「猫の不妊手術に助成金をいただけると聞きました」
はい。お住まいはどちらですか?
あぁ…行方市。
実は、猫の不妊手術費用の助成金は鹿嶋市限定なんです。
ですが
低料金で手術をしてくださる先生を、毎月第二木曜日にお招きして、鉾田市で手術をしていますよ。
ただし、そこで手術ができるのは飼い主がいない猫だけです。飼い猫ならば、お近くの動物病院の先生にお願いしてください。
「うちには犬がいて、猫は飼えないので。みな野良猫です。」
みな?
何匹いるのですか?
「7匹か…8匹いますでしょうか…。初めて小さな猫が来た時、お腹を空かせていたようで、かわいそうで餌をあげてしまいました。いけないことだと思ったのですが…」
ええ。
でも、そのような命を尊び慈しむことが、本来悪いことのはずはありません。
ただ、ご本人もお認めのように、かわいそうに思ったが故に与えた餌で、猫が増えてしまった…これについては、責任を感じておられるのですよね?
そして問題を感じて、けいせつ基金に相談した…そうですよね?
それなら充分、やるべきことはやってくださったと思いますよ。よく相談してくださいました。
今8匹ということですが、次に気づく時には4倍になってましたよ。その次は今の16倍です。
2月の第2木曜日は13日です。その日に手術しちゃいましょうね。
「はい、ですが、メスが何匹いるかわからないんです」
いやいや
オスもメスも手術しなければなりません。手術する以上は、今いる猫は残さずやらないといけません。
「…ですが、一度にだと手術費用が用意できません。メス猫だけではいけませんか?」
メス猫だけ手術すれば、そこにいる猫の出産はなくなります。だけど、オスがよそに行って、よそで繁殖することだってあります。
目の前が綺麗になれば、よそのことは知らん…というわけにはいきませんよね?
「それはおっしゃる通りです」
ですから、そこにいる猫は一度に全て手術しなければなりません。
費用の都合で少しずつ…なんて考えていると、繁殖の勢いに負けて、いつまでも終わらないことも考えられますし、今後、手術してない猫だけを選んで捕獲することも簡単ではありません。
とにかく、費用が足りないから一部だけ手術する…というのは賛成できません。
費用は立て替えることもできますので、とにかく全て手術しましょう。
「はい…」
うん!
それではこうしましょう。
通常、猫の不妊手術費用の助成金は鹿嶋市限定ですが、多頭飼育崩壊が懸念されるケースでは、鹿嶋市以外でも鹿行地域を対象に相談に乗っています。
ただし、純粋な野良猫の場合と違い、今回の場合は、餌をやって増やしてしまった責任を、ご本人も感じておられますね?
こういう場合、不足分はけいせつ基金が埋めますが、できる限りのご負担をお願いするようにしています。
お幾らまでご負担いただけますか?
そうですか。わかりました。
それでは、それを超えた分はけいせつ基金が負担しますので、8匹全てを手術しましょう。
それでは、2月4日の11:00に訪問させていただきます。よろしくお願いいたします。
…というわけで、今日行ってきました。
朝晩のごはんの時間には、たくさん来るそうですが、今日行った時には2匹だけでした。
と聞いていた「犬」は君か(^^)
すでに電話で、大部分のお話を済ませていたので、手術当日の注意事項と
これからこちらの猫たちの手術費用を一部負担する「けいせつ基金」が、いかに全国の皆様からのありがたい善意で成り立っているかを、3000,3000,3000…と、ずらっと並んだ通帳を見ていただきながら説明しました。
捕獲器の使い方を説明
見てください、このドッグラン。
この子のためだけにあるドッグランです。
ここの猫ちゃんたちは、2月13日に手術します。
捕獲器も8台用意して行きました。
本当に幸せ者です。
ここの猫ちゃんたちは、2月13日に手術します。
8匹という段階ですので、悲惨な光景には至っていません。
だけど、予防というのはこういうものです。
このタイミングでしなければ予防になりません。