際だってそびえて立っているのだ。
 

[4267]障害者に対する無意識の押しつけを疎ましいと感じるのはわがままか

【今日の一枚】
映画『最強のふたり』
〔フィリップ: フランソワ・クリュゼ、ドリス: オマール・シー〕
[DVD]アミューズ◎GADSX-1874



9:00起床。
昨夜、NHK-BSプレミアムで映画『最強のふたり』をやっていた。公開時、映画館へ見に行ったので、あらすじは覚えているつもり。

※ネタバレもあります。

○障害をダシに・・・許されるのか
冒頭、カーチェイスをしてスピード違反で警官に止められる。「降りろ!」-「こいつは障害者で外へ出られない」。
するとフィリップは急に発作を起こし、泡を吹き出す。「死んでもいいんだな」とドリス。恐れおののいた警官が病院まで先導。しかし、そこで逃げ出してしまう。

ウソの発作で警官をだます。こんなことあっていいのか。現実に起こったなら世間のバッシングが相当なもんだろうな。障害者がみんな、こんなふうにやってるなんて思われても心外だし。

○聖人君子じゃない
マリファナを吸う場面も出てくる。犯罪を誘発してどうするという声が聞こえてきそうだ。でも障害者だって誘惑に弱いし悪いこともする。聖人君子やあるまいし。
パラグライダーで空を「散歩」する場面。フィリップの笑顔がたまらなくいい。重度障害者がパラグライダーなんて、という既成概念をぶっ壊す制作者の笑顔もまた見えてきて爽快だ。

○本当の主題
フィリップとドリスの絆というか、ふたりのかけ合いが感動的で、冒頭のスピード違反を帳消しにして十分なストーリーである。
しかしながら、この映画の主題は別のところにある。
ヘルパーの面接で、ドリス以外は皆「研修しました」「障害者の役に立てば」「運動や社会参加は必要です」と、もっともしい理由を述べる。
またドリスの代わりにきたヘルパーは「煙草はダメ」とか「食事はきとんと」といった、いわばお仕着せの応対しかしない。彼にしたら良かれと思ってやっているに違いない。だがフィリップの方は、そんな「常識」などクソ食らえ!なのだ。

映画から離れるが。朝食はちゃんと摂りましょう、運動もしないといけません・・・といったお節介が世にはびこっている。そんなふうに他人に言われて果たして幸せになるのだろうか。
言ってる方も、善意の押しつけを仕事にしてるんだから、何ともいえないけどね。
破天荒なドリスに引きずられはするが、フィリップもまた人生を楽しんでいる。それが映像からひしひしと伝わってくる。
健康至上主義の現実に疑問をもつ度合いで「最強のふたり」に感動すると言えばいいだろうか。
 

[4266]ペイ決済ができない歳末助け合いは遅かれ早かれ時代に取り残される

【今日の一枚】

シューベルト: 交響曲第1番・第2番

〔アバド=ヨーロッパ室内管弦楽団〕

[CD]ポリグラム◎DC1 82641

 

 

7:00起床。

少し早く起きて、農協の収穫祭へ行く。

みなさん、早くからご苦労様です。

歳末助け合いのタスキをかけた職員らが募金を呼びかけていた。

ボクの車いすを見て「お願いします」と駆け寄ってくる。

そう言われてもなあ、現金持ってへんし。

PayPayや楽天Payが使えないとあかんやろう。時代遅れになるでぇ。

 

図書館で借りたCD。シューベルトの交響曲。

まず1枚目の第1番と第2番だけを聴いた。

元気のいい演奏。アバドの神経質とも言える細やかな指揮ぶりがうかがえる。

今までベームを聴いてたが、アバドに取って代わることになるだろう。

さて中期から後期、「未完成」や「グレート」だと元気だけではどうか、楽しみでもあるし不安でもある。

 

