短期の入院のつもりが、9日が過ぎてしまった…
なかなか収まらない痛み…おさまるどころか、ますます身体を引き裂く。



ついにモルヒネにスイッチ…しかし、効かない。



こんなものか、モルヒネパワー。
頑張ってくれよ~!



何度目かのチェンジの後、やっとおさまってきた…



ウツウツとした状態の中、試合前にHヤンが~来てくれた。
妻に写真を撮ってもらう。



お昼からHソンが~
なんと「星の指輪」を歌ってくれた。
自分の気持ち…Hソン、ありがとう!
これも録音を頼む…



そうしているとK田とY幡登場!
うれしい…顔を見ると落ち着く。
痛みの事をその時は忘れられる。



5人で…自分はほとんど聞いてるだけだが、話をする。
みんなの声を聞きながら、眠気が襲ってくる…



来てくれてありがとう…
みんなの話を聞いている時、時間が戻ってあの頃に帰れる…


















iPhoneからの投稿
8月6日~ついに、我ら3人は…ホークスの聖地、博多に到着。

まずは、この都市を…探検することにした。

最初に向かったのは~『海の中道海浜公園』

そこには、水族館があって…随分な人で賑わっていた。

案内があり~イルカ&アシカショーへ。

たくさんの家族連れの前で、動物達が…見事な技を決めていった。

大きな歓声と拍手。

そのサウンドをボーッと聞きながら、汗だくになりながらも~笑顔を絶やさないインストラクターの苦労を感じる。

一方で…アシカやイルカを無理矢理連れて来て…見世物にしている~自分も含めての、人間の欲深さを考えてしまっていた。

ショーが終わって、他の魚を見に行く。

息子は~デジカメを片手に、必死で魚の姿を探していった。

「ここまで…魚類のことに興味があったっけ?」~その様子に驚くと共に、嬉しくもあった。

水族館を後にして、連絡船で~“うみなかライン”を経て…「ももち」へ。

上陸地点では、『ヤフオクドーム』とその隣の『ヒルトン福岡シーホーク』が~高々とそびえているのが見えた。

夏の厳しい陽射しの中…しんどい病気を抱えながら、何とかホテルに辿り着く。

“ヒルトン福岡シーホーク”は、予想以上の豪華なホテルだった。

荷物を置いて…夕食へ。

ここまで、ヤフオク私達3人は~初めて“博多ラーメン”なるものを食す。

かなり期待してたのだが、父の口に…とんこつ味が濃い過ぎた。

母と息子は~結構気に入って、完食!

試合開始時刻が迫って…急いで球場へ向かう。

入口を抜けて、指定のゲートを通り抜けると~グラウンドが目の前に現れた。

その広さと…人工芝の美しさに圧倒される。

さっそく、一塁側の予約席を探して~着席。

グラウンド内では…選手達が、ウォーミングアップを始めていた。

相手は~『千葉ロッテマリーンズ』

いよいよ…その時がやって来た。

プレーボールが告げられ、ホークスの先発投手が~第一球を投げ込む。

白熱の試合展開であった。

両チームの大応援団も、ヒートアップしてくる。

息子は“焼きそば”~父は“ハーゲンダッツアイス”…母は“生ビール”を片手に、声をあげる。

7回裏…無数の風船が、球場全体に飛び散り~美しい彩りで…舞い散る?

追いつ追われつの中で、最後に勝利を手にしたのは…我らが『福岡ソフトバンクホークス』であった。

その瞬間~突然、ドームの屋根が開き…「ドーン、ドーン、ドーン」という音が、球場全体に響き渡った。

『勝利の花火』だった。

凄い~その感動を分かち合おうと…振り向くが、そこには~息子の姿しか見えない。

妻は、この大事な時に…体調不良で~ホテルに帰っていた。

二人だけで~ホークス勝利の余韻を味わいながら、気持ちのよい夜の空気を楽しみながら…超豪華ホテルの部屋へ、ゆっくりと帰還したのである!
もちろん、中学校での活動のメインは~部活ではなく…『勉強』である。

算数が“数字”に変わり…新しく“英語”が始まったり~戸惑うことが多かった。

しかも、テストは~学期の中頃と終わり頃に…まとめてやるらしい。

教科書をチラッとめくってみると、訳のわからない事が…めっちゃ小さな字で書いてある。

しかも~その教科書自体が、分厚い。

「おいおい…エラいことやで~やっていけるんかぁ」

と、逡巡している間もなく~中学での授業が始まっていく。

教科ごとに…先生が変わっていくことにも、最初は戸惑った。

しかし、そのシステムが~結構面白いことに気付いていく。

それぞれの先生が…独特の個性を持っているので、それを観察するのが~楽しくなってきたのだ。

やはり、『先生の力は子どもに大きな影響を与える』~そのことを痛切に感じた。

まず…私が好きになったのは、何と“数字”

