今年も土佐文旦がとどきました。まだ、皮はかたく、青い(本当は緑色ですが)ものも交じっています。昨年の霜が降りる前に収穫され、ムロの中で寝かされていたものです。
高知市土佐山の中川で柚子を作っておられる大藪博伸さんが、自家用に育てておられる文旦を頂きました。この方はポンカンも作っておられ、やはり美味しいと評判のものです。
大手の工場では、かんきつ類の加工には、一部薬品を使って、子袋を溶かしたりしているところがあります。しかし、私たちは、手作業で皮を剥ぎ、子袋もムッキーちゃんを使って、ひとふくろづつ剥いでいます。種を除けて実は文旦ジャムに使ったり、ジンジャージャムの原料にしたりします。そして、皮は、分旦ピールに加工します。文旦の皮は、ゆがいて晒し、乾かすと上等な文旦ピールができます。色もよく、味も濃い、文旦ピールは、パンやケーキの中に使うとよく引き立つものができます。これも一年分を作りだめしています。
さて、今週の日曜日・1月5日のことです。鏡地区のリオを出発して、土佐山のオーベルジュまでの約9kmは先頭を走る。さらに土佐山地区の直売所まで約7kmも、すれ違う地元の方々の声援を意識して、かなり見栄を張って、先頭でたどり着く。
そこから折り返しての帰りのコースで、いつもは、限界の20kmに近かずいた時、走っている私の横に軽のバンが止まる。「今年も文旦はいるね」と声をかけられる。その方が大藪博伸さんで、喜んで頂きたい旨を伝える。
まだ青いので、低温の予冷庫でしばらく寝かせてから、加工します。