4月から一部除外、追加された楽天証券のiDeCoの新ラインナップについて、追加されたファンドをあげつらう第二回です。( ̄▽ ̄;)
追加された商品(投資信託)は以下の通りで、上から5本目までは前回色々と感想レベルの話を書きました。
ということで6本目以降も同様に感想レベルで書いていきます。
欧州株式を対象としたインデックスファンドで対象インデックスは「MSCIヨーロッパ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」 となっています。
信託報酬は0.308%ということで、昨今の低コストインデックスファンドと比べるとちょっとお高め。人によっては信託報酬が高いと感じて投資対象外と判断する人もいそうなレベルですね。
これ、僕自身は現在特定口座で少額で積み立てていたりもしますが、正直iDeCoに追加されたのは意外な感じでした。
というのも他の追加ファンドを見ると、「高配当」「テック系」「ゴールド」といった、ラインナップ更新のタイミングで話題になっていたキーワードに関連する銘柄が多いんですよね。
そんな中にあって、結構シブいというか地味ですよね…(;^_^A
僕自身が特定口座で買っている理由は「アメリカ以外」という選択肢の一つとして興味があったので少額ですが買っていくということをしています(トランプ大統領二期目就任以降アメリカの将来について懸念しています)が、現状(国別に見れば)米国1強な中にあってiDeCoであえてこれを入れる理由あるかなぁというのが正直な感想。
うがった見方をするなら、欧州株式インデックスって過去にも存在していながら資金が集まらず繰上げ償還されてきた歴史を踏まえ、楽天グループの会社が運用しているファンドの販売協力的としてiDeCoからも資金を集めたいということかなぁとも思います。
(設定から8ヶ月ほど経ちますが、現状(5/1現在)純資産額13.7億円は結構苦戦している感じかなと)
構成銘柄的にも安定的な成長は期待できるかもしれませんが、その分テック系のような成長率の期待は難しく、少なくともこれ単体で投資対象とする人は少ないでしょうね。
あえて言えば、僕のように米国の先行きに対して不安を感じていて、「米国抜き」やオルカンよりも米国比率を下げた全世界の株式を対象としたポートフォリオとしたいといった場合、国内株式や新興国株式と組み合わせて「米国抜きオルカン」を作るとか、全世界株式・国内株式・新興国株式と組み合わせて米国風味薄めの全世界株式ポートフォリオを作りたいという場合はピースの一つとして活用可能かなと思います。
また、以前別の欧州株式インデックスファンド(指数も異なります)に関して記事にしましたが、その中で下図を取り上げました。
米国株式(S&P500)と欧州株式(STOXX欧州600指数)を組み合わせて均等投資をした場合、リターンは両者の平均値あたりになりますが、リスクはどちらに対しても低下することを説明しています。
今後も同様の傾向となるならば、米国株式と合わせて保有することでリスクを抑えつつ安定したリターンを得るという狙いで使うのもアリなのかもしれません。
これもちょっと不思議な追加なんですよね。
内容見てみると「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動するファンドですから、新興国株式インデックスとしてはごく一般的なもの。
はて、あえてこれを追加するということはこれまでの楽天証券のiDeCoには新興国株式インデックスが無かったのかな?と見てみると、今回の入れ替え以前からインデックスファンド海外新興国(エマージング)株式がラインナップされていました。そして連動するインデックスも同じですから、要はダブっているんですよね。
旧来からある新興国インデックスは信託報酬0.275%と昨今の低コストインデックスの中にあっては少しお高め。
一方で、追加されたのファンドの信託報酬は0.1518%ですから、普通に考えれば新興国インデックスという括りの中で入れ替えるのが普通かと思いますが、あえて古いものも残してそのまま追加するという不思議なことになっています。
うーん…
まあ、このファンドに限らず追加されたファンドのうち楽天投資顧問のものが多いんですよね。
旧来からあるファンドについては、ファンドスコア的に除外することができない(合理的な説明ができない)一方でグループ会社の商品を入れたいという意向があったのかなぁと思わざるを得ないですよね。
商売だからと言えばまあそうなんでしょうけど、少なくとも加入者ファーストな姿勢からは遠い動きかなと。
