触察とは?

全4回シリーズの今回は第1回目で総論として全身の骨や筋の触り方の基本を行っていきます。

 

皆さん “触診”と“触察”の違いがわかりますか?

“触診”という言葉は、診断法の一つで医師などが手指などで触って診断することです!

それでは “触察”はというと、診断ではないが詳しく触って調べることです。

現在は科学技術が進歩し、病院などでは画像診断や精密検査が主力となり昔の様な触診技術は不要な傾向になっているというのが現状です。

 

 

では“触察”はというとどうでしょう?

私たちのクライアントは “今” をとても大事していませんか!

 

『この痛みをすぐとってほしい!』

『ここを引きしめたい!』

『こんな動きをしたい!』

 

という大きな希望を持って頼ってくれていませんか!

その時に 何となく 良くなったでは無責任ですよね。良くならない場合は話しにもなりませんよね。

 

しっかりとクライアントに触れ動きを評価し、そして的確にアプローチしなぜ良くなったのかを説明できなければなりませんよね♪

 

その時に“触察”が必要不可欠なことは現場で直接クライアントに触れあっている皆さんが一番わかってますよね(*^-^*)

 

そして本セミナーに参加して頂くことで

◆日頃触ることが少ないトレーナーさんやボディワーカ―さんには 確実にレベルの底上げや他との差別化になります!

◆普段から触ることが多い施術家さんや治療家さんには 今一度しっかりと復習することで精度を向上させることは間違いなしです!

 

是非皆さまのご参加お待ちしております!

 

 

 

テーマ

 

6月14日 『 第1回 触察法 総論  全身を 見て・描いて・触る!! 』

―全ての基礎をなる触察法―

 

 

実技は二人一組のペアで実施します

実際にペアの方の

「骨」を触り、動かし

「筋」を縮め、伸ばし

触って、確認した後に

ペアを組んでいる先生の身体に、ペンで骨や筋の図を描いていき、頭の中に骨や筋のイメージを徹底的に叩きこみます!

 

また、本セミナーは時間の許す限りペアを変え、繰り返し練習を行います!

そうする事で、ついつい曖昧になりがちな触察技術を、より確実なものにして自信を高めていきます。

解剖学や、触察などは基礎的で、地味で、普段の臨床とは別物と考えがちですが…

どんな技術であろうと、その土台を築いているのは、間違いなく地味で、基礎的なものではないでしょうか?

なので、今回の勉強会は必ず皆さまの現場で+αになることは間違いありません!是非、一緒に触察を学び、技術の土台をワンランクアップさせましょう!

 

対象

 

どなたでもご参加可能です。

 

特に以下のような方にお勧め致します。

・普段クライアントの身体に余り触れる機会の無い方

・現場での実践経験が少ない方

・触診に更に磨きをかけ、自信をつけたい方

・自分の知識、技術の再確認をしたい方

 

経験豊富な講師が、丁寧に説明させて頂きますので初心者の方も安心してご参加下さい。

 

開催スケジュール、内容、受講料、など

 

【開催日】 2020年6月14日(日)

【開始時間】  10:00~13:00(途中休憩あり)

【開催場所】西新宿おくがわ整体院(東京都新宿区西新宿8-19-1小林ビル612号)

 

【持ち物】 バスタオル

 

【内容】

  • 体幹周囲の組織の『解剖学』を解説
  • 骨の触診と確認(ペン使用)
  • 筋の触診と確認(ペン使用)
  • 意見交換や質疑応答

 

【参加費】 一般4500円 TC研究会会員4000円

 

*午後から同会場で開催の第一回 川平法セミナー 基礎技術・総論』の受講生は午前午後の同時お申込みでセミナー受講料が割引となります!

午前午後 同時受講 一般参加 10000円

午前午後 同時受講 TC会員参加 9500円

 

【定員】8名

【お申込み〆切り6月12日(金)*または定員次第に〆切りとさせていただきます

 

 

講師紹介

梅澤 拓未先生

 

理学療法士として、急性期病院・認知症専門病院で13年勤務。

資格  

理学療法士

呼吸療法認定士

認知症ケア専門士

介護支援専門員(ケアマネージャー)

福祉住環境コーディネーター2級

日本コアコンディショニング協会マスタートレーナー

 

 

受講生の感想

前回受講された先生方の感想です。

 

『今まで曖昧にアプローチしていた部分が明確になり、普段の技術も更に自信を持って使えるようになりました!!』

 

 

『アスレチックトレーナーの勉強の範囲では学べない、細かな解剖や触察技術を学べて良かったです!

