● コーチングで一番重要な分岐点コンフォートゾーンとは?
「なぜ、人は変わりたいのに変われないのか?」
その理由の多くは、たったひとつ──“コンフォートゾーン”の正体を知らないからです。
プロ歴14年、最新の認知科学に基づく気功とコーチング、
そして10年後も使えるビジネス実務とアカデミアを超具体的なステップでマスターする
「なかだ塾」主宰の中田です。
今回は、コーチングで1番重要な分岐点となる“コンフォートゾーン”とは何か?
そして、そこをどう突破し、成長ゾーンに到達するのかを解説していきます。
現状の外側にゴールを設定すると、ゴール側のあるべきコンフォートゾーンが見えてきます。狭くて上げたコンフォートゾーンが見えてきます。
コンフォートゾーンとは何か?
コンフォートゾーンとは、心地の良い空間ということで、情報空間でも、物理空間でも恒常性維持機能(ホメオスタシス)が働きます。
例えば、部屋が暑かったらエアコンを付けたり、寒かったらエアコンを付けて快適にしようという力が働きます。
また、テストの平均成績が60点の子がたまたま90点を取ってしまうと、次は30点を取って、現状を維持しようとします。
つまり、コンフォートゾーンは、変化を嫌い、維持する特性があるわけです。
さらに排他的な特性があります。
コンフォートゾーンは排他的であり、なおかつスノッブな差別的な空間でもあります。
排他的であり、スノッブで差別的な空間とは、会員制クラブのように、新しい会員は現会員の紹介があった場合のみで、一見さんお断りの料亭も同じなのです。
コンフォートゾーンは排他的であり、なおかつスノッブな空間でもあるともいえるでしょう。p142 オーセンティック・コーチング 苫米地英人
しかし、現状の外側にゴールを設定したり、認知科学者の苫米地英人博士がロジャーシャンクの元でコンピュータサイエンスを学びたい。認知科学を学びたい。という「そこに行けば何か面白そうなことがありそうだ」という新しい気持ちが勝るとコンフォートゾーンはコンフォータブルではなくなってきます。
そんな現状の外側にゴールが設定されると、いままでのコンフォートゾーンは居心地が悪くなってしまうわけです。
コンフォートゾーンとは本来そういうもので、心は早くゴールに向かって飛び出していきたいからです。
ところが、これまでのコンフォートゾーンでやり残したことや、そこを出るための準備は必要です。焦る気持ちを抑えながらそこに居ることは、次第に苦痛になってきます。
つまり、これまでのコンフォートゾーンは時が経てば経つほど、アンコンフォータブルな空間に変わっていきます。
本当の新しいゴールが見つかったかどうかは、いままでのコンフォートゾーンが苦痛になっているか、否かですぐに分かります。なっていなければ、それは現状の外のゴールではないということです。
変わるキッカケとは?今が一番重要な分岐点
今のままのコンフォートゾーンから出たくない、居心地が良いという場合は、コーチングの必要はありません。
逆に、言えば、コーチングやなかだ塾、僕のブログやメルマガに興味を持っている時点で、現状のコンフォートゾーンに満足していないことを意味します。
変わるキッカケが欲しいと思っているはずです。
一方で、新しいゴールは見つかっていないでしょう。新しいゴールが見つかっているのならば、そこに向かって動き続けているはずだからです。
そうしていないということは、直感的に、今のコンフォートゾーンを違うと感じている反面、どうしたらいいかわからない、暗中模索の状態なわけです。宙ぶらりんで自分が進むべき道を探している最中でしょう。
色々と試行錯誤の中だと思いますが、確実に言えることが1つあって、それがいまが一番重要な分岐点ということです。
何故ならば、現状から出るか否かの分かれ道に立っているからです。
コンフォートゾーンは、居心地の良い空間なので、刺激があまりなく、人を現状に縛り付けるものです。本来ならば、ここから出ることで、新しい世界とチャンスを手に入れることが可能になります。
しかし、コンフォートゾーンの外側に出るということは、アウェイになるために、実力が上手く発揮できなかったり、未経験のことに戸惑ったり、恥を欠いたりすることも多々あります。
ここでたいていの人は、「嫌な思いをしないで、新しいゴールを掴めないだろうか?」と考えてしまいます。
一番重要な分岐点で、「嫌な思いをしないで、新しいゴールを掴めないか?」と考えると、コンフォートゾーンを広げてしまう
そうすると陥ってしまうのが、現状の問題を解決するカウンセリングや、平社員が出世して部長になるような現状の最適化やコンフォートゾーンを広げてしまう行動を取ることで、ますます現状に囚われてしまうということです。
現状に不満があるのに、その元である今のコンフォートゾーンを広げてしまうことには注意しましょう。
子供の場合は、コンフォートゾーンがないので、コンフォートゾーンを広げましょうと教えてあげてください。大人の場合は、コンフォートゾーンを広げるのではなく、狭めて上げる必要があります。
何故ならば、コンフォートゾーンを広げてしまうと、今の現状の居心地の悪さが解消され、居心地が良くなってしまいます。
これは一見、良いことに思えるかもしれませんが、これまでの現状が続くということです。
年収600万円で子供の養育費が欲しいという人がコンフォートゾーンを広げて節約に走って、現状を最適化すると、、、汗
例えば、年収600万円で子供の養育費が欲しいという人がコンフォートゾーンを広げて過度な節約に走ったり、現状の延長線上の出世に走ったとしましょう。
なかだ塾メンバーさんにもこれくらいの年収で子供がいて養育費に悩まれている方は多いです。
節約することで現状は表面上は年収600万円でも苦しくなくなり、居心地が良くなります。
しかし、年収600万円の生活を変えたいという不満がなくなり、状況が悪化することになります。
特に、現在の物価高の日本社会ではリスクでしかないでしょう。
出世することで、年収は増えるかもしれませんが、ますます時間がなくなります。
職場を辞める理由の多くは、人間関係、収入、スキルの向上を望めない、時間がないなどでしょう。
ここで大事になるのは、過度な節約というコンフォートゾーンを広げて快適にすると根本解決がされないということです。だんだん過度な節約も居心地が良くなってしまいます。
