前回下部交差症候群についての記事を記載したので

今回は上部交差症候群(UCS=Upper cross syndrome)についてです。

 

 

頭部が前方に移動し理想とする矢状面上の垂直線から前方変位する頭部の前方移動変位は、パソコン作業、デスクワーク、車の運転等現代の生活習慣に起因するものと考えられる。

頚椎は本来の正常な前弯を形成しているが、頭部の前方移動変位では上部頚椎は過度伸展位、下部頚椎は屈曲位に置かれる。

 

この前方移動変位は、上部交差症候群のパターンと一致する。

これは、胸郭から頭部にわたる筋と関節のバイオメカニクス異常である。

 

 

機能亢進:大胸筋、小胸筋、斜角筋、僧帽筋上部線維、胸鎖乳突筋後頭下関節などの姿勢筋

機能低下:僧帽筋中・下部線維や深部頚椎屈筋群

 

 

これにより

頭部前方移動亢進

下部頚椎屈曲変位

胸椎屈曲変位

胸椎前弯亢進

後頭環椎伸展変位

上部頚椎伸展変位

肩関節前方移動亢進

 

が起こる

 

 

 

 

参考文献

 

 

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下部交差症候群

(LCS=Lower Cross Syndrome)

 

 

まず、

こちらをご覧ください。

 

 

 

腰椎の前弯が亢進した状態を側方から観察すると

機能亢進した筋機能低下した筋とが

対角上に位置するのがわかる。

 

対角に位置している筋を線で結んでいくと、✕ができる。

その為に、下部交差症候群(LCS=Lower Cross Syndrome)と呼ぶ。

 

腰椎の後部・大腿の前部の筋:機能亢進/短縮

腰椎の前部・大腿の後部の筋:機能低下

を起こすのである。

 

これにより

  • 骨盤前屈亢進
  • 仙腸関節伸展変位
  • 腰椎関節伸展変位
  • 椎間板への荷重増加
  • 腰仙関節屈曲変位
  • 股関節内旋変位
が起こる
 

 

こうした姿勢の変位は

機能異常/機能低下

  ↓

構造的変位

  ↓

機能障害

という悪循環を起こす。

 

 

 

 

 

 

TC研究会の藤森です。今回は、クライアントさんを良い状態に導くアプローチ方法の1つ関節マニュアルアプローチについてお話します。

突然ですが、皆さんの前に、股関節の不具合で歩行動作が上手くできないクライアントさんが訪れました。

どんなアプローチをしますか?

・・・・・

股関節周りの筋肉が硬いからマッサージで緩めよう
股関節周りの筋肉が弱いからトレーニングで鍛えよう
アライメントが崩れているからストレッチポールで整えよう
使い方が悪いから歩く練習をしよう
などなど、皆さんのバックグラウンドによって、たくさんの解決策があるかと思います。

医療業界・フィットネス業界には様々なアプローチ法が存在しています。それぞれの考え方をベースに、その方法も徒手で行うものから道具を使うものまで多種多様です。
今あるアプローチ法は、先人の知識・創造・発想・ひらめきなどが生み出した産物です。
どれが良い悪いではなく、全て患者さんを良くしたいという共通の思いから発展してきた素晴らしい手段です。

そして、これら様々なアプローチ法は大きく分けて、全体へアプローチするか、局所へアプローチするかに分類されます。

患者さんをみていくことが前提ではありますが、局所(木)と全体(森)という視点は見逃せません。
これらも、どちらが良い悪いではなく、局所を考えながら全体をみる、全体を考えながら局所をみるといった相互の関連性が考慮できること(ミクロとマクロの視点)が大切になってくるでしょう。

人間は組織ごとに切り離せるものではないから、全体へのアプローチだけで良いという意見もありますが、局所アプローチの必要性も十分あります。

例えば、音楽(全体)は、一音一音(部分)分解して聴くものではありませんが、ある一音の印象が全体の調和を乱すことがあるでしょう。
音楽(全体)も単音(部分)の連なりによって成り立っていますので、ある一音が欠ければその音楽はその音楽として成り立たなくなります。ですから、部分へのアプローチも必要です。

同じように、股関節の不具合で歩行動作が上手くできない人に股関節の筋肉(局所)を緩ませることは歩行動作(全体)の改善にはなるかもしれませんし、
身体にとって効率的な歩行動作を学び、覚えることで、股関節(局所)の不具合が良くなり、歩行動作(全体)も改善されるかもしれません。

このような全体と局所の両面からのアプローチは、相乗効果が期待されます。

そして、関節マニュアルアプローチ(JMA)も効果的で有効な手段の1つになります。

関節マニュアルアプローチは、関節(骨と骨)を直接動かしていく技術になります。先ほどの分類からすれば局所(関節)へのアプローチになりますが、骨の動きを伴った技術も用いるため、全体(動作)の要素へと発展させることを可能にします。

単に局所だけをみるのか、全体の中で局所をみるのか、似て非なるものです。

クライアントさんを良い方向へ導くアプローチ法の1つに、関節マニュアルアプローチ(JMA)を習得してみませんか。