他のトレーナーに一歩差を付けれたのではないか?と思っています。次回も参加したいと思っております!!』

 

『こうした基本的な技術、知識が、実は一番役に立つ!!』

 

 

 

 

 

トータルコンディショニング研究会

HP http://www.total-conditioning.com/

blog http://ameblo.jp/totalconditioning/

こんにちは!

 

トータルコンディショニング研究会(以下、TC研究会)の奥川です。

好評の理学療法士&ボディーワーカーの宮井健太郎先生のコラム

系統発生になじむきっかけになればと書いていただいてる本コラムですが

「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉がありますが、ヒトの運動学習の過程を見ると驚くほどに

系統発生との共通点が多い事に気づくと思います。

人の運動に関わる全ての方に読んでいただきたいコラムです。

 

では、今回はいよいよご先祖様が背骨を獲得します!

 

◇◆

 

●カルシウムを貯め込む変わり者

 約4億8000万年前、この頃すべての動物はまだ海中に存在していました。その中に海水中に多く含まれるカルシウムを体内に貯め込む変わり者が現れました。「骨」の誕生です。たまたま骨が体の周囲を覆い、甲羅や鱗のように外敵から身を守ることになったり、歯を持つものは捕食に優位に働くものが現れ、骨が役立つところにできた生物は生き残っていきました。

 この骨が後々ミネラルの貯蔵庫として河川や陸地に進出するのに役立っていくことになります。

 

 

●背骨を持ったご先祖さま

 ご先祖さまの中に脊索の周囲にカルシウムを貯め込み「背骨」を形成する変わり者が現れました。「硬骨魚類」です。背骨は筋肉の付着部として働き他の動物より素早く泳ぐことが可能となり、生存に有利に働きました。

 

 他にも体を骨化させ生き伸びた生物がいます。骨を固い鎧のように全身にまとって防御を固める昆虫や貝の様な外骨格の動物です。守りは強いが成長に応じて大きくなれない、という短所があるため(大きくなるためには、脱皮を行わなければならない)比較的小型の生物に多いという特徴があります。

 内骨格であったご先祖さまの子孫は大型化することも可能でした。後に両生類、爬虫類・哺乳類と進化し、結果的に恐竜や大型哺乳類から我々人類の誕生に至ることになります。

 

 人においても外骨格の部位があります。それは頭蓋骨と鎖骨です。硬骨魚類が登場する以前にご先祖さまは甲冑魚(かっちゅうぎょ)と呼ばれる原始的な魚たちの一員でした。甲冑魚は現生の魚類と比較すると体表がやや骨化し、特に頭部は硬い骨でおおわれてその名の所以となっています。現在は絶滅しその姿をみることはできません。

 頭蓋骨と鎖骨はその甲冑の名残と考えられています。脊椎などの内骨格の骨は軟骨が骨化してできる置換骨なのに対し、頭蓋骨と鎖骨は繊維性結合組織から骨化する、より原始的な膜骨(membrane bone 皮骨とも)です。

 

 この頃のご先祖さまは頭を持ち、顎を持ち、ヒレがある立派な魚になっていました。

 

 ヒトは「脊椎動物」の仲間です。

 

 

●魚の移動

 魚は体を左右にくねりながら前進します。側屈の動きです。背骨を頭側から尾側の順にくねらせることで前進することができます。尾びれは体幹の一部として推進力を生み出しますが、胸びれ、腹びれなど他のヒレの推進力は乏しく、バランスを取る事に役立っています。体幹が動かないハコフグはヒレで泳ぎますがスピードは非常にゆっくりです。水中で生活する哺乳類イルカは側屈の動きでは無く上下(屈伸)に体をくねらせ泳ぎます。いわゆるドルフィンキックです。

 

 

●CPG ( central patan generator )

