日曜日は久しぶりにたくさん食べたような気がします。
しかし明日から3日間は雪だるま予報。
除雪作業でカロリー消費するからまあいいか。
さてこのような冬型の気圧配置の時などは耳の調子が悪くなる人が増えます。
今日はそんなお話。
そもそも耳の症状に対して、どこに鍼灸するんでしょうか?
耳の周り?
耳の症状に対して鍼灸や漢方などの東洋医学では原因は腎機能が原因と考えることがあります。
あくまでもザックリとですが、この腎機能低下のことを東洋医学では腎虚といいます。
耳鼻科医でも漢方薬を全く処方しない西洋医学バリバリの先生にとっては???って感じでしょう。
でもよく考えると、
利尿作用の薬が処方されること、
ステロイドも副腎まで広く考えればそれほど不思議でもないはずです。
さて耳症状と腎の関係について典型的な患者さんに施術させていただいたので少し紹介します。
症状は耳が詰まった感じが続くというものです。
発症は2ヶ月前。
耳鼻科には行っていない。
聴力の明らかな低下はない。
2ヶ月間で聴力低下が回復したのか元々閉塞感だけなのかは不明です。
【所見】
側頭筋や顎関節などに圧痛・緊張などがあるものの軽度。
後頭下筋群、特に患側の頭斜筋の筋緊張は強いです。
【東洋医学的所見】
痩せ型、下腹部の腹直筋が緊張、手足が冷える、寒くなると腰が痛くなる、などの症状や所見から東洋医学的には典型的な腎虚。
腎虚に対するツボを触診しながら反応の出ているところへ鍼灸施術。
後頭下筋群の緊張部位にも刺鍼。
セルフ灸も併用してもらい経過観察してもらうことにしました。
2週間後に再来院。
1週間前から閉塞感は消失。
セルフ灸の継続を約束して終了となりました。
耳疾患では腎虚ともう一つ咀嚼が重要なキーワードです。
もちろん鼻症状もね。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。