滑走屋についての、必読の文章。




上のリンクを貼りたいために記事を書いたようなものである。

つまり、ここから先の文章は、ある意味蛇足(ナハハ…)。




滑走屋は観客の皆様が撮影された動画しか観ていないので、深い感想は書けないのだけれど。

多くの方が、「Love On The Floor」を連想すると語っていたし、私も同じ印象を受けた。

ただLOTFは、キャストと他のダンサーとの間にはっきりとした違いがあった。キャストはスケーター、そして主役のシェリル・バークはボールルームダンサーという一人で踊らないダンスの経歴の人。一方、バックダンサー達はオーディションで選ばれた、おそらく多種多様のバックボーンの持ち主であろうダンサーである。持っている技術の質が違う。なので役割を分け、表現するものも種類を分けている感じだった。

一方、「滑走屋」は、メインスケーターもアンサンブルスケーターも同じ、スケートという技術を基盤とした集団だと感じた。むろん個々の技術の高低はあるのだろうけれど、それ以上に同種の人間の集団という印象が強かった。同じ職能を持つ人々だと思った。


滑走屋オフィシャルサイトの言葉を引用する。



<引用>

滑走屋が職人技で魅せる、ノンストップ、怒涛の75分!

<引用終わり>


そう、スケーター達が幼い頃から10年以上、朝に夕に積み上げてきた氷の上の技術は、職人技と言っていいものなのだろう。

ただ私は、彼ら彼女らの持つ技術を「職能」と感じたけれど、スケーター達の皆を「職人」とは感じなかった。職人というのは、顧客の求めに応じて技術を引き出しから取り出す人というイメージが私の中にあって。

しかしそういう姿勢があるのはプロスケーター3人と、友野選手くらい?という印象(PIWの中西樹希さんもかな?)。学生の方々は顧客の求めに応じるという意識は「元々は」それほどないように思えた。

アマチュア競技というのはそういうものだしね。自分の満足や納得を追求するために競技をしているのだから。

ただ、ネットにアップされた動画を観ていると、学生さんたちもだんだん意識が変わっていったのかな?という印象を受けた。


なんというか、職人になり得る技能を持つ人間に対し、職人として、「観客の求めに向かい合う者として」の意識を持たせる、それが滑走屋というショーだったのでは?なんてことを思っていた。


あ、ショーを観に行っていない人間の言葉なので、当てにはしないでね。




あと。

たまたま自分の過去の記事をチェックしてたら、D10Wolrdの記事が出てきて。



上の画像みたいな、群像劇っぽいアイスショーをこれからもやっていきそうだから、2018年の6月にテン様に期待した、ということを思い出したのである。


そして、滑走屋でも、どこかのナンバーでスケーター達が集まってる構図があって。あ、私が観たいと思うものを今回、大輔さんがやってくれたんだな、と思ったのである。