フラフラと立ち上がる。ロープを握りしめながら5メートルほど進む。倒れ込む。また、フラフラと立ち上がる…。
君原選手のマラソン心得を思い出した(古くて恐縮ですが…)。
「次の電柱まででいいんだ、まずはそこがゴールだと思って走れ」~小さな目標を積み上げて進んで行けという心得。
まずは、何とかあの岩を目指そう。次はあの水溜まりまででいいぞ。今度は、あのロープの切れ目までは頑張ろう…。
この『君原メソッド』を拠り所に、まさにほんのわずかずつ前進していく。
その時、そんな私を根気強く見守ってくれていたダリンシンが、こちらを向いて何事か唸った。
朦朧とした意識の中、彼が顔を動かした方に頭を上げてみる。
これまで、一面に広がっていた岩原は、その幅が急速に狭まってきてて、その間隔を形どる稜線はひとつの点へと伸びていた。
その同じ点へと、もう一本の直線であるロープが続いている。
その3本の線が帰結する頂点に、自分の視点が重なった。
やっと…、やっと見えたぞ~標高4101メートル、キナバル山の頂点、LOWS'PEAK。
が、その時の自分には、その地点に至る道のりが、まだまだとてつもなく遠く思えたのである…。
君原選手のマラソン心得を思い出した(古くて恐縮ですが…)。
「次の電柱まででいいんだ、まずはそこがゴールだと思って走れ」~小さな目標を積み上げて進んで行けという心得。
まずは、何とかあの岩を目指そう。次はあの水溜まりまででいいぞ。今度は、あのロープの切れ目までは頑張ろう…。
この『君原メソッド』を拠り所に、まさにほんのわずかずつ前進していく。
その時、そんな私を根気強く見守ってくれていたダリンシンが、こちらを向いて何事か唸った。
朦朧とした意識の中、彼が顔を動かした方に頭を上げてみる。
これまで、一面に広がっていた岩原は、その幅が急速に狭まってきてて、その間隔を形どる稜線はひとつの点へと伸びていた。
その同じ点へと、もう一本の直線であるロープが続いている。
その3本の線が帰結する頂点に、自分の視点が重なった。
やっと…、やっと見えたぞ~標高4101メートル、キナバル山の頂点、LOWS'PEAK。
が、その時の自分には、その地点に至る道のりが、まだまだとてつもなく遠く思えたのである…。