そうではなく、年収と使える時間を増やすために副業をする、1年後のファイナンスのゴールのために商品を作るということが必要になるわけです。
これがコンフォートゾーンを狭めて上げるということになります。
新しいコンフォートゾーンのほうに恒常性維持機能を設定させておくには、「新しいコンフォートゾーンをリアルにイメージすること」が大事になってきます。
副業で年商1200万円稼いでる新しいコンフォートゾーンをリアルにイメージすることです。
本業をやりながら、副業で二足の草鞋方式でおkです。
副業で年商1200万円で、現状が居心地が悪ければ、無意識がクリエイティブに、時間を作ったり、方法論を探してくれることでしょう。
僕の場合は、気功師として人を幸せにするというゴールから逆算したコンフォートゾーンとして「月10冊は本を読んでいて~」「週7でブログを書いて」「鍛錬を1日これくらいして~」という新しいコンフォートゾーンを開業当初からイメージをしていました。
・2012年1月より
もしも、ゴールに近づくことができないという人がいたら、一度コンフォートゾーンを再確認しましょう。
・コンフォートゾーンを広げていないか?
・身近なゴールを見つけてステップバイステップ方式にしようとしていないか?(何かを習う時はステップバイステップや超具体的ステップが有効です。)
・新しいゴールが明確になっていませんか?
・自分がコンフォートゾーンだと思っている世界は、本当にゴールから定義されている空間なのか?
・居心地が悪いと思った場合は、なぜ居心地が悪いのか?を吟味する。それが抜け出すべき現状w1の世界になります。
ゴールとは自分が本当に望むもので社会性があるものです。そのゴールが現状の外であることを確信したら、それを達成するためには新しいゴールに見合ったコンフォートゾーンをリアルに設定してください。リアルにするためには細かいイメージを言葉にすることも大切です。自分の行動だけでなく、言動もコンフォートゾーンに見合ったものにすることで臨場感は高まります。p167 同書
さらに、今回は、多くの人が変化を前に立ち止まってしまう理由、そしてその壁を越えて“飛躍的な成長”を得る方法を「4つのゾーン」と「成長領域とレーニングを実践する5ステップ」を解説しておきます。
1. 快適ゾーン(Comfort Zone)
ここは、安心・安全・予測可能な環境。
日常的なルーティンに囲まれ、「うまくできることだけ」を選びがちです。ストレスは少ない反面、成長は停滞しやすい場所でもあります。
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例:毎日同じ仕事、同じ人間関係、同じ思考パターン
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メリット:安心感、安定
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デメリット:刺激不足、可能性の制限
補足:このゾーンに居続けると、現状維持バイアスが強化され、「本当はやりたいこと」にチャレンジできなくなります。
2. 恐怖ゾーン(Fear Zone)
一歩外に出ると、すぐに不安が押し寄せます。
「失敗したらどうしよう」「他人にどう見られるだろう」といった自己防衛的な感情が強く出るフェーズです。
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例:「セミナーに登壇してみたいけど、自信がない…」
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特徴:自己否定、逃避、他人の評価に左右される
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行動パターン:「やっぱり自分には無理」「今じゃない」
補足:このゾーンに踏み込んだ瞬間、ほとんどの人は引き返したくなります。けれど、ここを抜けると“本当の学び”が始まります。
3. 学習ゾーン(Learning Zone)
恐怖を受け入れ、行動し始めると、「できないことができるようになる」ゾーンに入ります。
ここでは失敗が“学び”に変わり、自信の種が芽生えてきます。
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例:初めての講演で緊張しつつも話しきった経験
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特徴:試行錯誤、柔軟性、応用力の形成
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メンタルの動き:「怖いけど…やってみよう!」
補足:このゾーンでは、脳の神経可塑性(ニューロプラスティシティ)が最大化され、自己イメージの書き換えが起きやすくなります。
4. 成長ゾーン(Growth Zone)
学習を繰り返し、自分の可能性を体感できるようになると、ついに「成長ゾーン」へ。
ここでは、ミッション志向・貢献意識・創造性が自然と湧き出します。
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例:過去の自分では考えられなかったステージで活躍している
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特徴:自信、使命感、社会的影響力の拡大
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メンタルの動き:「もっと多くの人を助けたい」「自分らしく生きていいんだ」
補足:このゾーンは「現状の外側のゴール」に挑戦する人だけがたどり着ける場所です。
次に、現状維持に陥りがちな日常から脱却し、意図的に「学び」と「進化」の循環を起こすための【成長領域とレーニングを実践する5ステップ】をご紹介します。
ステップ1|今の【快適領域】を確認する
まず最初に、今のあなたが「居心地がいい」と感じているゾーンを客観視します。
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どんな行動・仕事・人間関係が「慣れていて安心」か?
