こんばんは。占い師・燈子です。
タイプ論を記す前に、今日は中年期の危機についてお話しします。
中年期の危機は欧米で
ミッドライフクライシス
としてよく知られています。
ユングは中年期を人生の正午とし、そこから人生後半を重視しました。
中年期には子供が巣立ったり、若さの衰え、病気にかかることなどが起こります。
そして、若さを手放して死に向かって自分の人生が進んでいくことを実感して、老年期に向かう中で新しい価値観を身につけることに対峙する時期になります。
なので、中年期にかかる鬱は激しく、時に命の危険も孕みます。
ユングも中年期において、今でいうところの統合失調症様の症状が出現し、大変な精神的危機に直面しました。ですが、彼はそれを乗り越えた時に、偉大な論文と理論を確立したのです。
時に、ある人にとってはこうした病は創造の病と言われます。
この中年期の危機においては以下の様な事柄に見舞われます。
・薬物やアルコールに耽溺する
・奔放な性的関係に我を忘れる(不倫や浮気)
・若返り策を試みる
・権力・栄光・悪名を追い求める
・新しい仕事、新しい妻、新しい夫、新しい恋人を探す(新しい家や車など)
・平凡な日常生活を否定する
・仕事中毒などなにかに依存したりはまる(買い物や特定のもの、人など)
本来はここでとるべき行動は次の様なことに向かうと建設的です。
・内的な価値に向かって進む
・これまでおざなりにしてきた部分(自分の劣等機能や元型)を伸ばしていく
・人生の流れに乗っていく。ただし受身的に流されないように
よく、欧米の映画で、主人公(多くは中年期)がなにもかもを失って絶望している中から、新しい価値観や自分の手元に残っているものを再発見しながら、自分を再構築していくストーリーが見られますが、これはこのミッドライフクライシスの観点を用いているからです。
そしてこの視点が普遍的な物語であるからこそ、用いられ、人々の心を打ちます。
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BASE
ココナラ
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引用・参照文献:
ミドルパッセージbyジェームス・ホリス
プラクティカル・ユングbyH.A.ウィルマー
人生の意味byキャロル・アドリエンヌ
