これから起業する人、そしてすでに起業家の方へ。


わくわく、ドキドキしながら始めるあなたの会社や事業、そして新商品や新サービス、

廃業や損切りするタイミング、条件を予め決めていますか?



事前に「止める条件」を決めておくことを、わたくしはお勧めしております。


これは自著の

『片手間では絶対成功しないネット通販』にも『億稼ぐネット通販の教科書』にも記述しました。


事業を始めて、

どんな状況になったら、それを諦め見切りをつけて、取り止めるかの要件を事前に決めておくと、

色んなメリットがあります。


その一番は、

【最悪を回避】できることです。

夜逃げや首を吊るような事態にしない、家族を露頭に迷わせないという大人の責任を果たせすことに繋がります。



わたくしは外資系企業で労働者をやっていた時期がありました。

その会社では、事業計画書を作る場合、右肩上がりの良い想定の計画書だけでなく、どん底に落ちる最悪の事業計画書も作るように躾けられました。


その時の学びが、

この事業の辞め時、撤退条件を事前に考えておくことを習慣にするキッカケになりました。



日本の企業が作る事業計画書は、必ず右肩上がりです。

しかしながら、現実は違います。

「最高と最悪の想定を両方、持っておく!」と実は危険回避力が備わって最悪にはなりません。


また、事業のほとんどは最初上手く行かないか、途中で停滞するものですが、自分で事前に最悪の状態を具体化しておくことで、最悪になる一歩手前まで、鋼のメンタルで頑張り抜く突破力や継続力が加味されます。


何を最悪かを具体化していないと、不安な気持ちで覆われて、最適な判断や行動が出来なくなり、事業は上手くいきません。


結果は、適切な選択をすることが第一歩目ですが、

このお金をどう使うか、時間をどう使うか、人をどう使うかの選択を間違うと、あとはどんなに頑張っても、無駄な努力、水泡に帰してしまいます。



わたくしが、約20年前に起業する時に、決めた廃業条件は次の通りです。

・家賃支払いの遅延が常態化

・借入の返済が連続して滞る

・銀行や個人がお金を貸してくれない

・クレジットカードのキャッシング枠の残りが50万円になる


最後のキャッシング50万円が建て直し資金という考えでした。



苦しい一年間がありました。

キャッシングして、返済をしていた時期があったからです。


この時に考えたのは、シンプル。

毎月の支払い額より

毎月の収入を増やし続けることです。



新たな追加の借入をして、攻めに転じるための準備を整え、

起業4年目に飛躍し、苦しい状態からは抜け出すことが出来ました。



その時のポイントは、【値上げ】です。

準備と言うのは、

高くても買ってもらえるようにする準備でした。


高いのに売れる理由