アジアの英雄パッキャオ対天才メイウェザー。
大雑把に言うてまうと、パワーのパッキャオ対テクニックのメイウェザー。
二人合わせてっ！
ファイトマネーは日本円で２５０億円やって。
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現ＷＢＡ・ＷＢＣスーパーウェルター級＆ウェルター級王者メイウェザー。
現ＷＢＯウェルター級王者パッキャオ。
４つの主要ボクシング団体のうち、３つの団体の王者資格を持ってる２人が５月２日に激突。
もう一つのＩＢＦはどうした？という話やけど、それは英国のケル・ブロック。
一応、３３戦３３勝２２ＫＯ無敗。
多分、パッキャオ対メイウェザーで勝ったほうとやると思う。
でも、２人ほどの名声はない。
精々１億円くらいのファイトマネーしかもらえないボクサー。（←１億円でも本当は凄い）
６４戦５７勝３８ＫＯ５敗２分。
パッキャオのＫＯ率は６割近く。
対してメイウェザーは４７戦２６ＫＯ、ＫＯ率は５割中盤。
パッキャオは階級を上げて以降、ＫＯ率が下がったけれども、それでも６割。
倒せると思ったら果敢に攻めていく。
メイウェザーは倒せる相手でも、お客さんを楽しませるため、わざとラウンドを長引かせるとも言われてる。
それだけテクニックに自信があるということやね。
パッキャオは貧しい農家に生まれた。
それも母親が、父親が別の女性と同棲してるのを見つけて離婚。
凄い修羅場が展開されたと予想される。
その後、母親は工場のパートタイムや路上で野菜を売るという極貧生活。
パッキャオも家計を助けるために中学校を中退して、建設作業員として働いていたこともあった。
対してメイウェザーも電気が止められてしまうほどの極貧生活。
暮らしていた地域は治安も悪く、自宅の庭にヘロインの注射針が転がっていることも珍しくなかった。
パッキャオは仕事をする傍ら、ボクシングを続けいていた。
一方のメイウェザーは極貧生活ながらも、父親や叔父がボクサーというボクシング一家に育ったため、ボクシングをやる環境は整っていた。
安いファイトマネーでフィリピンのリングに上がり続けたパッキャオに対して、メイウェザーはオリンピックの代表選手を目指していた。
ただ、不可解な判定によってメイウェザーは代表選手に選ばれることはなく、プロの道を歩む。
パッキャオのデビューが１９９５年で、メイウェザーが１９９６年。
パッキャオのほうが二つ年下だけど、デビューした時期というのはほとんど同じなんやね。
因みに現在パッキャオ３６歳、メイウェザー３８歳。
極貧は同じでも違った環境を歩んできた２人。
片や今ではフィリピンの英雄で国会議員、片や暴行事件で刑務所に入ってしまった犯罪者。
全然違う立場になってしまいながら、この２人が今尚ボクシング界においてレジェンドなのは、強い相手を倒し続けてきたから。
弱い挑戦者やチャンピオンを狙い撃ちするわけでもなく、常に最高の挑戦者やチャンピオンと戦い続けてきた。
だからこそ、この２人の対決は注目を集める。
中でも２人の評価を上げたのが奇しくも同じ１９９８年の世界戦。
パッキャオは当時、リング誌１位のＷＢＣ世界王者チャチャイ・サーサクンに勝った。
軽量級と言えばタイかメキシコを言われる中でも、チャチャイ・サーサクンは無敗王者だったユール・アルバチャコフを倒して１３連勝中の絶対王者。
このサーサクンに８ＲＫＯで勝ってパッキャオは一躍ボクシング界にその名を届かせる。
若干１９歳。
一方のメイウェザーは、やはりリング誌１位だったＷＢＣ王者ヘナロ・エルナンデスに９ＲＴＫＯ勝ち。
ヘナロは「あの」オスカー・デ・ラ・ボーヤに負けるまでは無敗。
それもスーパー・フェザー級では負けなしやった。
そのヘナロをＫＯしたわけやから、嫌でもメイウェザーの名前は上がる。
後にパッキャオはそのデ・ラ・ボーヤに勝ってしまうわけやから、いよいよ最強を決めるにはこの２人しかいないと世界は思ったわけや。
本来なら階級の違う２人が拳を交えることはなかったわけやけど。
どっちも５階級も６階級も制してしまったわけやから、いつの間にか世間は２人の対決を見たがるようになったんやね。
ファイトマネーやルールの問題で２人の対決は今まで実現しなかったわけやけど、それがようやく実現にこじつけた。
出来れば２人が２０代の時に戦ってほしかった気もするけど、それも運命や。
プクッチの予想ではメイウェザー有利。
加齢によってパッキャオのパワーは落ちてるやろけど、メイウェザーのテクニックは早々簡単に崩れるものではない。
１０Ｒ以降に決着がつくんやないかな？
メイウェザーが勝つなら判定まであると思う。
ＧＷ最大の目玉や。
ほなな。
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