「 乱世になれば英雄が生まれる 」
今で言えば、オバマ大統領が英雄になれるかどうか?
日本の総理は英雄になり損ねた感がありますが・・・。
書道業界ではどうでしょうか?
書道業界と単に一言では表せないのですが、
作品を表装する仕事(主に展覧会に出品される方を対象)で考えた場合、
今の現状は厳しいと言わざるを得ないでしょう。
昨年の趣味の世界を対象にした調査では
書道人口は増加しています。
これは武田双雲先生がよくマスコミによく出たり、
漢字検定や脳トレや美文字など本格的に書道をするのではなく、
ちょっと字がきれいに書けたらという層が増えたからだと思います。
こういう人の数パーセントでも展覧会に出してみたいなと思えるようになってくれたらいいのですが・・・・。
10年後、20年後、30年後を考えた中での改革は
理解できる人が少ないことでしょう。
目先の利益のための改革なら賛同も得られるでしょう。
しかし、本当の改革は10年後、20年後、次世代のことを考えることだと思います。
底辺をいかに増やしていくか?
小学生、中学生に書道の楽しさや喜びややりがいを見出してあげなくては
将来の書道は衰退していくでしょう。
字を奇麗に書くためだけでは誰も続けないと思います。
もちろん、今の公募展をさらに魅力あるものにしなくてはいけません。
そのために何ができるかをみんなで考える場が必要だと思います。
書家、業者、展覧会を主催する側が同じテーブルで意見を出し合う必要があります。
私は書道を応援します。をキャッチコピーに使っています。
表具代を安くとかそういうレベルの話ではなく
将来の書道界のためになることをやっていきたいです。
誰もが自分の意見は正しいと思っています。
私もそうです。
ただ、視点が変われば正しくないことも多いのです。
一人の意見より、3人の意見です。
3人寄れば文殊の知恵です。
またそれが3本の矢になれば最高です。