[4265]河っぷちにおりたとき耳にするような音を明瞭に描写するシノーポリ

【今日の一枚】
エルガー: 交響曲第1番
〔シノーポリ=フィルハーモニア管弦楽団〕
[CD]DG◎UCCS-50243



8:30起床。
午前中、宝塚の図書館に行ってレコードコンサートを堪能。帰りに西宮北口の図書館へ寄ってCDを借りたり、専用の車椅子席(椅子がない)で勉強したり。

○明瞭なエルガー
レコードコンサートはエルガーの交響曲1曲のみ。どの指揮者か、いつも予想するのだが、今回もハズレ! 一応進行役の伊藤さんの趣向?にあわせてプレヴィンやと踏んだのだが。



マーラーと同じく、シノーポリは譜面を克明に音化してみせる。ただ陰影に乏しいといえば言えるだろうか。
第2楽章の中間部はもらったパンフにこのように記されてある。

<風のように軽いフルートの旋律に、独奏ヴァイオリン、クラリネット、ハープがさそいこまれるような部分は、エルガーが「河っぷちにおりたとき耳にするような音」のようにと注文した。>

風にそよぐ木々や葉っぱは陽に当たって明るく、きりっとした輪郭さえ感じられる。だがボクにはかすかな霧がかかった淡い水彩画のようなボールトの方が好ましい。あまりに明瞭すぎるエルガーは、分析的で面白いが、それ以上の世界を呼びおこしてはくれない。
 

[4264]ガラパゴス化した「レコード・アカデミー賞」に未来の展望は・・ない

【今日の一枚】
エルガー: ヴァイオリン協奏曲
〔Renaud Capuçon(vn)M.Beyer=Deutsche Symphonie-Orchestra Berlin〕
[YouTube]UnDekagonCZ ※2017.08.29



8:00起床。
勝ちましたね! ドイツに続きスペインまで撃破するとは。ともあれヨーロッパの宗主国に勝ったのがうれしいじゃないですか。
首位通過でこのまま突っ走ってほしい。いや絶対にいきますよ。奇跡なんかじゃない。

○音楽之友社恒例の・・・
「レコード・アカデミー賞」とやらが発表された。旧態依然の行事をいつまでやってるんやろか。
今年はハルモニア・ムンディが3部門を独占した。ってそれは業界と選考委員のセンセイ方による談合のたまものなのが丸わかり。
一応受賞CDを見たが、どれも馴染みのない曲や演奏家だったりする。大賞はバッハのマタイ受難曲だが、バロック・アンサンブルによる斬新な企画だそうだ。しかし、かつてアーノンクールがもたらした衝撃度に比べたら微温な演奏ではないか。

○YouTubeライヴを 
エルガーのヴァイオリン協奏曲を聴きたくてGoogle検索したら、ベルリンでのライブがYouTubeにフィルアップされていた。ソロはルノー・カピュソンというのだけは分かるが指揮者なんて知らないわ。
寝がけにベッドフォンで聴きながら視聴したが、予想外の名演で掘り出し物に出合った気分。
オケが両翼配置で、コントラバスが1stヴァイオリンの後ろに陣取っている。オケとソロの掛けあいも見れていいぞ。演奏が終わり満足なまま眠りについた。

○CDはいずれ淘汰される
本と同じで、レコードも蒐集する楽しみがあった。壁一面にずらっと並ぶレコードはそりゃ壮観だった。
ところが、モノが至上主義の時代は終わった。Amazon Musicもハイレゾで聴ける方法があるとか。それやったら、わざわざCDを買いに行かなくても家の中で高音質の音楽を手に入れることができる。

音楽之友社主催の「レコード・アカデミー賞」って何なんやろね。今年で第60回らしいが、60年前と同んなじことやってるとしか思えない。少なくとも音楽出版の「宗主」であるならば、未来への展望を教唆してはくれまいか。
 

[4263]師走の冷たい風が吹くこの季節せめて心だけは暖かくして過ごしたい

【今日の一枚】
チャイコフスキー:  「四季」より~12月
〔アシュケナージ(p)〕
[CD]デッカ◎UCCD-52060



8:00起床。
市役所から臨時給付金(5万円)の書類が送られてきた。正式には「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」という長ったらしい名称。キーを打つのも疲れたわ。役人が考えそうなネーミングやないか。こんな名前つけるヒマがあったら、もっと生産性ある仕事をしてほしい。

