Hello, Dolly! (1964)
Lyrics and music by Jerry Herman
Artist: Bette Midler
曲名:ハロー、ドーリー!
(美艇香津 訳詩)
Dolly, hello, Harry, well, hello Louie
ハロー、ハリー、やぁ、ハロー、ルイ
It's so nice to be back home where I belong
もと居た場所に戻れてよかった
You're looking swell, Manny, I can tell, Danny
立派ね、ダニー、分かるよ、マニー
You're still glowin', you're still crowin', you're still goin' strong
輝いてる、元気だし、しっかりしてる、
we feel the room swayin'
この部屋が揺れ
For the band's playin' one of my old favorite songs
大好きな歌、バンドが奏でる
From way back when
昔のように
So bridge that gap, fellas, find me an empty lap, fellas
だから、時間を埋めて、みんな、私に、空いてる膝、見つけて
Dolly'll, never go away again
ドーリーは、もう出ては行かない
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Hello Dolly, well, hello Dolly
ハロー、ドーリー、やぁ、ハロー、ドーリー
It's so nice to have you back where you belong
もと居た場所に戻れてよかった
You're looking swell, Dolly, we can tell, Dolly
立派にしてるね、ドーリー、分かるよ、ドーリー
You're still glowin', you're still crowin'
輝いてる、元気だし、
You're still goin' strong, we feel the room swayin'
やっぱり、しっかりしてる、この部屋が揺れ
For the band's playin' one of your old fav'rite songs
大好きな歌、バンドが奏でる
From 'way back when
昔のように、だから、
So, here's my hat fellas
私の帽子は、ここにある、みんな
I'm stayin' where I'm at, fellas
ここにいるから、みんな
Promise you'll never go away again
もう出ていかないね、約束して
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I went away from the lights of Fourteenth Street
この輝く14番街から出て、
And into my personal haze
自分の道に迷い出て、
But now that I'm back in the lights of l4th Street
でも今、14番街の光の中に戻って
Tomorrow will be brighter than the good old days
明日は、昨日より、明るいはず
Those good old day
懐かしいとき
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Hello, well, hello Dolly
ハロー、ドーリー、やぁ、ハロー、ドーリー
Glad to see you Hank, let's thank my lucky star
ハンクね、嬉しい、ラッキースターに感謝
Your lucky star, you're lookin' great, Stanley
あなたのにも、偉くなった、スタンレー
Lose some weight, Stanley?
体重減った、スタンレー
Dolly's overjoyed and overwhelmed and over par
ドーリーは、嬉し過ぎて、分けわからないし、それ以上、
I hear the ice tinkle, see the lights twinkle
氷がはじける、光がまぶしい
And you still get glances from us handsome men, so
このハンサムたちから、見られているんだ、だから、
Golly gee, fellas, find me a vacant knee, fellas
ほんとに、みんな、私に、空いてる膝、見つけて
Dolly'll, never go away again
ドーリーは、もう出ては行かない
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(Instrument)
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Well, well, hello Dolly
やぁ、やぁ、やぁ、ハロー、ドーリー、
Well, hello Dolly
やぁ、ハロー、ドーリー
It's so nice to have you back where you belong
もとに戻ってくれて、よかった
You're lookin' swell, Dolly, we can tell, Dolly
立派だよ、ドリー、分かるよ、ドリー
You're still glowin', you're still crowin'
輝いてる、元気だし、
You're still goin' strong, I hear the ice tinkle
