● 私たちを動かしているのは「状況」なのか「性格」なのか
どうも、中田です。
1968年当時スタンフォード大学教授だったウォルター・ミシェル教授は「人間は一生変わらない性格に導かれて行動しており、それはどんな状況においても一貫している」という従来の仮説を根本から見直すべきだと主張しました。
ウォルター・ミッシェル教授といえば、心理学系の書籍でかなり出てくるので、聞いたことがある方もいるかもしれません。そう、目先の欲望を我慢できるかどうかの「マシュマロ・テスト」で有名な教授です。
例えば、ざっくりと言うと、子供たちに「30分待てばマシュマロ1個から2個に増えるよ、待つかい?」と言う感じで、目先の欲望を我慢すれば、将来の大きな報酬が期待できる時に、自制心を発揮して待つことができるか?と言うことができるかどうかでその人が成功できるかどうかが分かると言うような実験です。
あなたのスピリチュアルである「誠実性のスコア」に関わる実験ですね^^
世の中には、常に目先の欲望を最大化して将来の欲望を最小化しギャンブルにハマってしまう人と、目先の欲望を最小化し、将来の大きな欲望のために待てる人がいるわけです。
ここら辺の自制心=ブレーキがぶっ壊れている人は、普通のサラリーマンをしながら、土日は誘惑に負けてラスベガスに飛行機でギャンブルに行くような生活がやめられなかったりします。アルコール、タバコ、薬物、ギャンブルの服用率も普通の人の3倍から5倍以上だったりも。
進化論的に言うと、10万年前は目の前の木に生えているバナナをすぐに取って食べた人が生き残れました。なぜならば、数が少なかったからです。我慢していたら、他の人の食べれてしまうかもしれません。衝動的に生きるのが正解だったのです。
しかし、現代社会は10万年前に比べれば、社会はとても安定しているので、真逆のパーソナリティが求められるようになってきました。
つまり、目の前の誘惑であるバナナを我慢して増やせるかどうか育てられるかどうかみたいな感じ。
そこから、将来有望な人を見分ける方法として、「何年先を考えて動いているのか?」を問えばその人が今後どれだけ成功するかが分かると言う心理学が生まれたりしました。
僕のセッション経験からも、「何年先を考えて動いているのか?」を聞けば、そこそこ誠実性スコアがわかってしまったりします。
マシュマロ・テストには続きがあることも以前解説しましたね^^
その後、「性格を重視するパーソナリティ心理学」と「状況を重視する社会心理学」の間で議論が起こりました。
最大の共通理解は、性格と状況の相互作用こそが、行動を最も適切に説明できるものだと言うことです。また、人が「日常に従事している行動」も注目されるようになりました。
SMテスト(セルフモニタリングテスト)の開発者であるマーク・スナイダー教授は、この「性格か状況か」議論に対するクリエイティブな解答を示しました。
・SMのテストじゃないよ!
セルフモニタリングスコアが高い人の行動は状況に。
セルフモニタリングスコアが低い人の行動は性格に大きく影響されていると主張され、この有効性は証明されました。
その中には「ステーキに塩を振るタイミング」で、あなたが状況か、性格かで大きな影響が分かると言うユニークなテストもありました。
テスト方法は簡単で、ステーキを食べるときに「塩を振る前に1口食べるか」、それとも「食べる前に塩を振るか」で分かるといいます。
・2021年のバーベキューより
と言うのも、セルフモニタリングが高い人は状況に従うのでステーキの味によって行動を決めます。逆に、低い人は自分の好みの塩味を知っているので最初に塩を振ります。
と言うことで、メンバー全員に実験してみたところ見事に当たっていて、「状況に従うタイプか」、「性格に従うタイプか」に分かれました。結果も当たっていたのです。
状況に従うタイプは、セルフモニタリングが高いので状況に従ってコロコロと意見を変えます。性格は対人戦略なのですが、対人戦略で性格を変えられるのがこのタイプです。認知科学者の苫米地英人博士の「性格とは対人戦略である」と言うのが有効なのはセルフモニタリングが高い人の場合になります。
場の雰囲気を読んで行動することができます。
一方、セルフモニタリングが低い人は、性格や価値観、信念に従うので、状況に合わせてコロコロと意見を変えることがありません。周りのことを気にせずに自分を貫くので衝突も多くなります。
恋愛関係にも相関関係があって、セルフモニタリングが高い人は、柔軟な恋愛ができるのですが、悪く言えば、離婚や浮気が多くなります。一方、低い人は、恋愛関係が長続きし、離婚や浮気が少なくなります。
もちろん、仕事の出世にも影響しており、高い人はリーダーになりやすくさまざまな役割を果たし周囲の変化にも敏感であることが求められる管理職で高い評価を得やすくなります。が、仕事で失敗した時に自らを正当化し、他者に責任を押し付けることにも長けています。
一方、低い人は、高い人からの批判の矛先をうまく交わすことができずに、失敗の責任を押し付けられる傾向があります。低い人同士からは、このような場面で「誠実だ」と評価されたりしますし、職場では強弁な態度をとり、自らの主張をまげない傾向にあり、高い人は、妥協と連携で対立を解決しようとします。
そんななかだ塾5ヶ月目前編の感想を紹介しますね^^
「誠実性(堅実性)高く・セルフモニタリング低く・自己解決型」
「誠実性(堅実性)高く・セルフモニタリング低く・自己解決型」と言う真逆のパーソナリティに憧れを持つことは分かりますが、難しい部分もあると思います。
とはいえ、そもそもセルフモニタリングが高いので、セルフモニタリングが高いと言う特性上「状況」次第では何とかなるかもしれませんね^^
【2016年から配信!】10日間で学べる初心者でもできる認知科学に基づく気功教室とは?
【参考書籍】全て過去記事で紹介していますが、参考文献はこちら!
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●中田真広実績 はじめまして、中田真広と申します。 2012年から開催しているセミナーには、 台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。 ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。 コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。 パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。 お客様の感想600件を突破。 バーチャル講座100本突破。 ブログ記事3000記事突破。 起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。2000万円も!(現8年目) 書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。 認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。 株式会社なかだ 代表取締役 中田真広