● 【マーケティング】みんな情熱、やりたいことでバカになる
どうも、中田です。
タイトルは、最近途中まで読んだ「みんな政治でバカになる」綿野恵太さんより。
「バカなんて許せない!」とイラッとした人も多いかもしれない。しかし、ちょっとまって欲しい。本は読まれなければ、意味がない。人間は「理性」よりもまず「感情」が反応することがわかっている。「バカ」という乱暴な物言いで、あなたの「道徳感情」に訴えて、本書を手に取ってもらったわけである。p3 同書より
中身についての解説は途中までなので、できないのですが、というか、この書籍はかなり難しいです。
認知科学から導かれる「バカ」や、「感覚的な論理の短絡の大衆」、自律している状態とは、依存先がたくさんあるから自律しているように見えるだけであって、自律なんてできるわけがないから最終的には「ナッジ」だよねとか、部族主義(コミュニティ)のミーム(文化)の影響を必ず受けるからわれわれという部族を相対化し批判する視点を持ちSystem2を働かせることで現代の環境には適さない遺伝的な傾向や有害無益な文化をチェックして部族主義から自由になろうとか、バカの居直りでもなく、シニカルな冷笑主義(SNSで増えている皮肉りながら上から目線で笑うこと)でもない。そのあいだの「ドヂ」な存在が求められている。愚民思想ははっきりいって罠だと思うとか、面白かったです。
時代の最先端を走っていたつもりが、振り返ると誰もついてきていない、というのはよくある話だ。すると「能力が足りない」「モラルがない」といった問題になる。さらにひどくなると「民衆は愚かだ」「やはりバカなのだ」と決めつける愚民思想に行きつく。このような振る舞いは左派やリベラルにも良く見られるが、はっきりいって罠だと思う。p254
あるあるだよな~。
みんな情熱、やりたいことでバカになる理由は、下の方を読めばわかるかと。
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さて、なかだラボラトリー10前編では、「ヒーラーがコーチングを語るべきですか?有料セッションで使うべきですか?」とか、懇親会では「有料セッションをすでにしているけれど、不倫というテーマをやめたい」という質問や相談を頂きました^^
共通点があるので、似たような相談として再度回答しますね。
両方に抜けている視点があって、それは「ビジネス(中でも、マーケティング、市場)」や「ライバル」の視点です。
特に、クライアント1人1人やコミュニティというよりは、「もっと大きな市場感覚」ですね。
ビジネスでは、やりたいとか、情熱とか、強みだけでなく、クライアントのニーズ、市場の流れ、ライバルの方があなたよりも強いビジネスを展開している、みたいなものがあります。
ライバルの方が強いというのは、比較されて最後にどっちを選ぶの?という時に、安いとか、親切だったとか、あの人の方が有名だからとか、実績が強いからとか、先生の所に行くとか、様々な理由でライバルの方にいってしまうというものです。
例えば、僕のセッションがキッカケで認知科学者苫米地英人博士のセミナーに行かれてばったり会うみたいなことは良くありましたし、逆のパターンも然りです。
コーチングやヒーリングを広めるとか、迷える子羊を救うという意味では成功していますが、ビジネス的には僕の詰めが甘いと言えるのではないでしょうか。(とはいえ、僕が無理そうなクライアントには他の先生を紹介することは良くあります)
ちなみに、先生(コーチングを受けているので師匠でもありますが)は完璧超人にみえますが、やはり値段が高いとか、サポートが薄いとか、全然分からなかったみたいなことはよく聞きますね^^
なので、業界No1でも必ず弱点があるわけで、2番手以降は、違った面で勝負していかなければなりません。(ここら辺の具体的な科学的手法はなかラボ10後編のテーマです。)
総合的に判断しなければならないのですが、読み違えると散々な目にあいます。もちろん、ビジネスをしているならば、僕も含めて誰しも経験済みでしょう。
例えば、「有料セッションをすでにしているけれど、不倫というテーマをやめたい」の場合は、「自分は情熱がなくなったからやめたいのだけれど次のテーマはどうするのか?」とか、不倫以外だとあなたの強みがないかもしれない。もしくは、恋愛だとよりライバルが強い印象ですから、ライバルよりも強みを出せるのか?ということが問題になります。市場とか、ライバル、あなたの強みの問題ですね。
この視点が抜けていたのです。
自分の情熱と、やりたいかどうかのみで判断していた、と。かなり危険ですね。
せっかく売れているのに、そのブログも消去するという判断をしようとしていたので、驚きました。今まで築いた資産を感情的になっていきなり0にするのは、なかなかぶっ飛んでいます。笑 いきなりガラッと全部変わって一発逆転みたいな感覚ではなく、ソフトランディングという感覚を覚えましょう。例えば、会社を辞めたくなったからといってすぐに辞めるのではなく、最低限1か月前には言って、残り1か月は我慢するみたいなものも必要でしょう。これは社会性の視点です。
ということで、市場感覚、ライバルの感覚を持ってください。(なかラボ10後編で、持つための実践とワークもします!!)
