実は断ることもあるんです(1) | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

なかなか基金利用対象のワンコに出会えない…と書いてますが

一方で、実はいくつかお断りしているケースがあることも書いておこうかな。

南北に長い鹿行地域ですので、車での移動距離は結構なものになります。

片道40分もかけて訪問して、結果的にお断りすることになった場合には、訪問をブログ記事にするわけにはいきませんので、せっかくの活動がなかったことになるわけで´д` ;

僕としても非常に辛いものがあります。

しかし、皆さんからのご支援金は、皆さんから託されたもの。

けいせつ基金に賛同してくださって、僕にその使途を一任してくださったもの。

そういう大切なお金ですから、一件とて雑に助成したことはないんですよ、これは胸を張って言いますが。

一匹でも多く手術したい。
一日でも早く手術したい。

その気持ちは本音ですが、だけど、前のめりになって、ただバラ撒くような助成は一件もしていません。

けいせつ基金では通常、まず基金利用希望者から電話があります。

その時点で簡単な質問をして、鹿行地区の犬であること、雑種であること、メス犬であること…等を確認します。

「外飼い」については、数ヶ月前から不問にしています。

目指す目的と、限られた財源とを含めて考えれば、まず最初は外飼いから始めるべき…という考えは間違ってなかったと思いますが、しかし「外飼いなら助成する」という形になると、あたかも外飼いを推奨してるかのように受け止められてしまいます。

それは本意ではありません。
ですから今は、室内飼いでも助成します。

一番強くこだわっているのは、慈悲とか慈愛の心で迎えてくれたワンコかどうか…この一点です。これにはかなりこだわっています。

「なんで飼い主がいるのに、第三者が手術費用を出す必要があるのか?」
というのは、分かってもらうのが一番難しく、僕としても一番熱弁しなければならないところなのですが、けいせつ基金を支援してくださっている皆さんなら、もちろんよく理解してくださっていると思います。

猫と違い、犬の場合には、野良犬を手術してリリースすることはできません。法律的にもアウトです。

雨にズブ濡れになりながら、お腹を空かせて彷徨っているワンコに、食べ物を与え、雨をしのぐ屋根を与え、風をしのぐ小屋を与えてくださった。

そしてそれだけではなく「はい、私が飼い主です」と宣言してくださった。

それで初めて、けいせつ基金はそのワンコと関わることができるのです。

「特にワンコが欲しかったわけじゃなかったんだけどよ、だけどあのまま放っておくのはかわいそうだべよ」

そう言ってくださったから、現実に一つ命が救われたし、こうしてけいせつ基金を利用して、望まない繁殖も防ぐことができるわけです。

だから飼い主がいる雑種に助成することについて、不合理な点は、僕には全く見出すことができません。

全く正しいと思っています。


ちょっと長くなったので、続きは(2)に書きますね。