ユングタイプ論:思考型 | 占い師・日の宮燈子のブログ

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こんにちは。占い師・燈子です。

今日は前回のユングのタイプ論の思考型についてお話していきます。

 

外向的と内向的の違いは、心の動きが外的世界に向く人を外向、内的世界に向く人を内向と説明しました。

では思考型とはどういう人々でしょうか。

 


思考型の人は、論理的に物事を考える傾向にあります。また実際に説明するときも論理的に説明するでしょう。理詰めで物事を考え、語るために頭の固い人、融通がきかない人、ユーモアがない人、理屈っぽいと思われるかもしれません。非常に緻密に現実世界を捉え、それを論理的に分析することが得意です。

 

外向的思考型になると外的な物事(客体)に対して思考することになるので、現実の世界においての仕組みを知りたがります。例えば、壺を鑑賞するとして、この壺の作られた歴史、素材、工程などに関心を示します。現実世界の現象そのものを考えるということです。

 

一方で内向的思考型は哲学的です。内的な物事(主体)の中で思考しますので、内的な世界で思考を深めます。例えば先の壺の例で言えば、その壺の存在自体から考えを巡らせるようです。内向的思考型はそういう意味では一種独特で、自分の中で思索を深めるため、周囲から理解されにくいかもしれません。

 

この思考型の人の劣等機能は感情になります。つまり思考型の人は論理的に考えられるけれど、感情を表すのがとても苦手な人が多いのです。なので、思考型が自分をより統合していきたいならば、感情機能を強化することが必要になります。

 

またこの劣等機能である感情が、思考型の人が制御できない場面に陥ったときにふいに頭をもたげます。

よくあんなにいつも知的で冷静で論理的に話す人が、ふいに激昂したりして人を驚かすなど、その人の劣等機能はその人が制御できないときに顔を出したりします。

 

私が見てきた限りでは、夫婦は片方が思考型だと片方が感情型、片方が感覚型だと片方が直観型というような組み合わせが多いです。うまく補完されているなあと思います。

 

思考型の人が、精神的になりやすい疾患などもユングはタイプ論で記載しています。ここでは精神疾患の発病形態については省きますが、興味のある型はユングのタイプ論を読んでみてください。