起業家コンサルとして、質問攻めする目的は「主体性の強化→成功者体質」へ導くこと(杉本幸雄)
わたくしは、朝の自由が丘の空気が好きだ。
とくに、まだ半分ほとんど眠っている時間帯がいい。
高台にある部屋の窓を開けると、夜の名残りが薄く漂い、
その静けさの中で、人生の輪郭がいつもより少しだけはっきり見える気がする。
もちろん、
それは気のせいかもしれない。
人生というものは、湯気のように形を変えながら立ち上り、
掴もうとすると指の間から抜けていく。
しかし、その曖昧さの中にこそ、主体性の種が潜んでいる。
わたくしは、20年間の起業家コンサルティングの中で、
その種が芽を出す瞬間を、2万回のコンサル指導セッションの中で見てきた。
主体性は
「選択の理由」を言語化した瞬間に育つ
選択そのものは、ただの行為だ。
朝、どの服を着るのかという選択と、
経営者として方向性を決める選択は、規模こそ違えど構造は同じこと。
どちらも「選んだ」という事実だけがある。
しかし、主体性はそこには宿らない。
主体性は、
なぜその選択をしたのか?
という【理由を言語化した】瞬間に、静かに芽を出す。
理由を言語化するという行為は、
自分の内面に確かにある小さな想いを拾い上げる作業だから。
その想いは、
たいていの場合、他人のそれよりもずっと小さい。
SNSの喧騒や、世間の騒音、それに誰かの強い意見にかき消されてしまいそうなほど小さい。
けれど、
その小さな想いこそが「主体性の源」であると、わたくしは考えている。
わたくしは、これまでクライアントの売上を累計110億円以上、押し上げてきたが、
この成果は派手な戦略ではなく、
この「小さな想い」を言語化させる地味な作業の積み重ねによって、産まれたもの。
わたくしの質問攻めは、クライアントの「目的意識」を掘り起こすスコップ
起業家コンサルタントとしてのわたくしの姿勢は、
「片手間ダメ!ど根性® 」
である。
片手間で、いい加減に決めた選択には、片手間の目的や理由しかない。
片手間の理由には、主体性は決して宿らない。 全てが「なんとなく」だからだ。
だから、わたくしは質問攻めする。
質問は、スコップのようなもの。
表面の砂をどけるだけでは、主体性の塊には届かない。
深く掘り進める必要がある。
- なぜ、その方法を選んだのか
- その選択は、あなたの人生目的と整合しているのか
- その理由は、他人の言葉ではなく、あなた自身の言葉か
- 今日からやり直すなら、同じ選択をするか
- その選択に「目的意識」はあるか
質問を重ねるたびに、
クライアントの内面にある“本当の目的や理由”が少しずつ姿を現す。
それは、薄暗い洞窟の奥で光る鉱石のように、静かで、強く、そして美しく輝いている。
成功体質とは、「自分の言葉で選択できる体質」のこと
成功体質とは、才能でも性格でもない。
選択の理由を、自分の言葉で語れる体質
のことだ。
わたくしは、これまで6冊の商業出版を通じて、
この体質を持つ人が例外なく成功していく理由を言語化してきた。
そして、2万回のコンサル指導の現場で、
主体性のある選択をする人が、
長く、静かに、しかし確実に成果を積み上げていく姿を見てきた。
逆に、他人の言葉や「なんとなく」で選択する人は、
どれだけ優秀でも、どれだけ努力しても、長続きしない。
主体性がない選択は、風に吹かれた紙切れのように、
どこへでも流されてしまう。
主体性のある選択は、
重心が低く、揺れにくい。
まるで、重い石を底に沈めた船のように、
多少の波では転覆しない。
わたくしが質問攻めにする理由
それは、クライアントの中に眠っている
静かな主体性
を呼び起こすためだ。
主体性は、外から与えられるものではない。
質問によって、本人の内側から引き出されるものだ。
わたくしは、クライアントの人生のハンドルを奪わない。
ただ、ハンドルを握る手を強くするための質問を投げ続ける。
質問攻めは、筋トレのようなもの。
最初は重く感じるが、続けるうちに筋肉がつく。
主体性という筋肉が。
結論
主体性は、
選択の理由を言語化した瞬間に育つ。
そして、
その理由が「自分の言葉」で語られたとき、
人は成功体質になる。自律するし、自立できる。
わたくしは今日も、
自由が丘の静かな朝の中で、
クライアントの主体性を育てる質問を準備している。
片手間ダメ!ど根性®、という姿勢で。