小学校の時は~どちらかと言えば、苦手な勉強だった。

しかし、学級担任でもあった『I先生』が…凄い情熱を持って教えてくれて~その楽しさを伝えてくれた。

「あのね~みなさん、数字の方程式等…難しいばかりで、将来使うことなんてない~と思うでしょ…」

「でも、数字の本質は…そんなことではないんです~将来、あなた達が…どうしよう戸惑ったり、悩んだり~葛藤する場面は、これから次々と出てきます」

「そんな時にこそ~数学が役に立ちます…冷静に情報を集め、何が正しくベストなのかを考える…思考力や判断力を高めてくれているのが、この勉強なんですよ」

これまで、誰に聞いてもはぐらされて来た~このような疑問にも…I先生は、きちんと答えてくれたのだ。

逆に嫌いになったのは…これまた何と“理科”

小学校の時、あれ程好きになり~卒業文集に「将来は科学者になりたい」と書いた程やったのに…

原因は…(言い訳だけど)紛れもなく、理科の先生。

彼は~野球部顧問で、チームを全国大会に出場させる程の力があったが…授業となると、その自慢話ばかりで~まともに、勉強を進めてくれなかったのである。

まぁ、そんな事もあったけど…総じて~16くんは、何とか学習にも食らいついていった。

その背景には~バスケで『難しいことでも…継続して頑張れば、突破できる』という“自分に対する自信”が~形成されていたからである。

もちろん…簡単なことではなかったが、彼は~ひとつひとつ乗り越えていく。

その結果、“わかること・できること”の喜びも知り~結構勉強も楽しくなってきたのである。

小学6年3学期の流れから…クラス代表である『代議員』にも、よく選ばれるようになった。

そこには~小学校時代の「劣等生」の面影はなく…むしろ、「優等生」の16くんの姿があったのである。

“あいつは、結構やるやないか”…という評判も高まり~中2の時には、I先生の後押しもあって…何と、生徒会役員にも立候補。

そして~もちろん、難なく当選!

2年生になると…バスケにも、益々熱が入り~3年生の引退と共に…チームのエースとなる。

成績も、かなり上がって来て~益々自信も深まっていった。

生徒会やクラスでも…中心的な役割を果たす。

この頃、同じバスケ部の“彼女”ができたりする。

学校に行くのが~楽しくて仕方がない。

いつの間にやら、女子から…手紙がよく届くようになり~バレンタインのチョコも、結構たくさんもらったりした。

あまりにも目立ったため~番長的な奴から目を付けられ呼び出され、脅されたり…ナイフで刺されそうになったこともあった。

しかし、自分でも『絶好調』であることを感じる。

もちろん~このまま卒業まで、“好調”が続くと信じていた。

でも、『人生万事塞翁が馬』…16くんは~この後、とんでもない落とし穴に~突き落とされることになってしまう…





温泉マンの授業を終え、命からがら病院に運びこまれた後~Hソンから、度々のメール。



苦しみの中で…その心遣いが、嬉しかった!



この日は、死の宣告を受けてから~ちょうど…1年3ヶ月。



折しも…長女のセンター試験2日目であった。



朝から雪が降る中を~妻は、娘を駅まで送る。



病床に伏している父は…布団の中で、娘の健闘を祈るしかなかった。



長女を送った後、妻は~急いで病院に駆けつけてくれる。



二人で~長女の健闘を祈りながらも、何もできず…恐怖のランチタイムを迎えた。



痛みは増し、やはり食べ物が…喉を通らない。



明日から~恐らく会えなくなるだろ“リンゴの子ども達”のことに思いを馳せ…涙。



それでも、「夢は実現させてやる~」と思い直し…その気持ちをブログに綴り始めた。



雪は降ったりやんだりしていたらしいが、病室で寝転がっている自分には…それがわからず~さみしい気持ちになる。



その時…突然病室のドアがノックされ~Hイシくんが登場。



続けて、HソンとHヤンも~来てくれた。



妻も含め…4人で、いろんな話をする。



「北の大地のブログのこと」「それぞれの子どもの話」「近況報告」「野球のこと」等…



中でも、胃癌を患い~かなり早く天国へと逝ってしまったA子のことになると~涙が止まらない。



久々…笑いもした。



Hヤンが…マレーシアに来てくれた時のエピソードが楽しく~盛り上がった。



話を進めていくと…5人とも、結構~海外や国内旅行に出かけ、様々なエピソードを体験していることに~ビックリ!



