● 21世紀の啓蒙を踏まえると「21世のヨガ」、「21世紀の気功」、「21世紀のピアノ」とは何か?
どうも、中田です。
なかだ塾3ヶ月目前編は、「夢を叶える客観力」、「次世代リーダーのコミュニティ論」、「21世紀の啓蒙~理性、科学、ヒューマニズム、進歩の読解講座」を行っていきました^^
客観力が必要な社会的背景としては、自分勝手、自己中、ひとりよがり、ワガママなど客観性のない人が現代社会で評価されることはないからです。
コロナ不況を乗り切るために客観力のうちの自己省察を徹底的にしよう 2020-05-04 08:00:00
認知科学コーチング理論でいえば、ゴールには社会性が必要ですが、客観力とはその社会性とも言えます。
19世紀の哲学者ショーペン・ハウワーはこんなことを言っていました。
「天才とは客観性を備え、精神に客観的方法を取らせることの人物に他ならない。天才とは主観的な自分自身に拘束されることがないので、意志のままに動かされる凡人とは全く逆の方向をたどる」
この文章が響いたって方もいましたね~。
夢を叶える客観力とは
そんな客観力には2つの要素がありました。
・自己省察=汝自身を知ること=パーソナリティ心理学のBig5テストや価値観リストで優先順位を付けることや何が好きで何が嫌いでなど自分の欲望を正しく知り、思い込みに惑わされず真実を見抜く力
・知的謙遜=自分の知識の限界をちゃんと把握できている状態のことで、ソクラテスの無知の知にも近い考え方
簡単にいえば、汝自身を知り、無知の知を把握できていれば客観力は高いでしょう。
今回は知的謙遜について書いていきますが、Googleが最重要視している特性が「知的謙遜」の能力です。
知的謙遜がないと自分が犯した失敗から改善点を学ぶことができず、いつまで経っても客観力が育ちません。
人間は誰しも自分がかわいいのでどんなに知的レベルが高い人でもミスや失敗を他人に押し付けてしまう傾向があります。
とはいえ、失敗を他人のせいと考えていると成長することなどできるはずがないわけです。
知的謙遜能力が高いということは、忍耐力、好奇心、中立性が高く、自分と意見が異なる相手でも、簡単に批判をせず、データやファクトを精査するのがうまい傾向にあります。
知的謙遜を高めるトレーニングとは?
知的謙遜を高めるトレーニングを2つ紹介しました。
1つ目は、細かい説明をすることです。
細かい説明をすると意外と説明ができないことに気づきます。自分の知識には穴があることに気づけるわけです。これを認知科学、行動経済学では、「説明深度の幻想」と言いました。(認知バイアス)
気功やコーチング、ビジネス、知識など他人に説明してみましょう。
うまくできなければ、自分は思ったよりも理解できておらず「説明深度の幻想」にハマっているだけかもしれません。
これは講座やレジュメ、商品資料などを作ってもらうと、全然うまくできなくて絶望する人が多いのですが、自分の能力を高く見積もりすぎていたこと、理解していたつもりになっていたことから起きています。
説明しましょう!
2つ目は、認知バイアスがあることを知ることです。
行動経済学を学んでいる人ほどバイアスを知っているので、自分の認知は歪んていることを知っているので、客観的に物事を考えやすくなります。
「21世紀の啓蒙」の認知科学者スティーブンピンカー博士も「認知バイアス解除プログラムをハーバード大学に導入するべきだ!」と提言されていましたよね。
認知バイアスの種類は数年前の段階で約170前後と言われており、現在はもっと増えているかもしれません。脳と心の取説バイアス編という講座で、約40個の認知バイアスを解説しました。
ダニング・クルーガー効果とは、能力が足りない人ほど自分に能力がないために能力不足に気づくことができず、結果として「できもしないのに自信だけはある」状態に陥ってしまう心理現象のことです。(「なかだ」での過去記事で何十回も取り上げていますね。)
気功初心者やコーチングのコの字しか知らないことが分からない段階では、ほぼ全員がダニング・クルーガー効果状態なので、この状態でコーチングセッションなどをしてしまうと悲惨なことになってしまいます。会社の新入社員みたいなものですね。
例えば、僕自身、コーチングの「コの字」しか知らない人に、「中田はコーチではない」と言われたことがあります。「なぜ?」と聞いても返ってこなかったのですが、、、。笑 むしろ、クライアントが0人で人生も変わっておらず、ゴールもない、「あなたがコーチではないのでは?」と思ったことがありますし、自分のレベルアップを棚上げしすぎに思います。社会性もなさすぎます。
ということで、できもしないのに自信だけはある場合は、やらせてみるのは1つの手です^^
そうすると、「できない」ことに気づきますので。
先日、自身の副業がまだ上手くいっていない段階で、副業や独立の相談を受けてビジネスコンサルをやろうとしている方がいましたが、あまりにも知識と経験が足りないことが分かっていないので、かなり危険ではありますね。
他にも、僕自身の経験でいうと、リフォーム会社さんが一か月で作業が終わると言っていたのに三か月経っても作業が終わらなかったという経験があるのですが、当然、クレームになります。
これも「できもしないのに自信だけはある」ダニング・クルーガー効果といえるでしょう。
できもしないのにやってしまうとGoogle会社や取引先を危険にさらしてしまうのでGoogleが最重要視する理由も分かります。
このようなできもしないのに自信だけはある例は事欠きません。
ということで、ビジネスなどでは、エフィカシーを高く保つのと、知的謙遜(客観力)の両方が必要なのです。
その他の効果的な方法とは?