 私が理学療法の学生時代、歩行中枢の一つであるCPG ( central patan generator )なるものが脊髄に存在し、歩行のリズミカルなパターンを生み出している、と教わりました。当時、一部の動物にしかなし得ない歩行という高度な動作の中枢が、より原始的であると考えられる脊髄にあることにとても違和感を覚えました。しかし、その謎が解ける日がきたのです。魚の泳ぎについて調べていると、頭部から尾部にかけ左右に体を揺らす動きはCPGによって作り出されているというのです。つまり移動の根幹は変わらず、魚時代に培ったパターンを利用して我々は歩いているのです。


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執筆者紹介 
宮井健太郎(みやいけんたろう) 
 

1977年生まれ 
2001年 理学療法士資格取得  
以後、老人総合病院、老人保健施設、老人ホーム、小児病院、スポーツ整形外科、一般整形外科にてリハビリテーションに関わる 

2006年 ロルフィングプラクティショナー認定 

2010年 フランクリンメソッド エデュケーター認定 

2014年 ロルフィングムーブメントプラクティショナー認定 

現在、東京 有楽町線・副都心線 小竹向原駅近く、東久留米市内にて、ロルフィングとボディーコンディショニングを行う 

日本ロルフィング協会会員 

 

●生物史を揺るがす大事件の発生

 およそ5億4000万年前,カンブリア紀と呼ばれる時代に生物の全歴史を通じて特筆すべき事件が起きました。これは進化史上最大のイベントの1つで「カンブリア爆発」と呼ばれています。さまざまな動物がいっせいに出現しました。

 生物の分類の世界では、体の基本構造(ボディプラン)をもとに「門(もん)」という分類群に分けられています。同じ門ならばボディプランは同じです。たとえば,脊椎動物(亜)門には哺乳類や鳥類,魚類などありますが、体の基本構造は同じです。

 カンブリア爆発で特筆すべきことは,進化のタイムスケールからするとごく短い間に,現存するほぼすべての動物門がいっせいに出そろったという点です。逆に,カンブリア爆発以降,新しいボディプランを持った動物は誕生していません。

 この大事件を引き起こす原因の一つと考えられる、全ての遺伝子のコピー数が倍に増える、「全ゲノム重複」とよばれる現象が起きていました。これにより余剰な遺伝子が生まれて、その働き、あるいは体の中で働くタイミングや場所がいろいろに変わった結果、より複雑な体がつくられるようになったと考えられています。

 

 

●脊椎動物のはじまり

 カンブリア紀に管状であった我々のご先祖さまにも変化が生じました。体の中心を前後に貫く芯「脊索」の獲得です。小型の魚のような、現生の生物で言えば「ナメクジウオ」のような生き物です。脊索はその後、骨に入れ替わり脊椎になります。

 脊索ができるとその上側(空側)に脳と脊髄の元となる「神経管」が現れます。脊索を真ん中にして下側(地球側)に消化管が通り、上側に神経管が通ります。脊索の消化管側を「腹側」と呼び、脊索の神経管側を「背側」と呼びます。腹側と背側の区別ができます。また、明確な芯が通る事で「左右」の区別がはっきりとします。

 ナメクジウオは脊索の周囲に筋肉を持っています。右側の筋肉を収縮させると体が「くの字」になります。左側を収縮させると「逆くの字」になります。もし、脊索が無ければちょうちんの様に潰れてしまいます。左右交互に収縮させ反射的にピッピッと泳ぐことができます。この動きこそ我々脊椎動物のロコモーション(移動)の基礎となる動きと考えています。 

◇◆


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執筆者紹介 
宮井健太郎(みやいけんたろう) 
 

1977年生まれ 
2001年 理学療法士資格取得  
以後、老人総合病院、老人保健施設、老人ホーム、小児病院、スポーツ整形外科、一般整形外科にてリハビリテーションに関わる 

2006年 ロルフィングプラクティショナー認定 

2010年 フランクリンメソッド エデュケーター認定 

2014年 ロルフィングムーブメントプラクティショナー認定 

現在、東京 有楽町線・副都心線 小竹向原駅近く、東久留米市内にて、ロルフィングとボディーコンディショニングを行う 

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