2月14日はバレンタインデーであり、高橋大輔がスケートを始めた日、つまりファンにとってはある意味記念日である。

とはいえ、大輔さんの子どもの頃まで気持ちをさかのぼらせる気にならないのは、ネットにアップされた沢山の滑走屋の動画を反芻する方に私の気持ちが向いているからだろう。

皆様が撮影された動画、つまりショーのかけらだけでブログ記事を書くというのは、「葦の髄から天井覗く」ようなもの、的外れの文章になる可能性高いよな、と思いつつ、書きたいぞーっと思うことも浮かんで来る。とはいえ、書く時間取れるかしらん?という感じ。




今日はやることあったしね。


実は、一度「お菓子の家」を作ってみたくて、昨年のクリスマス前にブルボンのお菓子キットを買ったのである。

しかしクリスマスは忙しく、作ってる時間がなくて年を越してしまい、バレンタイン用にしようと思ったのだ。


で、作ったのがこちら。



屋根をクッキーで飾るとき、溶かしたチョコレートを塗って貼り付けるんだけど、貼り付け面ではない側にチョコが飛んだりして、あまり見場よくならなかった。

仕方がないので粉糖ふりかけて誤魔化した。

でもまあ、可愛いからいいか、という自己満足の世界である。




で、チョコを塗るために使ったスプーンについたチョコを舐めたりしているうちに、ふっと、滑走屋のことを思い出して。


あ、そうか、大輔さんが作るダークな世界って、チョコレートみたいに甘いんだな、と思ったのである。

ビターで、何かが匂い立って、暗い。でも触れた人間はどこか活力を得る。滑走屋、そしてこの間の氷爆の世界はそんな感じ。

むろん、興行というのは暗い空間に照明の光だけで世界を作るものが多いから、闇と親しい世界観は多い。「Love On The Floor」だって、「氷艶2019」だってそうである。光源氏が刺されたシーンなんて真っ暗闇もいいところの世界である。

ただ、高橋大輔が作る闇を帯びた世界は、どこか甘い、スイートなものを感じるのだ。


これが、私がファンになる前、大輔さんの演技に対して「どこか偽物っぽい」と思ってた理由かもしれないな、と思う。

元々芸術というか、本物と感じるような世界って、他者に対して優しくないというか、重たいイメージが私にはあって。

で、甘やかで軽くてどこか優しい大輔さんが作る世界は、それとちょっと違ってたんだよね。

で、高橋大輔という人が作り出すものを追いかけていくうち、その以前持っていた「本物感」というイメージ、あんまり意味なかったなあと思うようになったのである。通好みだけがすごいわけじゃない。

高カカオチョコレートは甘くなくても美味しいけれど、甘いのも当然美味しいし、カカオのパワーもある、そんな感じ。




明日はこのお菓子の家解体するので、滑走屋のネット動画見ながら食べようかしらん。