令和6年の奥羽越列藩同盟 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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 宮城県丸森町にある私設博物館の『金山城伊達・相馬鉄砲館』が主催者となり,本年11月4日に隣町の白石市で火縄銃の合同演武と講演会を開催することになった。講師は日本有数の火縄銃研究家である須川薫雄先生にお願いした。現在,須川薫雄先生は,陸上自衛隊土浦武器学校のアドバイザーも務めておられる。

 

講師の須川薫雄先生

写真提供 日本の武器兵器: トップ (xn--u9j370humdba539qcybpym.jp)

 

 須川先生の講演に先立って,山形県鶴岡市の荘内藩荻野流砲術隊,相馬市の相馬中村藩古式炮術,仙台藩丸森鉄砲隊,そして主催地の片倉家鉄砲隊による火縄銃演武が,白石城本丸で行われる予定である。いずれの団体からも火縄銃演武の参加への内諾をえている。荘内藩荻野流砲術隊及び片倉家鉄砲隊にあっては,すでに隊員への周知と呼びかけを開始したという。

 

荘内藩荻野流砲術隊

 

相馬中村藩古式炮術

 

仙台藩丸森鉄砲隊

 

 

片倉家鉄砲隊

 

  この四隊による演武は,戊辰戦争で会津藩などの赦免歎願を契機として白石で成立した奥羽越列藩同盟に参加した各藩の鉄砲隊によって行われる。いわば令和6年の奥羽越列藩同盟の火縄銃演武であり,来年には米沢,会津などへも参加を呼びかける予定である。今回は,その先駆けとしての実験的な演武なのである。

 また須川先生の講演の中では,女性だけの鉄砲隊である荘内藩荻野流砲術隊「桜隊」と丸森鉄砲隊らが今後とも親交を深めることを宣言する予定になっている。 この合同演武や無料講演会は,当館にとってはかなり大きなプロジェクトだ。会場や日程などについては追ってお知らせするが,当館は,またまた大赤字を抱え込むことになるだろう。頭の痛い話である。