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医療センターとRENEスパとを兼務するようになったToyoですが、前回は、医療センターでとてもお世話になった通訳のヌンさんが、同センターのお局的存在であるノンさんという年配の女性のたくらみにより、数々の嫌がらせを受けた末に、辞めてしまったというお話しをしました。
ヌンさんは、結局、働いた1ヶ月分の給料を支払ってもらえず、怪我のお見舞い金すらでずに、精神的にも身体的にも経済的にもひどい目に遭ったことから、この状況を側で見ていたToyoは、これがよく話に聞くタイ人のブラック企業の実態だと知りました。
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また、このヌンさんの件は、他のスタッフにも大きな影響を与えることとなりました。
みんな、「この病院に勤めていて、この先大丈夫なんだろうか?」という不安を持ち始めたのです。
そして、そんなスタッフの不安に追い打ちをかけるような出来事が続きました。
遂に、あの腕も性格も抜群に良かったチーフのオップちゃんが、チーフから降格させられた上に、異動せられてしまったのです。
今回は、その状況についてお話したいと思います。
1 自分の保身のために平気で同僚を陥れるお局様と新チーフ
通訳のヌンさんが辞めてから、給料を貰えなかったのはヌンさんだけではない・・・・という状況が出てきました。
通常給料日は5日だったのですが、ほとんどのスタッフが5日になっても給料が振り込まれないという状況が出てきたのです。
みんな、家賃やら田舎への仕送り等があるので、当然、騒ぎだすという状況になり、会計係の人はオーナーとの間に入っててんてこまいの状態になっていました。
スタッフの給料は、新人とベテランでかなり金額に幅がありましたが、中には1万8000バーツ程しかもらっていない新人の子達もおり、給料の支払いが2日も3日も遅れると、すぐに生活に響いてくるので、遂にはみんな泣き出すという事態にまでなっていました。
なんとか、その月の給料は、全員2~5日遅れで振り込んでもらえたようですが、コミッション製のToyoには振込みがありません!!
あれほど、自分の娘2人、姪っ子3人の痩身を入れ代わり立ち代わり、タダでToyoにさせていたくせに・・・
休日やRENEスパに居る時とかにも、平気でVIPの客が来たから、病院に来るようにと命令してきたり・・・
かなりの超過勤務で働かせたくせに、なんと
「日本人のお客さんが少ないから、すぐには払えないわ」
等と、勝手な都合を持ち出して払おうとしないのです。
日本人のお客さんの多い少ないで、コミッションを決めるなんて契約はしていないし、途中で勝手に契約内容を変えたりするのは、まるで今の韓国政府みたいでした。
なんとか、この月は、Rさんからもうるさくオーナーに連絡をしてもらったおかげで、10日遅れでコミッションは振り込まれましたが、これは来月いっとこの調子なんだろうなと思うと、かなり気持ちが折れました。
(実際に、Toyoが辞めるまでの間、指定日に振込みされたことは1度もありませんでした)
それは、どのスタッフも同じであり、それはみんなの士気にも響いて来だしました。
2 告げ口外交により降格させられたオップちゃん
そんな中、日本から3日間連続で施術を受けたいという予約が入りました。
それもオップちゃんを指名しての予約でした。
どうも、以前に来られた日本人のお客様が、オップちゃんの施術を受けてから、日本のどの整体院に行っても治らなかった腕の痛みが取れたということで、自分のお友達に紹介してくださったのです。