iDeCoの場合、ラインナップできる投資信託の銘柄数に制限がありますから、同じインデックスを対象とする2つのファンドを入れておく合理的な理由は見当たらず、どちらか1つにして、その分他の有望なファンドを追加するのが筋かなと思います。
むしろ、新興国株式については以前記事にしたようにインデックスに比して良いパフォーマンスを残しているアクティブファンドもあるようですから、前からあるファンドを除外した上でアクティブファンドを追加する方が合理的な入れ替えになるように思います。(入れ替え前も現状でも新興国株式のアクティブファンドはラインナップ無し)
(直近のアクティブファンドの成績が良いからと言って永続的にインデックスを上回れる(ということを期待できる)かどうかはさておき、同じインデックスに連動する投資信託を2本並べるよりは合理的かと)
●ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)<購入・換金手数料なし>
これは僕個人としては、今回の入れ替えの中で数少ない合理的と考える追加銘柄です。
現状のGPIFの基本ポートフォリオ、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券に均等(各25%)を配分するポートフォリオを模したバランスファンドです。
国内外株式と国内外債券を半々に持つバランスファンドというと、旧来のラインナップではセゾン・グローバルバランスファンドがあったんですが、株式・債券ともに米国偏重なきらいがありました。
(中身を見るとオルカン+先進国債券を半々で持っているような感じ)
セゾンの場合は、当然為替の影響も大きいですし、米国偏重を嫌う僕みたいな感じだと「ちょっとどうかな」という感じでしたが、国内資産が50%となる4資産均等は安定性は期待できそうです。
旧来はセゾン以外のバランスファンドは債券割合が高く期待できるリターンがだいぶ低かったですが、リスクとリターンのバランスが良く為替リスクも相対的に低いバランスファンドが追加されたということでこれは歓迎できるかなと思います。
特に運用期間終盤にリスクを抑えつつそれでも最後までリターンもある程度得たいという場合、順次このファンドにスイッチングしていくという運用は結構アリな気がします。
●ステート・ストリート・ゴールド・オープン(為替ヘッジなし)
最後のこれも結構追加の意図を図りかねるファンドなんですよねぇ。
昨今の世界の金融情勢を鑑みて金を追加するということ自体はわかるんですが、一方で旧来から同じファンドの(為替ヘッジあり)はラインナップされていたんですよね。
基本的に個人投資家の投資対象としてはニッチなゴールドのファンドを(ラインナップ出来る銘柄数に制限のある)iDeCoで2つもラインナップする必要があるの?というのが大きな疑問。
個人的には長期投資の場合は為替は平均値に回帰するので「為替ヘッジなし」で良いと思っていますから今回追加された銘柄について特に言うことは無いんですが、選択可能な商品数に制限があるiDeCoについてはヘッジなしを追加するのと合わせてヘッジありを除外するのが合理的だと思うんですよね。
そもそも、楽天証券iDeCoにおける他の外国資産に投資する投資信託の大半は「ヘッジなし」なわけですから、同じ金に投資するファンドで「あり」「なし」両方をラインナップする合理的な理由は無いんじゃないかなと。
ということで…
二回に分けてこの春からの楽天証券iDeCoの追加された商品(投資信託)についてあげつらってきましたが、それぞれのファンドが良い悪いというよりも、楽天証券として合理的な入れ替えを実行したとほんとに考えているのかなぁという感じですかね。
自グループの商品が明らかに多かったり、入れ替えの基準(特に追加商品について)が不明確だったりという感じがします。
もちろん、民間の営利企業ですから利益を求めることは当然のこととは思いますが、一方で「年金」という公的な制度の一環ではあるわけで、加入者の利益を意識する必要はあると思いますし、制度の変更については納得できる説明があってもしかるべきかなと思います。
(現状は十分な説明がなされているとは思っていません)
まあ、僕自身に関しては更新後のラインナップの中でも現状考えているような運用が可能なので、特に証券会社を移管するということはしませんが、透明性の確保はお願いしたいところですね。
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