また、ビジネスといえば、僕自身、約10年(あと1か月でプロ10年目!)プロとして活動してきて、約1000万円以上かけて人から学んだり、ビジネス本・経営学・マーケティング本だけで100冊以上大量の書籍を読みましたが、、、
約10年経っても学習と実践が終わらないのがマーケティングの世界です。
アカデミアの世界だけでも膨大で、実務の世界もそれはそれは膨大すぎます。なので、かなり迷子にもなりやすいです。
例えば、有名なマイケル・ポーターのファイブフォース戦略は、ビジネスの型によっては使えないってことを知っている人はどこまでいるでしょうか。ポーターのみを学んでいると、どんな型でも使えるって勘違いしがちです。ヒーラーのビジネス展開も厳密にいうと、使えるパターンと使えないパターンがあるってことです。より深い理解が求められるわけです。ってやっていくと、マジで大変です。
他にも、コーチングでは「もっと大きな自分になれる!」「成長しよう!」が求められますが、ビジネスでは成長には罠があると言われます。
ブランドの独自性を失わせる原因を1つあげるとすれば、「成長願望」だ。もっと成長しておおきくなりたいという欲望は、ほとんど脊髄反射みたいなものらしい。その関心にあるのは、成長すれば報われるという思いだろう。(中略)
だが成長はほんとうに必要なのか?経済学者のミルトン・フリードマンは「成長しなければならいという絶対的なニーズがあるわけではない。成長したいという絶対的な欲求があるだけだ」という。p236ジャック・トラウト 「独自性の発見」
ここら辺は耳が痛い話です。
一応マーケティングって何だったてばよ!という向けの参考記事はこちら
2020-08-18 13:00:00 ゴール設定系ヒーラーは何を間違えてしまったのか分析してみた【起業・開業・売れるテーマ】
2020-09-25 15:15:00【コトラー】マーケティング1.0からマーケティング4.0へ!そして、僕が語るマーケティング5.0
2021-11-21 16:50:00高額商品の作り方〜値段の2倍の金額でも自分や相手が安い!と思えなければ作り直しましょう
2019-03-06 14:00:00何故マーケティングが必要なのか?「この絵は40年と30秒の賜物ですよ」ピカソ
前提として、今までは「ヒーラー」として、技術やマインド、身体開発だけを学んで来ればよかったのですが、起業、開業となると必ず「ビジネス(マーケティング)」を学ばなければ、ライバルとの競争に負けてしまいます。
「良い商品を作れば売れる!」「良いヒーリングができれば売れる!」という時代はとっくに終わっているのです。そもそも、良い商品も作れていないですし。
企業の目的は顧客を創造することだから、企業には2つのーただ2つだけのー基本的な機能があることになる。すなわちマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションが成果をもたらす。あとはすべてコストである。マーケティングは企業の特徴的かつ独自の機能なのである。 経営コンサルティングの父 ピーター・ドラッカー
シンプルに本質が書かれている文章で、皆さんの基本的な機能はたった2つだ、と。1つはマーケティング、もう1つはイノベーションで、2つが成果をもたらします。そして、あとのすべてはコストだ、と。組織、製造その他、管理、すべてはコストなのです。
次が最も重要で見過ごされてきた文章と言われているのですが、マーケティングは企業の特徴的かつ独自の機能なのです。
どういうことなのかというと、マーケティングという知らせることに対して、皆さんの特徴と独自の機能が出てくるよ~ということが書かれています。
マーケティングの視点があれば、「ヒーラーがコーチングを語るべきですか?セッションで使うべきですか?」という質問への回答がぼんやりと浮かんできて、市場というものが大局的にぼんやりとでも観えてくれば、催眠コーチ、恋愛コーチ、アンソニーロビンズ認定コーチ、苫米地式認定コーチ、国際コーチ●●認定コーチ、NLP△△認定コーチなどたくさんいるし、自身にはあまり強みがないから辞めておこうとなるはずです^^
たくさんいるってことがそもそも知らなかったって人は、同業者(ライバル)を30人くらい市場調査をしてください。笑 ちなみに、2020-08-18 13:00:00 ゴール設定系ヒーラーは何を間違えてしまったのか分析してみた【起業・開業・売れるテーマ】では、100人と書いておいたのですが、100人すらやれない人が多かったので、とりあえず30人としておきました。でも、数をこなせたかどうかで、あなたの市場感覚が変わってくるのは事実です。
簡単にいえば、セルフコーチングはできるけれど、パーソナルコーチングはできないからやめておこうって感じです。もしくは、表だってやらずに、必要な時に少し使えばいいと思います。とはいえ、アンチエイジング系のブログでコーチングを求められることはない気がしますが、、、。もちろん、ある程度コミュニティ(部族)ができてきたら、数年後に上位コースを作ってやるのはありかもしれません。
セミナーでワークをやらないと絶対に市場やライバル、強みなどは見えてこないです。
この記事を読んだだけでできる人もいないと思います。それほど大変な作業なので。
なかラボ10後編の「マーケティングは企業の特徴的かつ独自の機能」のビジネスワークを楽しみにしておいてください!!
原宿・北参道・新宿・渋谷・恵比寿・表参道・池袋・六本木・東京・世田谷などからお越しいただいています。
●中田真広実績
はじめまして、中田真広と申します。
2012年から開催しているセミナーには、
台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。
ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。
コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。
パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。
お客様の感想600件を突破。
バーチャル講座100本突破。
ブログ記事3000記事突破。
起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。2000万円も!(現8年目)
書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。
認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。
株式会社なかだ 代表取締役 中田真広