予約を入れてくださった方は、50代と60代の日本人の方で、バンコクには治療だけに来るつもりでいるので、必ずオップちゃんに施術をしてほしいことを念を押されておりました。
予約は3ヶ月前から入っていたので、余裕でオップちゃんを施術に当てることは可能でした。
ところが、この3ヶ月の間に、どんどん病院の様子がおかしくなってしまったのです。
ある日、Toyoが休憩室に行くと、オップちゃんが肩を落としてうなだれており、その横で後輩のギックちゃんがオップちゃんを慰めていました。
つたないタイ語で、何があったのか聞いたところ・・・
例のお局のノンさんが、
「オップちゃんとギックちゃんは、まったく仕事をしないし、生意気な口をきく」
と、オーナーに告げ口していたのです。
それで、前日、この二人が別々に呼び出されて、オーナーに凄く叱られたそうです。
ギックちゃんは、負けん気が強い子なので、オーナーに事実じゃないと言い返したそうですが、大人しい性格のオップちゃんは一言も反論できずに、言われるままだったそうです。
その結果・・・
なんと、オップちゃんは、チーフの職を解かれてしまい、給料も減給されてしまったということでした。
それで、二人共辞めようかどうしようかと思案中だということでしたが、契約がまだ後数ヶ月残っているので、今辞めると働いた分の給料は間違いなく貰えないだろうということで、かなり悩んでいました。
Toyoは、何もしてあげれませんでしたが、本当によくしてくれている二人だったので、なんとか力になりたいと考えていました。
ちょうど、別の日本人が関係する案件でオーナーのウイチャダーさんと打ち合わせがあった際に、日本語の通訳さんがいたので、二人の事を話題に出したのです。
そうすると、ウイチャダーさんの口から出てくるのは、噓八百なことばかりであり、いかにお局ノンさんが、ウイチャダーさんに嘘の告げ口をしていたかが良くわかりました。
それで、Toyoは
「ウイチャダーさんは、ノンさんのことだけを信用して、ノンさんだけの話しか聞いていないけれど、私の目から見て、本当に仕事をしないのはノンさんの方ですよ。
オップちゃんは、とてもお客さんから評判が良く、陰ひなたなしに真面目に働く子です。
ギックちゃんは、明るい性格で喋りも上手なので、お客さんからはとても人気があります。
二人共、お店にとっては大切なメンバーだと思います。
反対に、ノンさんは、好き嫌いが激しく、今までも自分の嫌いな子の悪口をウイチャダーさんに吹き込んでは辞めさせて来たという噂がスタッフの間ではあり、毎日、人の悪口ばかり言って、なんの仕事をされているのか、わたしにはさっぱりとわかりません」
という話をしたのです。
これには、ウイチャダーさんもびっくりして、
ノンさんってそんな人だったの?
私は、騙されてたのかしたら?
と言い出し、翌日から総マネージャーのプーちゃんがトンロー店に監視に来ることとなったのです。
さすがに、プーちゃんが来ると、病院内の雰囲気が一気にひきしまります。
彼女が、いかに他のスタッフから怖がられているかが良くわかりました。
けれど、なぜプーちゃんが来るのか不審に思ったノンさんが、急にプーちゃんにすり寄るようになりました。
そして、プーちゃんは、しっかりと現状を把握するのかと思いきや・・・・
Toyoにフェイスマッサージをさせたり、他のスタッフに整体をさせたり・・・と、
まるでオーナーきどりで、ただ遊びにきてるだけじゃん
という状態でした。
3日程して、プーちゃんは本店に戻っていきましたが、その後、突然オップちゃんが本店に異動させられるという事態になったのです。
結局、プーちゃんは、お局ノンさんに丸め込まれて、自分の目で状況を把握することもなく、ノンさんから聞いた話だけをウイチャダーさんに報告したようでした。
そして・・・オップちゃんは、ギックちゃんと引き離されて、ひとり本店へと異動させられてしまったのです。
