● これからの教育、子育て、教養~教育は遺伝に勝てるのか?内部表現書き換えはどこまで有効なのか?
どうも、中田です。
「なかだ」では、「子育て」「教育」の相談を受けることが増えてきました。
先日の50代整体師の方へのなかだ塾継続コースセッションでは、「講座作り」や「これからの教育、子育て、教養」のご要望に答えていきました。
とはいえ、「これからの教育、子育て、教養」はなかだ塾マスタークラスのコンテンツで、セッション時間も限られているので、より詳しくは、なかだ塾マスタークラスへと思いますが、いくつかだけシェアしたいと思います。
まずは感想から!
今日もお時間頂きありがとうございました!
教育、教養のお話は大変為になりました。
パワーポイントの作り方もご指導頂き
どの様に作っていくのか?が見えてきました。
ありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します。
ありがとうございました!
「ありがとうございました!」が2回続いていました。笑
さて、「これからの教育、子育て、教養」といえば、「性格は書き換えられるのか」「教育は遺伝に勝てるのか?」「内部表現書き換えはどこまで有効なのか?」からスタートしました。
これらが分からないと「親がどうするべきなのか?」が見えてこないからです。
ここで思い出すのは、一卵性双生児の研究です。
認知科学者の苫米地英人博士は、ほぼ同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でさえ、まったく異なる性格を持っているし、遺伝子に性格の情報は載っていないので後天的に書き換え可能と言います。
「性格は遺伝する」「性格は遺伝によって決まる」と言うのは、世の中に流布している、「性格」に関する誤った認識の1つです。
世の中で「性格」だと思われているもの、すなわち、その人の思考や行動の傾向を決定するのは、成長の過程で後天的に作られたブリーフシステムであり、当然のことながら、遺伝子には、その情報は搭載されていません。
もちろん、親の言葉や家庭内のルール・習慣はブリーフシステムに強い影響を与えますから、家族同士で思考や行動の傾向が似ることはしばしばありますが、性格が遺伝することは、まずありえないのです。
ほぼ同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でさえ、まったく異なる「性格」を持っていることを考えれば、おわかりいただけるのではないでしょうか 「性格のカラクリ」苫米地英人 p25
確かに、僕の数少ない11年ほどのプロ活動の経験からしても、教育や内部表現書き換えで、人生が変わった人がたくさんいるのは間違いありません^^
でも、同じ講座を受講して、まったく異なる意見を持って、謎に反発していく人もいたことも事実です。
性格がなかなか変わらない人もいるわけですね。もちろん、僕が内部表現の書き換えが下手クソだったという可能性も0ではありません。
で、遺伝子に性格の情報が載っているのではないか?というはパーソナリティ心理学などで明らかになってきています。
とはいえ、ここまで読んだだけで、教育や内部表現書き換えが意味がないと感じた方がいたとすれば早計です。
一方、行動遺伝学者の安藤寿康さんによれば、一卵性双生児が誕生時点で分かれ、それぞれの養父母を得て、異なる国で育った一卵性双生児たちは、30年後まったく異なる親に育てられても几帳面な性格が一緒だったと言います。
現在30歳になる男性の一卵性双生児は、誕生時点で別れ、それぞれの養父母を得て、異なった国で育った。二人はどちらも几帳面だったが、それも病的なまでに几帳面だった。身だしなみはきちんとしており、約束の時間は正確に守り、しょっちゅう手を洗い、それも皮がむけるほど赤くなるまでこすった。なぜそんなにきれい好きなのかという質問に対して、一人は次のように答えた。
「母です。私の小さかった頃から母は、家中をいつでもきちんと整頓していました。どんな小さなものでも、必ず決まった場所におかなければいけないといつも言われていました。家には時計が数多くありましたが、毎日お昼の時報に合わせてセットしました。これも母の意向だったのです。私は母のやったとおりにしているだけです。そのほかに理由が考えられますか?」
一方、この男性と同じように石鹸と水を絶えず気にしていた双子のもう一人は、自分の行動をこう説明した。「理由は単純なことですよ。母に対する反動ですね。母はまったくダラシのない人でしたから」 p220 教育は遺伝に勝てるのか 行動遺伝学者 安藤寿康(あんどうじゅこう)
・上記の具体例とは違う一卵性双生児の研究も載っています^^
つまり、几帳面な性格について親の教育は意味がなかったと言います。
環境がそのまま子供の行動を形作るのではないといい、子供は親の意図通りに受け止めるのではなく、子供自らの遺伝的素質を通して受け止め解釈しているのです。
ここからパワーポイントを基に、様々な議論を展開していきました^^
・内部表現書き換えはどれくらい有効でしょうか。
・教育は遺伝に勝てるのでしょうか。
・訓練しないといけない場面とはどういう場面でしょうか
・どれくらい遺伝子が影響していて、どういう教育をしていけばいいのでしょうか。
・親の心構えとは?
・自律とは何なのか
・神経科学と教育
・遺伝子とIQ
・遺伝子のオンオフ
・親が最も努力すべきこととは何でしょうか?
・親が期待するほど子は親の影響を受けないのでしょうか。
・遺伝的影響がある中で学習者がどう学力を高めるのでしょうか。
・教師や教育制度を遺伝的多様性にどう適応させていくべきでしょうか。
・21世紀の教養はどういう人たちが受けるべきでしょうか。
などに答えていきました^^
具体的な質問もきまして、やはりクライアントさん自身も「子育て」をしていたり、リーダー的な立場になると色々と相談されるようになるのですが、
「23歳くらいで好きなものがアニメで、自律できていない人をどうするか。その子供の親が本気でどうしたらいいのか分からず途方にくれている」
という相談も受けていたそうです。
結論だけいうと、親が期待するほど子は親の影響を受けないのですが、親が最も努力すべきは環境整備です。極端に貧乏とか、極端に暴力を振るられるなどがあると非行に走るリスクがあがるような感じです。
で、自律して欲しかったら、自律しなければいけない環境を作るしかありません。
自律する環境を作らないとどこにも適応できない人物になる可能性があります。遺伝だけでなく、訓練でしか身に付かない能力があるからです^^;
例えば、「パワーポイント作り」「気功」などは訓練していかないとどこにも使えないままですよね~。
とはいえ、本人に歩く気がないならば、諦めるしかないのではないでしょうか。
教養教育はそういう人々の自己形成を手助けするためにある、を思いだします。
われわれにとっての教養とは、「社会の担い手であることを自覚し、公共園における議論を通じて、未来へ向けて社会を改善し存続させようとする存在」であるために必要な素養・能力(市民的器量)であり、また、己に「規矩(きく)」を課すことによってそうした素養・能力を持つ人格へと自己形成するための過程も意味する。(中略)残念ながら、すべての人がこういう人になれるとも、なりたがるとも思えない。でも、少数でもいいからこういう人々は人類のために必要だ。教養教育はそういう人々の自己形成を手助けするためにある、と私は信じている。p125 戸田山和久「教養の書」
自律したい人にとっては、教養、教育が必須です。
教育や内部表現書き換えなしでは遺伝は姿はあらわさないのです。
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●中田真広実績 はじめまして、中田真広と申します。 2012年から開催しているセミナーには、 台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。 ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。 コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。 パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。 お客様の感想600件を突破。 バーチャル講座100本突破。 ブログ記事3000記事突破。 起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。2000万円も!(現8年目) 書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。 認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。 株式会社なかだ 代表取締役 中田真広