○本当に困っている人たち
ウチは非課税世帯だから5万円はうれしいです、正直。でも、これも税金だし諸経費にいくらかかっているのか。5万円もらっておきながら不平を言ったら罰が当たるかもしれないが、少し呟かせてね。

必死に働いて課税ラインよりほんのちょっと上の賃金を得ている人たち。そこから所得税や住民税、社会保険料などを差っ引かれて手元にはわずかしか残らない。
本当に救済すべきは、これらの人たちなのではないか。
多くは若者だろう。結婚や出産を躊躇し、少子化の一因になっている。何とかしたれや、とつい声を荒げてしまう。ホント、この先どうなることやら。

それに消費税のさらなる増税や物価値上げがささやかれる昨今。5万円もらって浮かれてる場合やない。
税金がまっとうに使われているのならガマンもしよう。けど、税金の無駄遣いはどうか。その最たるものは国会議員の定数と歳費。ともに削減するなら、ボクもこんなこと呟かない。

既得権はそのままで、臨時給付金でお茶を濁す今の政治。信頼も安心もない状態で、5万円を手放しに喜んでる場合やない。どこか間違ってますでしょうか。

○アシュケナージの四季
今年もあと1ヵ月となった。歳とると時間の経つのは早いとよく言われるが、それを実感してしまう。う~ん、老化の一途をひた走るばかりか。

アシュケナージのピアノを聴いています。チャイコフスキーの「四季」から12月を。
こんな心おきなく聴ける曲はアシュケナージにぴったり。ピアノが美しくて穏やかな気分に浸れます。
ベートーヴェンやショパンだと表出力の踏み込みがもう一つなんだけど、これは彼の美質が功を奏している。
しかしながら、これが歴史に残るかといえば、首をかしげざるを得ない。同曲にはリヒテルという強敵が存在しているから。(ただしリヒテルのは残念ながら4曲しか弾いてくれていない。)
たまに聴くのはいいけど、永久保存のリストには入らないか。
 

[4262]聴かせ上手なプレヴィンと聴くたびに心奥深くじわっとくるボールト

【今日の一枚】
エルガー: 交響曲第1番
〔ボールト=ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団〕
[CD]EMI◎TOCE-9780-5 ※6枚組



8:30起床。
<宮台真司氏 首を数カ所切られ重傷>
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6446195
かつて1990年代に援助交際やブルセラを扱う論客であったし、オウム事件の究明にも取り組んでいた。ボクも彼の著書をいくつか読んだ記憶があります。
そこで得た結論は、右か左かといったイデオロギー論争の不毛さとむなしさだった。
犯人よ、早く捕まってくれ。そして何より宮台さん、早いご快復をお祈りします。

○nobilmente(高貴、気品ある)
長年音楽を聴き続け親しんでいるが、この歳になっても新しい曲に巡りあうことができる。
エルガーの交響曲第1番。ええなあ。冒頭のおだやかなテーマが身にしみてくる。同じくエルガー「威風堂々」の中間部。あるいはホルスト「惑星」のジュピターを聴いた時の懐かしさに通じる。
ノビルメンテ(nobilmente)というそうな。このテーマが全曲を支配する。それをボールトがやさしく包み込んでいく。
テンポは少し早いのかなぁ。さっと筆を走らせた水墨画のよう。

○聴かせ上手なプレヴィン
他の指揮者でも聴いてみたいとプレヴィン盤を聴いてみた。まるで映画音楽みたいで派手にやからしてくれてます。聴いてて楽しいし、オケは巧いから「聴き映え」するのだが、一度聴いたら「も、いいか」となる。
アシュケナージ盤も表面的にきれいなだけだし、どうしてもボールトに還ってしまう。
端正なたたずまいを示すnobilmenteとは、つかず離れずの関係なんだろう。感情移入が大きいと、nobilmenteから遠ざかってしまう。

例によって西宮北口図書館へ行って、ボールトによるエルガー6枚組を借りた。こんなCDを所蔵してる図書館があるなんて。交響曲以外も少しずつ聴いていくつもりです。
いやぁ、こんなんだから音楽はやめられません。
 

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