でもここで問題は、例の予約を入れてくださった日本人のお客様がオップちゃんを指名している件でした。
「日本人のお客様は、オップちゃんでなければ、予約をキャンセルしてきますよ」
ということを、ウイチャダーさんに伝えたら、
「予約が入っている3日間は、オップちゃんをトンロー店に行かせるから大丈夫だ。心配しないで」
という返事が返って来たので、もうそれ以上はしつこく言えないでおりました。
そして、オップちゃんの代わりにチーフとしてやってきたのが、本店で何度か顔を合わせたヌンさんという30代の子でした。
通訳のヌンさんと同じ名前で、ややこしのですが、このチーフとして来たヌンさんは、とても性格の悪い子でした。
いつも、開店ギリギリの時間に出勤してきては、みんなが準備をしているのに、ひとり休憩室で念入りに化粧をします。
そして、施術は極力若い子にさせて、お金持ちでチップをはずんでくれるお客様はそっせんして自分がするというような子でした。
さらに、Toyoのことも顎で使い、自分のアシスタントにつかせることも度々ありました。
また、暇なときは、施術室で寝ていたり、勝手にドームサウナ等に入っていたりと好き放題にしていました。
けれど、とても口が上手くて、ウイチャダーさんやプーちゃん、お局ノンさんにはペコぺコで、忖度が大得意なことから、とても可愛がられていました。
このチーフが来たことで、さらにToyoの心の中では、不安が広がって行きました。
3 次から次へと起こる考えられない事態
そんな最中、Toyoがトンロー店に出勤した時、お店の開店時間の午前9時になっても、店は閉まったままでスタッフは誰も来ないという日がありました。
そして、9時過ぎにタイ人のお客様が一人来られましたが、お店が開いていないので中に入ってもらうことすらできません。
いったいどうなってるの?
Toyoはスタッフのアップルちゃん等に電話連絡をしましたが、誰も出てくれません
仕方なしに、今はもうトンロー店から異動させられたオップちゃんに電話したら、オップちゃんはすぐに電話に出てくれました。
なんと、朝からウイチャダーさんが急に
「全員本店に集まりなさい。緊急ミーティングをします」
と言い出したらしく、全員本店に行っているとのことでした。
しかし、チーフのヌンさんは、Toyoが出勤日だとわかっているはずなのに、一切連絡をくれませんでした。
すぐに、アップルちゃんから電話がかかってきて、
ごめんなさい。てっきりチーフが連絡を入れていると思っていました。
電話から離れていたので、先生の連絡にも気が付きませんでした。
と平謝りしてくれましたが・・問題は、Toyoのすぐそばにいるお客様をどうするかです。
それを説明したら、
ウイチャダーさんの娘のビターちゃんが、お店を開けておくと言っていたのですが?
来ていないんですか!!
ビターちゃんが行ってくれるというので、お客様にはお店の待合室で15分程待っていてくださいと連絡を入れておいたのですが・・・
とアップルちゃんもびっくりしていました。
仕方がないので、お客様には
どこかで朝ごはんを食べて来て下さい。30分後にはスタッフが来ますので
と説明していたところ・・・・
やっとビターちゃんが、高級車でお店の前までやってきたのです。
ところが、ビターちゃんは、すでにお客様が来ているのを見てやばいと思ったのか、車から降りて来ようともしないのです。
Toyoの方から車に近づくと、Toyoに向って車内から、
私は鍵を持っていないから、すぐに鍵を持っている者を来させるから
と言うと、Toyoには何も言わせずに、すぐに車を発進させて立ち去ってしまったのです。
お客様に頭を下げるのが嫌だったのでしょうか?
トンロー店の責任者はあなたでしょ?