忙しい3人が来てくれた~夢のような時間は、あっという間に過ぎていく。



やはり、心許せる友との時間に~お腹の痛みは…消えていた。



Time is up~あっという間の至福の時間は、終わりを迎えてしまう。



駐車場まで送りたかったが、最早歩けない私は…やむなく病床から~さよならを告げた。



『最高の友と最高の時間』を過ごした16くんは~その余韻を、しばしベッドの中で楽しんだ。



心に浮かぶのは、来てくれた3人への感謝の気持ちのみ…



「絶対にもう一度会いたい」と、非現実的なことも思う。



気付けば、長女のセンター最終テストが終わる時間だ。



急に…そのことが気になる。



弟が迎えに行ってくれていることが、嬉しくもあり~父として果たす役割ができないことに…悔しさも感じた。



再び~腹痛再開。



友のパワーの凄さを…改めて感じる。



妻は、寄り添って~健気にお腹をさすってくれていた。



病院にいる父と母…試験会場から帰る娘~J中で、練習を終え~後片付けをしているはずの息子…



友人が遠方から来てくれたおかげで、我ら家族の絆が深まり~再び私達の熱い想いが繋がった…そんな気がした、1と3ヶ月目の出来事だったのです!






彼は、野球が好きだ。



地域の野球チームにも所属し~キャプテンも務めている。



そんな息子が…プロ野球を好きになるのは、当然のことだろう。



彼とは、よく“ほっともっとスタジアム”へ~『オリックスバファローズ』の応援に出かけた。



自宅から近いということがあったし…学校からも、親子券なるものを~もらっていたからである。



ほっともっとスタジアムは、芝生も綺麗で~選手をすぐ近くから応援できるので…結構お気に入りの球場である。



息子も…行く度に~帽子をもらったり、タオルをもらったりして…喜んでいた。



花火が上がった時には、その美しさに~大興奮!



7回の…風船飛ばしも~結構楽しんでいた。



最初は、オリックスバファローズファンだった息子だったが、『甲子園』『大阪スタジアム』『東京スタジアム』『広島ドーム』と~そんな球場での観戦を続けていく内に…彼の野球を観る目も高まっていった。



中でも、息子が気にし始めたのが…“広島カープ”



お金がない中~苦労して選手を育て、立派に選手を育てていく…そんな球団の心意気に、彼は~心を打たれていく。



もちろん、『MATSUDAスタジアム』にも…何度か足を運んだ。



砂かけBOXという~3塁側から、選手のプレーを観た時には…もう大興奮!



特に、“堂本選手”の守備に…家族全員で~ハラハラドキドキしながらも、その全力を尽くそうとする姿に~感銘を受けたのである。



そんな球場を巡って来て~彼が「行ってみたい」と、強く願ったのが…『福岡ヤフオクドーム』



昨年、夏の暑い日~受験生の姉をほったらかし…我ら三人は、北九州最大の都市の玄関口である~『博多』を目指した。



その地で…我々を待ち受けていたのは、正に“どんたく”以上の~素晴らしい体験だったののである!
そんな生活を送りながら~彼女が高3の時、思いがけない出来事が起こる。

それは…父の病気。

その年の10月、突然~父は仕事に行かず…病院に通い始めたり、家にいたり…

さすがに~誤魔化しもできず…妻から真実を伝える。

「そんなん嫌や~」

長女は、涙を流した。

彼女も~様々悩み、考えたのだろう…

「私、もう大学はあきらめて…働きたい!」

~そう強く、伝えて来た。

慌てたのは…父。

「パパの病気のことで、ビックリしたのはわかるよ~でも…お金のことは心配しなくていいからね」

「あなたの人生だから…これからは、あなたの思うように生きていっていいよ~」

父は、静かに娘に伝えた。

その言葉を聞いて…長女は、大学受験を決意!

