松岡修造の世界 | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 惜しかったね、錦織選手は。



 本人も言うてたけど、第三セットの第一ゲームが肝だったね。

 あそこを取れてたら勝ってたような気がする。

 でも、わかるで、15-40からゲームを落とした時の気持ち。

 それを引き摺ってしまうのもわかるわ。

 ジョコビッチはあそこでいっぱいいっぱいやったから助けてもうたね。


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 あそこがポイントやったと思うっ!

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 結果だけ見ると、1-6、6-4、0-6やからジョコビッチの圧勝のように思うけど。



 実際に試合を見てたら、そんなに差はなかったとわかる。

 というのも、解説の松岡修造が上手かったから。

 修造の言うセリフってテニスの試合を見ながら聞くと妙に文学的やね。

 なんか心に響く言葉が多かったような気がする。

 普通の状態で修造のセリフを聞くと「クサい」感じがするけど、「勇気」「信じる」「気合い」。

 どれも試合に合った表現やったと思う。

 何よりも両者の心情を表現する言葉が「なるほど」と頷けるものばかりやった。

 ちょっと修造を見直した。





 第三セット1ゲーム目、錦織選手がブレイクポイント迎えた時、修造は言うた。



 「これが第一セットと同じ選手だと思いますか?全く違う選手のようでしょう?でも、これがテニスなんです」。

 確かに押せ押せやったもんな。

 第一セットはジョコビッチがプレッシャーをかけてたけど、第三セットの1ゲーム目までは修造の言う通り、錦織選手が試合を支配してた。

 しかし、そこから錦織選手は気負ってしまったのか、ゲームをジョコビッチに取られる。

 あと一歩、というところまで迫っていてゲームを取れなかった悔しさはわかる。

 メンタル的にも「何やってんだ、俺!?」と思うてまうわな。

 でも、修造はそこで「これが世界一位の壁なんです。47位だった僕が言うのはなんですが、ここは自分を信じて頑張ってほしい」。

 「47位だった」と謙虚な姿勢も好感が持てる。

 と言うか、別にそこまで詳しく修造の順位は誰も気にしてなかったと思うけど。

 
 錦織選手はそこからブレイクするどころかサービスキープさえ出来ずにズルズルとやられてしもた。



 0-5になって、もう駄目だ、と思うた時も修造は「気合いで頑張ってほしい」。

 下手にアナウンサーが絶叫するよりも、修造の冷静な解説のほうが試合の雰囲気にも合ってた。

 そして錦織選手の負けが決まると、「日本の皆さんは松岡はなんてことを言うんだと思うかもしれませんが、僕は圭が上に行く選手と思っているから言うんです。もっと頑張ってほしかった」。

 いや、ええ解説やった。

 

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 何でジョコビッチが室内コートで強いかもわかった。



 188cmの身長も然ることながら、「スライディング」というテクニックを使ってたんやね。

 第二セットで錦織選手が第二ゲームをブレイクバックすると、急にジョコビッチが失点を重ねるようになったのかもわかった。

 前でプレッシャーをかけていたのが、ブレイクされて後ろに下がったからだったんやね。

 いや、修造の解説はそういうところまで解説してくれるから、ホンマ、テニスが二倍も三倍も楽しめた。


 クルム伊達が修造と同じ時代に活躍してたけど。



 何となくクルム伊達って修造のことを「お笑い系」な感じで扱ってたんや。

 だから、そういうおもろいだけの人かな?と思うてたけど、テニスに懸ける情熱っていうのは、やっぱり、凄かった人なんやね。

 一茂と同じ扱いされてたと思うけど、事テニスに関しては修造を尊敬せざるを得ない。

 また、修造の解説で錦織選手の試合を見てみたい。


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 まだ錦織選手は24歳。

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 近いうちに4大タイトルの一つは取るんじゃないかな。

 「ジョコビッチはここで負けられないんです。もし、負けたら来年のテニス界の勢力図が大きく変わってしまうから、ここで叩いておかないといけないんです」。

 修造のこの表現がええな~。

 「意地」や「誇り」、そうしたものまで解説してみせた修造に「あっぱれ!」をやりたい。

 ほなな。



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