骨盤から下肢のキネマティックチェーンにより、骨盤の回旋と、それに伴う股関節の内旋・外旋によって、足部にも機能的な内反・外反が起こる。

【例えば】
股関節の内旋
  ↓
大腿骨の内旋
  ↓
脛骨の内旋
  ↓
足部の回内




骨盤が前傾すると、両側股関節が内旋位に置かれる為、両側大腿骨・脛骨が内旋し、足部が回内する。
このような状態を後方から、足部を観察すると、アキレス健はハの字(良好なアライメントではアキレス腱は地面に対してまっすぐである)を呈し、両側縦アーチは減少(もしくは消失)している。

また、骨盤が回旋すると、回旋と同方向の足は内反位となる。反対側の足は外反位となる。


自動もしくは他動運動で、骨盤をニュートラルな位置に戻し、再度確認すると、下肢全体の内旋と足部の回内が減少し、縦アーチが持ち上がるのを確認できる。
骨盤をニュートラルにしても足部に変化が見られない場合は、構造的な回内足を疑うと良い。


正しい歩行には股関節の回旋が不可欠である。
大腿骨は、立脚中期から外旋を始め、遊脚初期で、反転し内旋を開始する。距骨下関節に制限があると、脛骨ー大腿骨のキネマティックチェーンに変化が起こり、股関節の外旋制限が起こる。
脛骨と大腿骨の可動域制限により、腸骨もしくは骨盤が前屈し、腰椎の前弯が亢進する。





参考文献:医道の日本社 図解 姿勢検査法
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前々回セミナーの様子です

6月19日筋膜セミナー風景②
6月19日筋膜セミナー風景①
6月19日筋膜セミナー風景③

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会 場:おくがわ整体院 東京都新宿区西新宿5-1-3 ハイブリッジビル2A

http://www.total-conditioning.com/access.html

<講師紹介>
大久保先生

大久保圭祐先生

プロフィール:パーソナルトレーナー。ボディワークの“Rolfing®”に興味を持ち、渡米してRolf Institute®を卒業する。トレーニングやランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、店舗メニューのプロデュース、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。筋膜メソッドを綴った著書「筋膜ボディセラピー(三栄書房)」発売中。
HP http://www.keisuke-o.net/


宮井先生

宮井健太郎先生

プロフィール:理学療法士。ロルフィング®・ロルフムーブメントプラクティショナー。フランクリンメソッドエジュケーター。都内を中心に個人セッション、ワークショップを行うとともに、理学療法士としても活動中。
HP http://rolfing-greenrug.com/

<具体的内容>
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<参加費>
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TC研究会会員 12960円


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皆さまのご参加を心よりお待ち致しております!!

仙腸関節では主に、矢状面で比較的小さな回転・並進運動が見られる。

 

仙腸関節の関節運動を説明する。

前屈運動(うなずき運動):腸骨上の仙骨の前方回旋

             仙骨上の腸骨の後方回旋

             もしくは、上記両方が同時に起こる

 

 

後屈運動(起き上がり運動):腸骨上の仙骨の後方回旋

              仙骨上の腸骨の前方回旋

              もしくは、その両方が同時に起こる

 

 

仙腸関節の関節面は垂直に近い為、特に大きな力が関節にかかった時には滑りにより損傷を受けやすい。仙腸関節の前屈運動により、間接面間の圧迫と剪断力が増し、それにより安定力も増す。

仙腸関節の締りの位置(CPP)は完全前屈位である。その為、前屈トルクを生む力が仙腸関節を安定させる。

前屈トルクは、

・重力

・靭帯の伸張

・筋の活動

によって起こる。

 

 

 

まず重力により仙腸関節を安定させる作用に関して説明。

仙腸関節の安定維持のためには、骨盤にかかる重力と荷重は重要な要素である。

比較的小さい静的な負荷をかける活動(座位・立位など)では、この2つの要素だけで十分な安定性の確保ができる。

体重による下向きの力は通常、仙腸関節中心部の前方を通り、同時に重力によって上向きの股関節圧迫力が生じ、その力は大腿骨頭から寛骨臼に伝わる。

これらの力は仙腸関節付近で反対方向に前屈トルクを生み出すモーメントアームによって作用する。

体重によるトルクは腸骨に対して仙骨を前傾させ、股関節の圧迫力はによるトルクは仙骨に対して腸骨を後傾させる。

 

次に、伸張した靭帯の作用に関して。

さらに大きな動的な負荷がかかる場合は、靭帯と筋が仙腸関節を補強する。

仙腸関節の結合組織(仙結節靭帯・骨間靭帯など)の多くは前屈トルクにより伸張される。これらの靭帯の張力が高まることで、仙腸関節の関節面が圧迫される。

 

最後に筋活動の作用に関して

さらに高い安定性が要求される動作(ランニングなど)では、体幹や股関節の多くの筋(腹直筋・大腿二頭筋・脊柱起立筋・骨盤底筋群・多裂筋 等)が、仙腸関節を補強し安定させる。

これらの筋が収縮することにより、関節面に対する自動的圧迫力が生じ、前屈トルクが増し、仙腸関節の補強が可能な結合組織を引き寄せるという作用が一緒に起こる事で仙腸関節を安定させる。