センター試験に向けて~再び勉強を始める。

そして…当日、私は~ベッドの上で…何もできず、ただ彼女の健闘を祈っていた。

その結果は、惨憺たるもの。

父は~自分を責める。

「自分の病気が、彼女の意欲を一時的に弱らせ…センターの点数にも影響を与えてしまったのでは~」と、心配したのだ。

その予想通り…やはり、センターの結果は~惨敗。

長女は、何と理系コースを選らんでいて…希望は~“園芸”をやりたい、ということだった。

4月に~一緒に千葉大の園芸学部に見学に行ったことがある。

その時の印象が良くて、彼女は…すっかり千葉大ファンになってしまった。

その千葉大への『夢』は~終える。

長女が選択したのは、香川大。

そこには…同じ、園芸学部があった。

試験会場は~幸いなことに、西宮。

父は…ただベッドの中で、彼女の合格を祈っていた。

そして~その瞬間は、病気で苦しみながらも…手に離さず持っていたスマホに伝えられる。

結果は…やはり“不合格”

父は、ベッドの上で~痛切な悲しみと自らの病気に対する怒りを感じる。

「もう…娘の大学生姿を見ることはないだろう~」

そう感じると、涙が出て来た。

娘は~私学を受けてなかったので、あえなく『浪人』が決定。

父と母は…近い場所を勧めたが、彼女は~三宮の予備校に行くことが決まった。

私は、自分が予備校に通ってた頃を~思い返してみる。

その期間…様々な遊びを覚えながらも、自らの目標に向かって~全力を尽くしていた。

娘にもそうあって欲しい~ベッドの上でそう願いながら、長女の幸せを祈り続けたのである!
その流れの中で~16くん…『中学校入学』

入学直前の出来事は、彼の中学校生活を…小学校のそれとは~全く違うものにしてしまう。

「見るもの」「聞くもの」が~全て新鮮に感じられた。

まず、数ある部活の中で…彼が選んだのが~『バスケットボール部』

その練習が~楽しかった!

これまで…人に教えられて、系統的にスポーツをやっていく~ということはなかった。

初めて、顧問の先生や先輩に~いろんな技やフォーメーションを教えてもらった。

自分でも…バスケットボール関連の本を買って来て、研究等も始める。

練習はキツかったが~やればやる程、できることが増えていく。

そのことが自信となり…バスケットボールが、益々好きになっていった。

その練習にも~のめり込んで行く。

『精一杯頑張れば、自分は…結構できるんや~』

そんな自信が…益々高まっていった。

そのことが、中学校からの学習に生かされていく。

確かに~その内容は、簡単ではなかったが…16くんは、意欲的に取り組んでいった!

バスケットボールで得た『自信』が、学習面でも…16くんを見事に変えていったのである。




その日~いつものように出勤。

気遣って送ってくれていた…妻に別れを告げる。

さっそく、その日自分が担当することになっていた~授業の用意をしようとした。

「あれっ?」~いつもと、何かが違う。

全身がダルく…動かない。

何とか準備を終え、職員室へ。

ここでも~異変を感じてしまう。

何と歩けない…

それでも、這うようにして~職員室到着。

「今日の勤務は…ちょっと無理かなぁ~」という思いが、頭をよぎる。

職員室に掲げてある~ホワイトボードを見上げた。

今日の出欠を示してある…そのボードには、授業を楽しみに来る予定の児童名が、書き込まれていた。

「行かねば!」~重たい足を引きずって、何とか教室へ。

やはり、子ども達は…とびっきりの笑顔で~私を迎えてくれた。

3時間目~いよいよ私が担当する授業だ。

『温泉でおしくらまんじゅうを楽しもう』という授業で、テーマは…温泉やおしくらまんじゅうを通じて~“お湯の温かさ”や“スキンシップの素晴らしさ”を感じてもらうこと。