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どこで「挑戦を避けている」か?
ポイント:快適さには価値がありますが、「退屈」や「停滞感」を伴っているなら、それは“変化のサイン”かもしれません。
ステップ2|【恐怖領域】を特定する
次に、自分にとって「避けている・怖い・不安がある領域」を明確にします。
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例:「人前で話すのが怖い」「SNSで発信したいが、叩かれそうでできない」
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その恐怖には、どんな未来の失敗イメージがあるか?
ポイント:「怖い=やるべきではない」ではなく、「怖い=可能性がある場所」です。
ステップ3|【学習領域】を想定する
恐怖ゾーンの先に、「どんなスキル・経験・知恵を得られそうか?」を仮説として立てます。
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何ができるようになったら楽しくなりそう?
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何を乗り越えたら、自信がつきそう?
ポイント:このステップでは、“失敗してもOKな実験”として学習を設計することがコツです。
ステップ4|【成長領域】の可能性を見出す
さらにその先、「この経験を超えた先に、どんな未来が広がっているか?」を想像します。
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どんな自分になっている?
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どんな貢献や役割ができるようになっている?
ポイント:ここでは、“誰かのために活かしている未来の自分”を想像することが、成長のドライブになります。
ステップ5|【実際の活動】を考える
最後に、今日から実行可能なアクションを1つ決めます。
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例:「1分間だけSNSで思いをシェアする」「3人に話しかけてみる」「5分だけプレゼン練習をする」
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ポイントは、**“完璧”ではなく“行動したか”**を成功基準にすること。
補足:最初は“行動の質”より“行動の有無”に意識を向けることで、脳の「挑戦回路」が活性化されます。
なかだの事例
僕自身の例でいうと、ギターのレッスンに通うことは現状の外側のゴールに合致しているけれど、恐怖ゾーンにある出来事でした。
以前、ギターレッスンに通わないことで、音楽理論やギター技術の向上を逃していたことに気づいたわけです。
・快適ゾーンに居続けて逃していることは?
・恐怖ゾーンを抜けないとどんな機会を逃す?
・成長ゾーンにいると何が得られるだろうか?
と考えてみると良いでしょう。
まとめ:成長は“偶然”ではなく“設計”できる
多くの人が「成長したい」と願いながら、その一歩が怖くて止まってしまうのは当然のことです。
でも、ゾーンの構造と進み方が見えていれば、怖さを“可能性のしるし”として使うことができるのです。
あなたは、次にどのステップに進みますか?
「今いる場所は、あなたが本当にいたい場所ですか?」
コンフォートゾーンを超える旅は、怖くて、でも確実に“自分の人生”に戻る道。あなたがその一歩を踏み出すなら──僕は、全力でその旅を支えます。
★毎日唱えると効果的なセルフトーク
私のコンフォートゾーンは上がり続けている。そして、その高く狭いコンフォートゾーンにホメオスタシスが強力に働いているので、現状からすぐに抜け出し、理想の可能世界へと瞬間移動している体感が心地よい。新・夢が勝手に叶う手帳2025 苫米地手帳2025より
【200人以上が体感!気功技術不動明王伝授付き】なかだ10日間認知科学気功無料メールセミナーはこちらから
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【参考書籍】
・著者曰く「コンフォート・ゾーン(心地よい場所)にいることで最高の人生を歩む。」
アメリカでは、心理学やコーチングの導入が日本よりも進んでおり、「コンフォートゾーンの外側に出よ!」と学生時代から指導されるようです。
その結果、コンフォートゾーンの外側に出続けて失敗し続けた著者曰く、「快適ゾーンに留まった結果、成功できた」そうなのです。
コンフォートゾーンの外側に出る、快適ゾーンに留まること、どちらが正しいでしょうか。
ちなみに、応用の問いになりますが、この著者に必要だった技術は、、、
なかだ塾メンバーさんは毎日やっていることかと思いますが、やっていない人は慌ててやってください。
分からない方は、もう一度この記事を読み直してみてください。
それでも分からない方は、なかだ塾週報会やなかだ塾ワークス、個人セッションなどで聞いてください^^
原宿・北参道・新宿・渋谷・恵比寿・表参道・池袋・六本木・東京・世田谷などからお越しいただいています。