やっぱり、しっかりしてる、氷がはじける、
See the lights twinkle
光がまぶしい
And you still get glances from us handsome men, so
このハンサムたちから、見られているんだ、だから、
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Wow, wow, wow, fellas
わぉわぉわぉ、みんな、
Hey, yeah, look at the old girl now, fellas, wow
見て、みんな、この昔の女の子、
Dolly'll, never go away again
ドーリーは、もう出ては行かない
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この歌、ミュージカル、去年(2017年)、ニューヨークでベットミドラーが主演して、大評判を取ったそうです。トニー賞とやらをもらったようです。その筋の人でもない当方としては、そうだったのかと、驚くやら、感心するやら、忙しいことです。「ローズ」のベットミドラーということで、暇で、お金があったら、行って見たかったものです。
ミュージカルの中の歌なので、この歌だけ見ても、何を歌っているのか分かりません。というわけで、ジャズ歌ブログとしては、まったく異例ですが、Wikipediaの「Hello, Dolly!」のあらすじの和訳を付けて置きます。
要するに、ドーリーは陽気な、夫を早く失くした、ニューヨークの女ですが、人生を、もう一度取り返す気持ちで、前向きに生きることを決めた、というお話です。話の細部に、アメリカ人の世界感と生活が、よく表わされています。そして、自分の幸せのためであっても、失くした夫のことを思い、何かの形で、その許しがなければならないと考えているのです。原作は、もっと古い時代のもののようですが、このミュージカルができた1964年でも、19世紀末の昔の話として作られていて、相当にノスタルジックな感傷が盛り込まれているらしいのですが、これが、去年、2017年に、リバイバル作品賞など取っているのは、今のアメリカの現状に、何か光をあてているらしく思われます。ミュージカルのストーリーを背景として押さえて、その上で、この歌を聴くと、アメリカ人の感情で分かるところもあり、ベットミドラーが、ただただ元気で、陽気なだけのキャラクタを演じているのではない、歌の解釈を持っているのが分かります。
歌の背景も入れると、全体として、長尺ものですから、どうしても、我々として、分からない所、違った意味に捉えてしまう所もありますが、それは、仕方ありません。
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(2018.9.21 追記)
ベットミドラーの実演YouTubeは削除されたので、その最終日カーテンコールを拾いました。
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「Hello,Dolly!」あらすじ:
第1幕:
19世紀から20世紀になろうとするときの話、ニューヨークは、ドーリー・ギャラハー・レビ、元気な未亡人、がいて、大騒ぎでした。ドーリーは、「おせっかい」と自分では言う「お見合い業」と、そのいろいろな仕事、ダンス教室とかマンドリン教室などで生活しています。人付き合いが悪く、気難し屋のホーレス・バンデルゲルダー、有名な小金持ち、の奥さんになる人を、今は、探しているのです。でも、やがて気が付いたのは、ドーリー自身が、ホーレスと結婚したいと思っているということでした。
アンブローズ・ケンパーは、若い絵描きで、ホーレスの姪、泣き虫のエルメンガルデと結婚したいと思っています。でも、ホーレスが、アンブローズの仕事は安定した暮らしを保証できるものではないと反対しています。アンブローズはドーリーに協力を頼み、二人は、ニューヨーク州ヨンカースへ、ホーレスを訪ねに出かけます。ホーレスは。そこでは有力者で、「バンデルゲルダー飼料会社」のオーナーです。
ホーレスは、その2人の事務員、コーネリウス・ハックルとバーナビ・タッカーに、女がいれば家の中のことが気持ちよく片付くので、自分は結婚するつもりだと話していました。彼は、ドーリーとニューヨークへ出かけ、14番街パレードに出て、帽子屋の女主人の未亡人のアイリーン・モロイにプロポーズすることを計画します。
ドーリーはヨンカースに着き、思いついたように、アイリーンの最初の夫が自然死ではなかったかも知れないと言い、その遺産相続者で、ホーレスに興味があるかも知れない、アーネスティナ・マネー、を知っていると言います。ホーレスはニューヨークへ出発し、店はコーネリウスとバーナビーに任せます。
コーネリウスは、自分とバーナビーは、ヨンカースを出るべきだと決断します。彼らは、ニューヨークに出て、よい食事をし、お金を使い、バーナム博物館の作り物の鯨を見、逮捕されそうになり、そして、それぞれの女の子にキスする、のです。二人は、トマト缶を破裂させ、ひどい臭いをいっぱいにして、店を閉める言い訳を作ります。ドーリーは、ニューヨークで二人に会わせたいご婦人、アイリーン・モロイとそのお店の手伝いの子、ミニー・フェイを知っている、と言います。そして、エルメンガルデとアンブローズには、ニューヨークの高級レストランのハーモニア・ガーデンでのポルカ大会に二人を行かせ、そこで、アンブローズの扶養者たる能力をホーレスに証明させる、と言います。コーネリウス、バーナビー、アンブローズ、エルメンガルデ、してドーリーはニューヨークへの列車に乗ります。
