土用のウナギならぬ,夏至のウナギ | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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公式ハッシュタグ 令和6年6月23日 骨董品ランキング1位

  今日は,二十四節気の一つ,夏至である。太陽の化身である天照大神様が,日本を最も長く照らしてくれる日だ。

 

 

 

金山城伊達・相馬鉄砲館

 

 農耕民族の日本人には,夏至は米作りの目安としても役立てきた。 かって田植えは「入梅を田植の開始の目安とし、半夏生(はんげしょう)の頃までに終わらせる」 というのが農家の常識だった。田植え時期が早まるようになったのは、昭和二十年代以降、冷害に強い保温折衷苗代の発明や品種改良が進んだことによる。かって田植えは,梅雨の風物詩だった。政宗公の頃から宮城の農業の中心は米作りだったから昔の人達は,梅雨時には田植えやそれに続く草取りで多忙を極めた。なにしろ江戸時代には、江戸に流通する米の3分の1が仙台藩の米だったのである。

 

 

 関西では,夏至には稲の根がよく張るようにと願い,タコを食べるのだという。麦秋のこの時期に小麦が収穫される関東では,夏至に小麦餅を食べる習慣がある。しかし宮城県には夏至に食べる行事食というものがないのである。おそらく,今の時期に米作りに追われる仙台藩領では,体力をつけるために米や餅をたくさん食べていたから,夏至の行事食を特段に定める必要は無かったのだろう。

  当館は,11月4日に白石城で大型イベントを行うことに決定した。

 

 

私は,その準備のためにかなりのお疲れモードだ。夏に向かって英気を養わねばならぬから,昨晩は,ひと足お先に特上のウナギを食べた。土用のウナギならぬ,夏至のウナギとシャレこんだわけである