日曜日の午後は北陸生殖医学会にオンライン参加しました。
一般演題14題
特別講演1題でした。
今年の一般演題は胚移植時においてどのような胚をチョイスすると妊娠率などが高いか?というものがほとんどだったように感じます。
クリニック側のできることですね。
その一方、時計遺伝子に関する演題2題、これについては妊娠率向上のために患者さん側ができること、これについての演題でした。
若いメスのマウスの1日のリズム(この研究では食事と明暗のリズム)を乱れさすことで、子宮の体内時計も乱れてしまうということを提示していました。
乱れた生活や2交代制勤務などの方がこれに当てはまりますね。
実際、夜勤のある看護師さんや介護士さんなんかも案外不妊多いような印象です。
日勤だけになるとお給料も減るし、夜勤で稼いだ分を妊活に使いたいし・・・ってご事情もあるかもしれませんし、難しい問題です。
フロアからも質問が多数出ていた発表だったと思います。
また特別講演もわかりやすく面白かったです。
特別講演の後半は子宮の収縮に関しての内容でした。
子宮の正常収縮や異常収縮などはすでに知っていましたが、ブスコバンなどの抗コリン剤を投与したら妊娠したなどは興味深いですね。
自律神経の働きが関係しているということで、鍼灸療法でもできることはたくさんありそうです。
子宮体内時計の乱れ、子宮収縮の正常化。
あれこれ考えながらお話を聞けました。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
不妊の原因としては
30才以下の50%強はPCOSなどの排卵障害
35才〜39才は原因不明が50%
40才以上は原因不明70%弱となっているとのこと。
※30才以下とそれ以上は鍼灸も施術部位が変わるんだろう。
PCOSは腎虚とか卵巣機能向上に対しての鍼灸施術ははあまり効果ないことからも施術部位を変えないといけないかもしれませんね。
年齢とともに上がってくる原因不明=卵子の質の低下かな?
これは腎虚で良いでしょう。
いしかわプレ妊活検診において。
精子の異常が1項目でもあった方は37%だったとのこと。
研究でも精子の状態が改善すればそれに伴って妊娠率も向上することがわかっています。
精子の改善も大きなポイントかもしれませんね。
っていうかそうなんですが、
男性ならではの様々な問題が結局残るんですよね。
開催前の会場をパチリ。
オンライン参加も多そう。
画面からほぼ全ての人がマスクつけています。
医療関係者ですから当然かもしれませんね。