● 資本主義が人類最高の発明である~フジ●レビと元SMAP中居君問題の本質とは?
プロ13年目の最新の認知科学に基づく気功とコーチングと、10年後も使えるビジネスの本質を超具体的ステップでマスターするなかだ塾を主催している、中田です。
「資本主義が人類最高の発明である グローバル化と自由市場が私たちを救う理由」歴史学者ヨハン・ノルベリを読みました。
一言で言うと、『「共産党宣言!」ではなく、「資本主義宣言!」』でしょうか。
【参考書籍】
リベラル化とは、自己実現社会の到来!
来週開催の「なかだ塾マスタークラス2実践編第10回 これからの社会情勢とパラダイムシフト2」にも関わってきますが、この30年間で社会はリベラル化が進みました。
リベラル化とは「私が自由に選択して生きている以上、私の権利を侵さない限り、あなたも自由に選択して生きる権利がある」という思想のことです。
簡単にいうと、自己実現社会の到来です。
それ以前の社会では、今では考えられませんが、生まれた場所や身分によって職業や結婚相手も決まっていました。一部、日本でも村社会では古い思想が残っていることもあります。
リベラル化が進んだ結果、個人の価値観が絶対化されて、個人主義が進んでいきました。最も個人主義が進んだのがオランダで、究極の自己責任社会と共に、安楽死まで認められています。
あなたの息子や娘が性転換手術を望みました。あなたは3つのうちから決断を迫られます
体調や精神が病むリスクがあっても本人の自由な選択と自己責任で、性転換手術を推奨するような感じです。あなたが親(や指導者)の立場だったら、性転換手術を進めるでしょうか。
ここで親(や指導者)は3つの選択から選ぶことになります。
1つ目は、本人の選択を尊重するリベラルです。
2つ目は、パターナリズム的(封建主義)に親が偉いということで、本人の意志を尊重せずに、選択を変えさせるコミュニタリアニズムです。親や神様の言うことは絶対って感じです。
とはいえ、なかなか若い世代は神様を信じることはできないでしょう。神を信じられない人がキリスト教国でも統計データで露骨に増えてきています。そんな神なき時代の生き方は今後のテーマでもあります。神を信じられる人はそれでいいのですがね~。9割の人は神様を信じられないのです。
3つ目は、本人が中長期的に利益を得る正しい選択をできるようにそっと肘で突っつくように導くリバタリアン・パターナリズム(ナッジ、2017年ノーベル経済学賞)です。
あなたが親(や指導者)だったら3つの選択から何を選ぶでしょうか。
リベラルが言ってはいけない残酷な真実
「自分の人生は自分で自由に選択する!(自己実現社会の到来)」
これは素晴らしい一方で、組織や社会、コミュニティを運営するには、公正な判断基準が必要になります。それがメリトクラシー(能力主義)で、誰でも努力をすれば能力を獲得できるとされていました。東京大学やハーバード大学に入学できないのは、お前の努力不足だ!というわけです。
誰でも努力すれば、東京大学やハーバード大学にいけるからこそ公正な判断基準だったのです。
しかし、行動遺伝学などの研究や高度化する知識社会によって、誰でも努力をすれば能力を獲得できるというわけではないことが分かってきてしました。
つまり、「やればできる」わけではないということが少しずつ明るみに出てきて、この矛盾を隠せなくなってきたのです。
そうして、メリトクラシー(能力主義)によって、能力がない人たちが中流から転落していくことになりました。中流から転落した結果、高学歴やエリートなリベラルを敵視するようになってきました。
ところが、リベラルは建前上「貧しい労働者階級の味方」なので、反論することができません。
結果、リベラルは、資本主義を「トップ1%が搾取」「格差と不幸の元凶」「脱成長せよ」と諸悪の根源と認知を歪めてオルタナティブファクトを主張するようになりました。
これが現代のリベラルが資本主義を敵視する理由だと僕は考えています^^
「トップ1%が搾取」「格差と不幸の元凶」「脱成長せよ」はすべてウソ
そんな
・トップ1%が搾取
・格差と不幸の元凶
・脱成長せよ
はすべてウソであって、資本主義が正義である理由が完璧に分かるというのが、「資本主義が人類最高の発明である グローバル化と自由市場が私たちを救う理由」です。
イントロダクションが長かった。笑
イデオロギー的対立ではなく、科学的データに基づいて述べているところに共感が持てます。