あり得ない対応でした。
ビターちゃんは、事態が悪いので、完全に逃げ出したという状態でした。
結局、お客様は常連さんだったお陰で、
マイペンライ(大丈夫です)。近くで食事をして30分後に戻って来ます
と言ってくれたので、助かりました。
そして、その後10分もしないうちに、アップルちゃんとテウちゃんが戻って来てくれたので、大きな問題にはならなかったのですが、日本ではありえないような、お客様への接客です。
こんなことをしているから、売上が伸びないのだと思いました。
さらに、お局ヌンさんは、すべて自分の思い通りになってきていることで調子に乗り、今度はオップちゃんの後輩だったギックちゃんを追い出そうと画策しはじめたのです。
また、Toyoには、
「あなたは新人だから、年末年始の休みは取ってもらったら困ります」
ということも言いだしたのです。
すでにToyoは、帰国する予定で、飛行機も予約していたのですが、そのことを伝えても
「みんな田舎から来ているから、帰省したいのはあなただけではありません。」
という始末で、Toyoは、別条件で契約していることも分からずに、上司風を吹かせるようになっていました。(ノンさんは、チーフのポジションであり、マネージャーとして採用されているToyoよりは、下の役職になります)
あいかわらず、新しくきたチーフのヌンさんは、自分勝手な行動ばかり取って、みんなをまとめようとはしませんし、休憩室は若い理学療法士さん達の愚痴で渦巻いている状態でした。
そして、そんな中、ついにオップちゃんの後輩であるギックちゃんも、ヌンさんの告げ口外交のせいで、別の場所へと異動させられてしまったのです。
もう、Toyoが心を許せるの者は、オップちゃん派閥の新人さん達数名しかいない状況でした。
しかも、その新人さん達は、毎日毎日、仕事が辛いと泣いているような状況で、Toyoは片言のタイ語で慰めるお母さん役になっており、何のために仕事をしているのかわからない状況でした。
4 監禁されて奴隷のように使われていたミャンマ―人達を突然国に追い返したオーナー
さらに、Toyoが可愛がっていた、ミャンマ―人のアシスタントの子達が、実はビザも就労許可証も持っていない密入国者だということがわかり、それを摘発されそうになりました。
それに慌てたウイチャダーさんにより、ある日、突然バスに乗せられてミャンマーへ返されてしまったのです。
この子達は、15~16歳位の子達であり、こんな年齢でビザが下りるんだろうか?と疑問には思っていたのですが、やはり・・でした。
ビザがないため、この子達は、病院の一室で寝泊まりし、休日もいっさい外に出ることはできない監禁状態にされていたそうです。
スタッフの子達は、それを知っていましたが、みんなウイチャダーさんから口止めされており、黙っていたそうです。
Toyoにも、絶対に話してはいけないと言われていたそうです。
彼女達がミャンマーに返されることが決まった時、異動させられたオップちゃんとギックちゃんがトンロー店にやってきて、彼女達に洋服をたくさんプレゼントしていました。
やっぱり、この二人は、本当に優しい良い子達だなと思いました。
Toyoも、彼女達が毎月6000バーツしかもらっていなかったことを知り、選別として5000バーツずつ持たしてあげました。
けれど、ミャンマー人をタイ人よりも下の人種だと考えているオーナー達は、自分達の保身だけで、奴隷のようのにこきつかった彼女達を、彼女達の意思とは関係なしに、突然切り捨てたのです。
最後にきちんと、給料が支払われたかどうかも疑問でした。
そして、こんな不安だらけのことが次から次へと起こる状態の日々が過ぎ、いよいよ、最悪の日がやってきたのです。
・・・・続く
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メインホームページ 「バンクで美と健康を同時に味わえるスパrene]
サブホームページ 「バンコク リンパ&理学整体スパ rene] お店のメニュー等の詳細はこちらから
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友人の病気をきっかけに源九郎稲荷神社に呼び寄せられたtoyoは、最初ひとりで境内のお掃除を始めましたが、やがて多くのスタッフが集まり、復興活動が始まりました。 その奮闘状況を綴ったブログです。
toyoは、現在、社務所を立て直すという夢を持ち、お金を貯めるためにバンコクでスパを経営しておりますが、スパのお客様が日本に帰った時に神社に参拝くださったり寄付をしてくださったりと、復興活動の輪がタイにも広がっていることに、びっくりしております。
現在は、歌舞伎役者の市川猿之助さんを始めとする多くの役者さんが、源九郎狐を演じる度にお忍びでご参拝くださる神社になりましたが、こういう歴史があったことを知っていただき、日本中にある荒廃した地域の神社へひとりでも多くの人の目が向けられるようなればと思い、このブログを綴っております。