大前提として、長期投資、特に資産形成期においては、ファンド内で再投資される(分配金として支払われない)資産が効率という点で有利というのは間違いなく正しい、と理解しています。

 

 

Dr.ちゅり男さんの以下の記事では、特に少額の場合は再投資する際の効率性が問題との指摘をされています。

 

 

それ以外にも、NISA口座のように年間や生涯で投資できる枠が決まっており購入した時点での簿価で枠が消化されるため、分配金を再投資するとその再投資分でも枠が消化されてしまい、枠を有効に活用するという観点からも効率が悪くなりますね。

(ファンド内で再投資される場合は基準価額に反映されるだけで簿価は増えないため枠を最大限に活用できる)

 

ということもあって、特にNISAではETFよりも分配金が出ないタイプの投資信託がお勧めされるわけですが……

僕自身は、以前の記事にも書いたような理由で国内株式の高配当系ETF2本を現行NISAでも購入しています。

 

 

購入している理由はこの記事でつらつらと……

 

 

現行NISA口座で購入している2本に決めた理由はこの記事で長々と書いてきました。

 

で、「ウハウハ」の記事の方で「現実的なところで月2万円の分配金を期待値とするなら、年間24万円⇒分配金利回り3%⇒800万円の保有で可能です」とかって書いていますが、そういえば実際にNISA口座でどのくらいの金額まで高配当ETFの購入に割り振るつもりかって話を記事に書いていないかも……(今年いくら購入する(した)って記事は書きましたが)

 

結論から言うと、『70万円/年で購入していって再投資分まで含めて400万円程度まで』って決めてはいるんです。

 

400万円としているのは、【1489】NF日経高配当50の直近の分配金利回りが3.73%、【2529】NF株主還元70が3.06%ということで控えめに見ても年3%程度は期待できそうかな→400万円あれば年3%で12万円/月、そうなると月1万円づつという感じになるので、このくらいの金額だと実際に分配金を得ている実感が得られそう、というそのくらいの理由です(;^_^A

 

実際に自分年金として実効的な金額を分配金として得ようするするのであれば、そうはいっても1000万円くらいは保有したいところです。

ただ、そこまで資産を割り振って良いかどうかを実体験するなかで判断していきたいなというところがあり、とりあえずの400万円っていうのは、試金石的な意味合いです。

試金石とはいえ、将来のポートフォリオ検討のためのものであるとすれば、分配金もらえているという実感ができないと意味ないよね、というラインでもあります。

 

ところで、年明けから国内株式がここまでは絶好調で、それもあって購入した2本のETFともずいぶんと値上がりしています。

 

 

こちらは【1489】NF日経高配当50、昨年末に購入した12/28以降1/15までのチャートですが、12/28終値57,900円に対して1/15終値62,380円と7.7%プラスです。

 

 

【2529】NF株主還元70の方も、12/28終値1499に対して1/15終値1608円で7.3%プラス。

 

何となくNISAが始まって年明けから一気に上がるんじゃないかなという雰囲気があったので、昨年のうちに買っておこうと思ったのが良かったですね。

 

 

で、こういう状況を見るにつけ、高配当ETFを保有する目途としている400万円って評価額なのか簿価なのかを決めておかないといけないなぁとはたと気づきました。

 

70万円/年ペースで購入していって5年で350万円、それに加えて配当再投資(年3~4%)を考慮すれば5年でほぼ400万円くらいになるというざっくりした目論見だったんですが、これは簿価ベースでの話。

もともと高配当株ってそれほどキャピタルゲインを見込めるものではないよなぁという感じで見ていたので、評価額はそれほど上がらなくてもきっちり分配金がもらえればそれで良いという前提で考えていたから、まあそういう思考になったわけです。

 

ただ、去年も結構上がりましたが、意外にキャピタルゲインも期待できるんだなという感じなんですよね。

 

正直、今の値上がりの仕方が正常かというとちょっと異常値なんじゃないかなと思ってはいるし、そのうち下がっていく局面も普通にあるよねとは認識しつつも、この先(数年先程度までの期間について)国内株式がある程度の成長を見込めるのだとすればキャピタルゲインも年3~5%程度は見込んでおくのはそんなに楽観的過ぎな話でもないのかも。

 

仮に年3%程度のキャピタルゲインがあるとすれば、この先配当を考慮しなくても5年で購入する350万円が評価額では400万円くらいにはなっていそう。

値上がりと配当再投資を見込めば当然400万円に到達する時期はもう少し早くなるであろうと思われます。

 

あと、現状楽天の一般NISA(2023年のみ開設)で保有している高配当ETF2本、これが評価額では50万円ほどにはなっていて(購入額は40万円ほどで、配当再投資+いくらか現金足して+値上がりもあり)、これも3~4%程度の分配金を得つつ(保有している一般NISA口座では再投資できないので、現在開設しているNISA口座内でETFを購入予定)同程度のキャピタルゲインを見込むと4年後には60万円くらいでしょうかね。

 

一般NISAは非課税期間が2027年まで。

現状保有している特定口座の資産をあらかた売却してもNISAの生涯投資枠を埋めきることはたぶんできず、楽天一般NISAの非課税期間が終了してもまだ埋め切れていない見込みでいるので、そうなると一般NISAの非課税期間終了のタイミングで現行NISAに移行(売却と購入を同時に行う)することになる。

楽天一般NISA分も高配当ETFとして将来はひとまとめになるということで、その分も(NISA口座での高配当ETF分として)含めて考えるなら、評価額で400万円に達するのは意外に早く3年目のどこかのタイミングではそうなるかも(あくまで「かも」です)。

 

ということで、400万円という一つのベンチマークについて、簿価でなのか評価額でなのかを決めておかないと購入終了のタイミングがずいぶんと違ってくるよねという話です。

 

将来的にポートフォリオの中でどういう形で(どのくらいの割合で)組み込んでいくか(あるいはしないのか)という判断材料として、「高配当」の恩恵を実感できるであろうボリューム感としての400万円=月平均にすれば1万円相当の分配金を設定しているわけですから、分配金利回り3~4%が維持されるということを前提とするなら、評価額で400万円に達すればひとまず終了ということで良いのかなという感じですね。

 

そうすれば以降の分配金についてはこれらのETFに再分配するのではなく、特定口座にはなりますがオルカンなりの投資信託に振り向けることで資産形成期ラストスパートのための資金として利用できるかなとも思います。

 

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