自分は客観的ではないという事実をリマインドすること。徳の高さに重きを置くこと、畏敬の念の3つです。
客観的ではないという事実をリマインドすることについては、たいていの人は自分は客観的ではないと思い出した直後から逆に客観性がアップし、その影響力は2~3週間に渡って続くからです。
テストや、21世紀の啓蒙の読解、僕のセッションで間違いを指摘されるなどで自分の意見や思考は歪んでいるという事実=不合理さ(限定合理性)を意識に上げましょう。
徳の高さは他人や世間の役に立つことをしたいとか、困っている人を助けたいという気持ちで知的謙遜を高める効果を持ちます。
畏敬の念は自然的な現象に思いをはせることです。
地震、海、雷など人間は自然の力によってあっという間に死んでしまいます。海でいえば、ちょっとした波があるだけで人は泳げなくなって溺れてしまうわけです。
近年はこの畏敬の念は様々な効果が認められてきていますね~。
21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩
今回は時間がなかったので、第1章の「啓蒙とは何か?」という問いで、ディスカッションしてもらいました。
第1章を読んで「啓蒙とは何か」答えなさい。
啓蒙とは何か。この問い『啓蒙とは何か』をタイトルに掲げた1784年の小論で、イマヌエル・カントはこう答えている。それは「人間が自ら招いた未成年状態から抜け出ること」であり、宗教的・政治的権力の「ドグマと因襲」への「怠惰で臆病な」服従から抜け出ることである。そして啓蒙のモットーは「知る勇気をもて!」であり、その基礎をなす欲求は思想と言論の自由である。「のちの時代が洞察を深め、知識を広げ、誤りを正すことを防げる(中略)ような契約を、ある時代が結んではならない。人間の本来の定めはそのような進歩にこそあるのだから、それを妨げるのは人間の本性に対する犯罪といえよう」
同じ発想を21世紀に探すとしたら、物理学者のデイヴィッド・ドイッチュによる啓蒙擁護論『無限の始まり』のなかの一説になるだろうか。ドイッチュは、わたしたちが知る勇気をもてば、科学、政治、道徳のいずれの分野でも進歩できると述べている。
(中略)
では、いわゆる啓蒙主義とは何か。p33 21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 認知科学者スティーブン・ピンカー
もちろん、「啓蒙とは何か」は書かれているのですが、全員の答えが間違っていて、7割くらいの正解で驚きました!
とはいえ、第1章の1行目から「哲学者カント」が出てきて「何を言っているかわからねー」とメルカリに出品しそうな出だしではありますね~。笑
宗教的・政治的権力の「ドグマと因襲」への「怠惰で臆病な」服従から抜け出ることである。って何ですか?説明しなさい。も面白そうです^^
同じ発想を21世紀に探すとしたらの後に続くのが「21世紀の啓蒙と何か?」だったりもするのですが、「え!?」ってなっていて面白かったです。笑
21世紀の啓蒙を踏まえると21世のヨガとは何か?
「なぜ啓蒙主義の理念は繰り返し語らなければならないのか答えよ」
「呪術的世界観の問題点は何か答えよ」
などの質問も用意してあります。
「21世紀の啓蒙を踏まえると21世のヨガ、21世紀のヨガのあるべき姿とは何か答えよ」
「21世紀の啓蒙を踏まえると21世紀の気功とは?」
「21世紀のピアノとは何か?」
などはさらに応用問題になりますね~^^
「どのレベルの書籍をどれだけ読めるのか?」も自己省察と知的謙遜の客観力です。
「俺(や私)はまだ本気だしていないだけ!」ではなく、「本気を出しても全然読めない」「中田先生に習わないと無理だし太刀打ちできない」と絶望することができれば、まだまだ伸びしろがありますね~^^
原宿・北参道・新宿・渋谷・恵比寿・表参道・池袋・六本木・東京・世田谷などからお越しいただいています。
●中田真広実績 はじめまして、中田真広と申します。 2012年から開催しているセミナーには、 台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。 ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。 コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。 パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。 お客様の感想600件を突破。 バーチャル講座100本突破。 ブログ記事3000記事突破。 起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。2000万円も!(現8年目) 書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。 認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。 株式会社なかだ 代表取締役 中田真広