資本主義はプラスサムゲームなのだからもっと資本主義を活用していこうと思えた書籍でした。
ここでのリベラリズムは、保守主義に対立する概念ではある。そして本書が年頭においているリベラリズムを唱えたジョン・ロックやアダム・スミスなどの17世紀において、保守派とはつまり守旧派だ。当時は、あらゆる面で規制が満ちていた。教会による思想や学問面での規制、封建主義の階級制度による人的な規制、国内産業の既得権益者を保護するためのギルドといった参入規制、さらには高い貿易関税を支持する立場だった。
これに対するリベラリズムは、こうした各種規制を大幅に減らそうとするものだ。あらゆる人は平等だ。様々な思想も学問も、自由に展開して構わない。仕事も自由に選べる。新しい工夫を自由に商品化して世に問える。法律や税金も規制も、王様や既得権益者や国家が勝手に設けてはいけない。それなりの手順を踏まないといけない。そしてそれがさらなる発展をもたらすのだ。こうした各種の人権思想や社会人間観にもとづく、新しい社会像ーそれはアダム・スミスのように、市場を通じた経済社会のある程度の自律性に対する信頼も含まれるーが、その古典的リベラリズムだ。
スティーブン・ピンカーなどが復活を唱える「啓蒙思想」というのと同じ考えだ。そしてそれが、18世紀以降に科学の発展につながり、産業革命をもたらし、いまなお世界全体のすさまじい発展をもたらし続けているのは、否定しようがない。資本主義が人類最高の発明である グローバル化と自由市場が私たちを救う理由p358 歴史学者ヨハン・ノルベリ
ここでの認知科学者進化心理学者スティーブン・ピンカーの「啓蒙主義」とは、21世紀の啓蒙=理性、科学、ヒューマニズム、進歩のことですね。難解なので、21世紀の啓蒙セミナーを開催したことがあるくらいです。
一方、上記文章の続きで、規制について書いているように、「適切な」規制は必要です。上記のような状態になったり、独占や寡占によって機能しなくなるからです。
フジ●レビと元SMAP中居君問題は、キャンセルカルチャーとホワイト社会だが、適切な規制が必要だった!?
今の元SMAPの中居君問題はキャンセルカルチャー(成功者を引きずり下ろす)や岡田斗司夫さんがいうホワイト社会によるものですが、フジ●レビがこんな感じでしょうか。
・【岡田斗司夫】※中居正広さん引退発表..いかにもホワイト社会ぽい..ホワイト社会では芸能人だけではなく全員が気を付ける必要があります【切り抜き】
ホワイト社会では、汚い言葉遣いやキレイじゃない価値観はミュートされたり、キャンセルの対象になってしまいます。
僕のレベルでさえ50代の方としゃべっていると言葉遣いが汚くてミュートしたくなる時があります。なので、20代の若者だともっと素早くミュートされますので、要注意です。みんなビクトリア王朝時代の綺麗な価値観で生きていくしかありません。
僕も含めた30代以上は要注意ですね。
トップが80歳以上と総務省の天下りで構成されています。
「適切な」規制が足りず、風通しを良くできなかったところに問題があると思います。
とはいえ、この「適切な」規制とは?で様々な立場に分かれることになるのですが。
これからのリーダー、コーチ、気功師・ヒーラーの資本主義宣言と適切な規制について
我々リーダー、コーチ、気功師・ヒーラーは、「資本主義宣言!)」をしつつ、最終的には個人の創意工夫を信じ、なるべく競争原理を活用することで、経済や社会の活力を維持する。
そして、適切な規制がありすぎてもなさすぎても機能しなくなるので、リーダー、コーチ、気功師・ヒーラーとして「適切な」規制を心がけましょう。
ここでの「適切な」規制とは、僕たちのレベルでいうと、本人の意志を尊重するリベラル、封建主義のパターナリズム、本人が中長期的に利益を得る正しい選択をできるようにそっと肘で突っつくように導くリバタリアンパターナリズム(ナッジ、2017年ノーベル経済学賞)と考えて貰えればスッキリするかと。
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来週開催の「なかだ塾マスタークラス2実践編第10回 これからの社会情勢とパラダイムシフト2」でさらに考えていきましょう!
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