アイリーンとミニーは、その帽子屋を午後に開きます。アイリーンは夫が欲しいのですが、ホーレス・バンデルゲルダーを好きにはなりません。アイリーンは、見事な作りの帽子で、紳士たちの目を引き付ける、と言い出します。コーネリウスとバーニーは店に着き、金持ちの振りでいます。ホーレスとドーリーも店に着き、コーネリウスとバーニーは、隠れます。アイリーンは、ふと、コーネリウス・ハックルを知っていると言い、ドーリーは、彼女とホーレスに、コーネリウスは、昼間はホーレスの事務員をしているが、夜は、ニューヨークのプレイボーイ、ザ・ハックルの一員だと言います。
ミニーが、コーネリウスがワードローブに隠れているのを見つけ、叫び声を上げます。ホーレスが、そこを自分で開けようとしますが、ドーリーとアイリーンとミニーは、ベッツィ・ロスや、有名な詩「アラモ、アラモを忘れるな」のアラモの戦いの愛国者話で彼の気をそらせます。コーネリウスがくしゃみをして、ホーレスは、店の中に男が隠れていることに気が付き、それが彼の事務員たちとは知りませんが、怒って出て行きます。
ドーリーは、金持ちの振りを続けているコーネリウスとバービーが、みっともないことになったのを挽回するべく、ご婦人たちをハーモニア・ガーデンのディナーに連れて行くことを二人のために段取りをします。そうした場所では、人はダンスをするものなので、ドーリーは二人にダンスを教えます。そうして、コーネリウス、アイリーン、バーナビー、それとミニーは楽しくダンスをします。4人は一緒に、14番街大パレードを見に行きます。ドーリーは、一人になり、失くした大事な夫のエフラムを忘れ、「パレードが通り過ぎる前に」人生を前に進むことを決断します。ドーリーは、ホーレスと結婚するためのエフラムの許可を、その何か徴を求めます。ドーリは、パレードをすっかり見逃してしまった、悩むバンデルゲルダーに追い付き、彼に、もう一度、チャンスをドーリーに与える決心をさせます。ドーリーは、アーネスティナ・マネーがバンデルゲルダーには一番だと言い、彼女と、その夜、華やかなハーモニア・ガーデンで会うように言います。
第2幕:
コーネリウスは夜が明けるまでに、キスはできると心に決めますが、バーナビーは、自信はありません。この事務員たちは、馬車に乗るお金がないので、女の子たちに、そのレストランまで歩くのは、自分たちの「気品」だと言います。「ハーモニア・ガーデン」レストランでは、ルドルフ、ウェイター頭が、ドーリー・ギャラハー・レビが戻るのを、そのサービス係の一団で準備しています。それは、いつものライトアップですが、一団に、「光は2倍に」と言います。ホーレスは、その目指す相手と会いますが、彼女は、ドーリーの言うようには、お金持ちでもなく、上品でもありません。その上、彼女は、すぐに、ホーレスに飽きて、帰ってしまいます。ドーリーがそうなるように仕組んでいたのです。
コーネリウスとバーナビー、それと、そのお相手たちが到着します。ホーレスがまだそのレストランで食事をしているとは知らずに。アイリーンとミニーはレストランの豪華さに刺激され、一番高いメニュを注文します。コーネリウスとバーナビーは、自分たちが持っているのは、1ドル以上はないことが分かっていて、心配になり出します。
ドーリーはハーモニア・ガーデンへの凱旋を果たし、そのスタッフに、盛大に迎えられます。ドーリーは、ホーレスのテーブルで、今は空いた席に座り、イライラするホーレスに、ホーレスがどんなに言っても、お相手の人は、ホーレスと結婚はしないと言いながら、沢山の、高価なディナーを食べます。バーナビーとホーレスが、同時に、ウェイターを呼び、その後に起こる混乱の中で、それぞれが、財布を落とし、我知らず、相手のを拾ってしまいます。バーナビーは、それで、レストランの支払いができるので喜び、ホーレスは、小銭を見つけるだけです。バーナビーとコーネリウスは、その財布はホーレスのものだと気が付きます。コーネリウス、アイリーン、バーナビー、そしてミニーは、ポルカ大会の間に抜け出そうとしますが、ホーレスは、彼らを見つけ、エルメンガルデとアンブローズも見つけます。そして起きる、何でもありのクライマックスで、夜裁判の裁判所に行くことになります。
コーネリウスとバーナビーは、お金を持っていないこと、これまでニューヨークに来たこともないことを白状します。コーネリウスは、自分の人生の残りを惨めに送らなければならないとしても、アイリーンに出会ったその日を忘れないと宣言します。コーネリウス、バーナビー、そして、アンブローズは、それぞれその相手への愛を告げます。ドーリーは裁判官に、彼らの罪は、愛していることだけだと、気が付かせます。
裁判官は、すべて、無罪とし、罰金もなしにしますが、ホーレスは有罪で、損害を支払うように命じられます。ドーリーは、結婚について、また、話しますが、ホーレスは、ドーリーが世界で最後の女だとしても、結婚はしないと言い立てます。ドーリーは、怒り、ホーレスに、ホーレスがつまらなく、寂しく生きている間、自分は素敵な生活をすると言って、「さよなら」を言います。
翌朝、ホーレスの会社に戻った、コーネリウスとアイリーン、バーナビーとミニー、そしてアンブローズとエルメンガルデは、新しい生活の道に踏み出します。我に返ったホーレス・バンデルゲルダーは、ついに、自分がドーリーを必要としていることを認めますが、ドーリーは、失くした夫、エフラム、が何かの徴を送ってくれるまで、その結婚には確信がありません。バンデルゲルダーは、自分から、我知らず、エフラムの言っていたことを繰り返します、「お金は、排泄物みたいなもの。それは、撒かれて、若い物を育てるのに役立つのでなければ価値はない」。ホーレスはドーリーに言います、人生はドーリーなしにはつまらないものだと。そしてドーリーはその返事でこう約束します、自分は「もう、ここを出て行きはしない」。
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「Hello,Dolly!」あらすじ: 終わり
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