冬休みから~その授業計画を立てて、準備をしてきた。

さっそく、私は…温泉マンの衣装に着替えようとしたが~ここでも体が動かない。

それでも~優しい“I先生”に励まされて、何とか着替えることができた。

廊下で…スタンバイ。

子ども達の「温泉マ~ン!」という声に~飛び出していく。

その時は、何故かしんどさを感じなかった。

子ども達の~笑顔と優しい心が『温泉マン』を支えてくれたのである。

予定通り、授業が終わる。

「温泉マン…またね~」という子ども達の声に、涙が出そうになった。

今度は、一人で着替える。

再び…急激なしんどさが襲ってきた。

「これは、あかん…」~限界を感じた“温泉マン”は、午後の授業をあきらめ…家に帰ることにした。

心配してくれていた妻が…急いで迎えに来てくれる。

遠ざかる学校を感じながら、「再びここに戻ってこれるだろうか…」と思う。

この時、自分の中から~二つの答えが返ってきた。

心は…「何がなんでも、子ども達のために帰るぞ~」と。

しかし、大変残念なことに~体は…「もうあなたの身体機能は、衰弱し切っています~時間も少ないので…後は、ゆっくりと最期の時を待ちなさい~」と。

その時…既に、妻の車は~病院と向かっていた。

「やっぱり、体の返答が勝ってしまうのかぁ…」と感じながら、あれよあれよと言う間に入院が決まり~今、ベッドに横たわっている。

全てのことを妻にサポートしてもらっていると…やはり~最期が近いことも感じてしまう。

残念ながら…体の返答結果が、正しいのだろう。

でもなぁ~と思う。

「働いてても、入院してても…この“生き様”だけは伝えたい」と強く感じながら、遅くまで寄り添ってくれた妻へ~その心を送った!





「もしかして~“不登校”になってしまうのでは…」という親の心配は、無用であった。

勉強以外のことは、結構楽しめていたのである。

もちろん~『嵐』ファンは、同じ高校に溢れていて…その情報交換をエンジョイしていた。

ただ、他の子は…確実に勉強優先だったのが~全く、娘と違う点だったが…

部活のバトミントンも、彼女の拠り所だった。

3年間~やり通し、何と…『県大会』にまで出場!

妻と、K市の体育館に見に行った。

そこには~生き生きと試合に臨む、長女の姿があった。

文化祭や体育大会の行事等にも…積極的に取り組む。

友だちもたくさんできたみたいで、ある日~私が家に帰ると…彼氏が遊びに来ていて、ビックリ!

それらの姿は、中学生までの彼女には…あまり~見られなかったことである。

『長女は~確実に勉強とは違う“大切な何か”を手に入れたのではないか…』

~そう確信したのである!
生まれて初めて~『勉強』の楽しさを感じ、その先にあった…“挫折感”みたいなものも体験した16くんは、自分でも~少し変わりつつあるような思いも抱いていく。

それまでは…「給食』だけが楽しみで学校に行ってたのだが、他にも~結構楽しいことがあることを発見していく。

まず、5年生から始まった~“飼育委員会”にハマった。

ニワトリや熱帯魚の世話が…メッチャ楽しい。

週に一度行う、飼育小屋や水槽の掃除も~面白かった。

小さな『生命』を…自分の手でサポートしている~という感覚が、自らの存在意義に繋がっていたのかもしれない。

この体験は、ずっと後~自分が通級指導教室の担当になった時に…活かされることとなる。

自分に対する自信を…失ってしまっている子どもと、教室で~金魚やハムスターを一緒に飼った。

エサをやったり、水槽や寝床の掃除を~共に行っていくことで…彼らは、「この生き物は~自分を必要としてくれるんだ」…と考えるようになるのだ。

そうなると~彼らの『Self esteem(自己肯定感)』が、高まっていく。

同時に…徐々に、自分に対する“自信”を取り戻すことができていく。

さて、ラッキーなことに~6年生も…理科の楽しさを教えてくれた『F先生』が担任となった。

クラスもそのまま持ち上がりとなった16くんは…特に勉強ができるようになったわけではなかったが~友だちも増え、結構楽しい学校生活が送れるようになってきたのである。

そして~6年3学期が始まり、始業式の次の日…自分にとって~正に“革命的”なことが起こる。

各学期の最初は、各クラスの代表である「学級委員」や学校の代表である「学校委員(今で言う児童会役員)」を…クラスの選挙によって決めることになっている。

それまで~全くそんな事とは無縁だった16くんは、“我関せず”という感じで…ボーッとしていた。

そんな時、『じゃあ~16くんということで、決まりました』というようなサウンドが…薄っすらと耳に入ってきた。

「まさか…」という思いで、閉じかけた目を黒板に向けてみる。

“学校委員~16くん”

そんな文字が、目に飛び込んで来た。

「マジかよ~」思わず…叫んでしまった。

これまで、学級委員さえやったこともない。

それどころか…ずっと、クラスの“お荷物”だったのである。

あまりの酷さに~先生が音を上げてしまい、父が呼び出されたくらいだったのだ。

「信じられへん…信じられへん…」~私は、何度も心の中でつぶやいた。

私の“H市立JH小学校”では、学校委員はその役名が刻まれた『バッジ』を~胸に付けることになっていた。

さっそく…その日、そのバッジを持ち帰る。

ビックリしたのは~両親!

「信じられへん…信じられへん…」~私と同じ言葉を、何度もつぶやいていた。

そして~この出来事こそが、16くんの『Self esteem』を…決定的に高めることとなる!