その上の方から、一本のロープが垂れ下がっている。
このロープを使って登れということなのか…。
ほとんど力も入らない手でロープを握りしめる。
最早、筋肉への命令がほぼ伝わらない足で、無理矢理踏ん張る。
そのロープは、岩を右方向へまわり込むようにして張ってあった。
ロープを手放せば、そのまま急斜面を落下して…そのまま滑落死コースである。
「その方が一気に楽ちんだぞぉ」~山の死神がそう囁いた。
マイクロバスに乗っている唯一のニュージーランド人は、ドライバーのCHRIS。
バスの中で、彼だけが半袖だった。どうやら、クーラーをかけている張本人は、CHRISのようだ。
滞在中、私たちが寒くて長袖長ズボンを着てるのに、その横でニュージーランドの人々は半袖半ズボンのまま~ということがよくあった。
ホテルやレストランは、ガンガンにクーラーが効いてもいた。
実は、ニュージーランド人と日本人は体感温度が違うらしい。
熱が37度台であることをニュージーランドで訴えても、誰も心配してくれない。
ニュージーランドの人たちの平熱は、実に…37度以上~とのことだった。
日本時間午前1:45(NZ時間午前5:45)~関西国際空港を離陸してから、実に11時間あまり…。ほとんど寝ていない私たちを乗せたNZ98便は、オークランド国際空港へ着陸した。
入国審査、荷物受取、税関を無事通過し~いよいよNZワールドへの入口となるEXITへ…。
そこには、今回の私たちのミッションをサポートしてくれるSHARONさんとガイドの村下さんが出迎えてくれていた。
SHARONさんと、2年ぶりの再会を喜び合う。
ターミナルビルを抜けて、外の空気に包まれる。思いの外涼しい。いや、それどころか、むしろ~寒い。いくら早朝とはいえ、全く真夏とは思えなかった。
村下さんによると、「これでも、やっと夏らしくなってきたんですよ」「今年の気候は異常で、ずーっと寒いままの日が続いてました」「今でも長袖は手放せませんけどね」~とのこと。
それでもガンガンにクーラーが効いたマイクロバスに乗り込んで…、私たちは震えながらオークランドの町をめざした。

いよいよ~NZ出発の日。
朝起きると、空は快晴だ。
一方、体は寝不足でやや重い。何歳になっても、“遠足”前夜はあんまし眠れへんなぁ。
インフルエンザが“警戒レベル”だったので心配していたのだが、参加者全員元気に集合できた。
予定通り、午前10:15当市をバスで出発し、12:00関空着。
チェックインカウンターで、ニュージーランド航空の乗務員が「よろしくお願いします」と挨拶をしてくれる。チェックインや搭乗の時の配慮は、すばらしい。
午後2:50~予定よりやや遅れ、NZ98便はいよいよKIWI Countryへ向けて離陸した
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